がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
shinjiさま、おはようございます。

樹状細胞は、免疫システムに「こいつが敵の特徴だ」ということを教える役割をする細胞です。

ワクチンは、「こいつが敵の特徴」という特徴そのものです。

ワクチン療法というと、がん細胞のかけら(ペプチド)を患者さんに投与することで、患者さんの体内でそのペプチドを持つ細胞をやっつけるキラーT細胞を増やそうという治療を指します。

樹状細胞療法というと、もともとは樹状細胞を増やして、がんがあるところを狙って注射して、自分で「こいつが敵の特徴だ」というものを獲得して免疫に教えてもらうという治療法でした。

現在「樹状細胞療法」としておこなわれているものは、多くは「樹状細胞ワクチン療法」などの名称で呼ばれるもので、樹状細胞を増やした後、それに「これが敵の特徴だ」という情報を教え込んで、体に注射します。がんの細胞が手に入れば、それを細かくしたものを「敵の特徴を教える教材」にしますし、無い場合には「このがんにはこういう特徴を持つものが多い」というデータに基づいて、ペプチドを使って教え込みます。

なので、シンプルなワクチン療法と、シンプルな樹状細胞療法の長所を組み合わせた「樹状細胞ワクチン療法」が、現在では主流になってきていると考えていただければいいと思います。WT-1が発現している腫瘍はかなり多いので、使われることが多いですね。

どの種類の腫瘍にどのペプチドをどのように使うのが最も効果が高いのかは、これからたくさんの治療成績が集積されるようになって、初めて明らかになってくるのだろうと思いますが。
投稿者:shinji
はじめまして。興味深く読ませていただいています。

ワクチン療法と樹状細胞療法の違いについての質問があります。樹状細胞療法でもwt-1ワクチンを用いますが、ワクチン療法の中に樹状細胞療法が含まれると考えてよいのでしょうか?
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