がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
Tak.SPIKEさま、こんばんは。

戯言だなんてとんでもないです。私も今、長野市というある程度の都市の中で、患者さんやご家族が望むような、あるいは望むものがなければ満足してもらえるような緩和ケアをどうやったら「どこでも」提供できるかを、たくさんの人と実験しているようなものだと思っています。劇的に進んでいるわけではありませんが、やる気のある人がたくさんいるので、そう遠くないうちにそれなりの形になるのではないかと考えています。そう考えると、諏訪中央病院はそのミニ版で、自分で何でもやろうとしたから無理が来て、でも規模を大きくするような病院や地域の規模でないために発展することもできなかったのかなあと、振り返っています。

昨夜はちょっと飲み過ぎました。でも病棟の新年会のようなもので、楽しいお酒だったのでOKだと自分では判断しています。
投稿者:Tak. SPIKE
平方先生、あけましておめでとうございます。
昨年末のショックから少しずつ回復されているようにブログからは伺えて、ちょっと安心しています。(ご本人にとってはそんなに生易しいものではないのでしょうが…。)「睡眠薬としてのアルコールは良くない」ということですから、くれぐれも飲みすぎにはご注意下さい。
「ホスピスは不要の時代に」という言葉は、あくまで医療サイドが自らの在り方を見つめる上で目標として掲げるもので、患者さんに提供する実際の医療において考えるべきものではないように思います。「すべての患者さんがホスピスで過ごすことはできない現実の中で、どのような医療環境にあっても、ホスピスマインドを持ち、緩和医療のスキルを提供できるようになることは、標準的な医療レベルとして求められるものである。」と尾崎先生は考えられているのではないでしょうか。
私はホスピスのない病院に勤務していますが、それぞれの患者さんが望む形の「緩和ケア」を提供できることを一番に考えています。ホスピスを望まれる方には専門病院への転院を、在宅療養を望まれる方には(当院からの内緒の往診、訪問看護を含めた)地域医療機関の手配を、当院での入院治療を望まれる方には、主治医を立てつつ緩和ケアチームの手厚いサポートを、できるだけ速やかに行えるよう頑張っているつもりです。
将来、緩和病棟を併設してもらえるように働きかけをしていますが、そうなっても「緩和病棟」「在宅ホスピス」「一般病棟での緩和ケアチーム」から患者さんのニードに合う形態を選んでもらえるような体制を作りたいと思っています。
この考え方のお手本は、平方先生がいらっしゃった頃の諏訪中央病院なのですが…。先生が往診されるのはもちろん、緩和ケア病棟の看護師さんが訪問も行って、在宅から病院まで連続性が保たれ、社会に開かれた医療。これが私の理想とする医療の形ですね。
新年早々戯言を長々と書いて申し訳ありませんでした。先生の本年のご活躍を心からお祈り致します。
投稿者:hirakata
山本直樹さま、おはようございます。

がんを診療している病院が「がん診療の百貨店」になれば、緩和ケアの専門店はいらないかというと、なかなかそうはいかないと思います。専門店のサービスを必要とする人は、必ずいるだろうと思いますし、専門店があって助かったと感じる人も多いでしょう。百貨店の中に専門店があればいいのですが、今の日本の医療政策の中では、理想的な専門店を百貨店の中に置くのは難しい状況です。となると、やはり緩和ケア病棟は必要だと思います。

今回の東京新聞の論説は、そのあたりまでは考えていないように思います。
投稿者:山本直樹
平方先生
緩和ケアー病棟は絶対的に不足していると思います。以下にある施設ホスピスを訪問された一般の方の感想を掲載します。現在の施設ホスピスの平均的姿だと思います。尾崎先生はこのような実際をご存じないのかもしれません。
このホスピスは病院とは別棟となっており、病院の慌ただしさとは異なる穏やかな雰囲気となっています。渡り廊下で病院に行くこともでき、必要に応じて病院の診療科を受診することもできるようになっています。建物は二階建てで病室はすべて二階にあり個室です。20ある個室は約八畳半と広めの作りとなっており、一部の部屋は冷凍庫も備えるなど長期の生活の場として配慮されています。一階にはパーティーも開ける30畳ほどの談話室を中心に礼拝堂、面談室、ファミリーキッチンなどの交流部門と浴室、家族用宿泊室が備わっています。緑の備わった屋上へストレッチャーベッドのままエレベーターで出られるように作られており、施設側の配慮が伝わってきます。家族と共に過ごせる療養施設という印象です。
担当医師は二名で、ホスピス専任です。牧師さんも専属です。研修を受けたボランティアの方々が正式なスタッフとして運営にかかわっています。看護師さんの配置も一般病棟より多いようです。病気だけでなく生活、人生を請け負うにはそれだけスタッフが多数必要ということになります。
施設というハード面だけの見学の予定でしたが、ソフト面での用意もありました。「なんでもないしあわせ〜ホスピスで出会った人々〜」という写真集を見せて戴いたのです。2001年10月〜翌年3月までの半年間、入院されていた14名の患者さん達の入院生活を真正面からとらえた写真集です。「死を待つところ」ではなく、「生を完成させる場所」としてのホスピスの姿が描かれています。
今回の見学を終え、困った場合にお世話になれる場所があるという安心感に私自身が包まれました。死は誰もが迎えるものです。どのような迎え方になるかはわかりませんが、ホスピスの存在はあらかじめ知っておいて損はありません。そしてその存在が社会全体として正しく理解されることを願い、今回の報告を終わります。


http://www.youtube.com/watch?v=1ap0Kuy7oy0
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