大変な努力と犠牲と心労を払って封じ込めまであと一歩まで来ていた、宮崎県の口蹄疫感染。家畜の移動制限や人の移動制限などが、感染が出なければもうすぐ解除できるところまで来ていたが、感染疑いの牛が出てしまった。
記事は次のとおり。
宮崎市で再び口蹄疫感染疑い=移動制限全面解除、延期
7月5日10時36分配信【時事通信】
宮崎県は5日未明、口蹄(こうてい)疫に感染した疑いのある牛1頭が宮崎市内で見つかったと発表した。先月18日以来、約半月ぶりの感染疑いの確認で、今月16日を予定していた家畜の移動・搬出制限の全面解除が遅れる。一部を解除した「非常事態宣言」の扱いも再び議論に上る可能性があるが、東国原英夫知事は5日朝、記者団に対し「変更はしない」と述べた。
県によると、感染疑いが確認されたのはワクチン封じ込め地域から同市で初めて「飛び火」感染が確認された農家の南東約800メートルにある和牛農家。同市での移動・搬出制限解除に向けた家畜の安全確認検査の中で、この農場の牛3頭が血液の抗体検査で陰性が確認できなかった。
このため4日に県が立ち入り調査を行い、別の1頭で口の中のただれなど口蹄疫特有の症状を確認。感染疑いと判断し、飼育する牛16頭すべての殺処分・埋却を5日朝までに終えた。遺伝子検査の結果も同日判明する見込み。
(記事ここまで)
口蹄疫感染は、安全宣言が出されなければ、復活に向けて動き出すことができない。移動制限区域内で新しく牛や豚を飼い始めても、移動も出荷もできずに産業にならないからだ。別の地域で始めるという手もないわけではないが、それだけの設備投資のできる農場はほとんどないだろう。
もう少し我慢すれば前向きに進めると期待していた人たちには、この感染疑いはかなりきついのではないかと思う。誰が悪いというわけではないが、恨みがましいこともいいたくなる気分なのではないだろうか。畜産農家にとっては、もうこれ以上長引かれたら畜産から手を引かざるを得ない人も増えてくるのではないかと思う。
できるだけのことはやっているのだから、あとは祈るしかない。どうか早く口蹄疫の感染が収束して、普通の生活ができる宮崎に戻りますように。
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