
7月25日(土)朝9時半から、「諏訪中央病院看護専門学校」の文化祭「諏訪看祭」
(すわかんさい?まつり?)がおこなわれました。
諏訪中央病院看護専門学校(→
ホームページ)は諏訪中央病院の隣にあります。ホームページで流れるのは
福田六花先生作曲の校歌「愛のたまご」です。私もここで16年間、「血液学」の先生を続けています。結構大変なんだこれが。
「血圧・BMI測定体験」「模擬店」「学校紹介」「フリーマーケット」などあったようですが、なかなか体が空かずに行けたのは午後2時。学生さんには「娘と行くかも」と言っていましたが、娘も間に合わず。
2時といえばもう終わりかけなんですが、1時から今日のメインイベント、安奈淳さんの講演会「絆 ―病気になってみえたこと― 」があり、2時からは鎌田實名誉学校長との対談があるというので、行ってみました。安奈さんは講演の最後の方で、2曲の予定が4曲も歌ってくれたそうで、間に合わなくて残念。
2時からの安奈さんと鎌田實名誉学校長の対談(冒頭の写真)に行ってみると、たくさんの人が学校4階の講堂に集まっていました。
鎌田先生のブログにも安奈さんの紹介がありますが、安奈さんの方が一つ年上とは思えない若さとエネルギー(鎌田先生にエネルギーがないと言っているわけではありません。見た目の問題、かな)。
安奈さんは、2000年にいわゆる膠原病(自己免疫疾患)にかかり、生死の境をさまよったり、うつになって持っていた金目の物を車からミンクのコートから全部二束三文で売り払ってしまったという大変な人生を過ごしてこられた方ですが、実にあっけらかんとしています。
宝塚の男役で「ベルサイユのばら」のオスカル役で一躍有名になりましたが、そうなった理由は単に「運がよかったから」と言われます。生きるか死ぬかという状況をどうして乗り越えられたのかと聞かれても「運がよかったから」と言われます。命にしがみつくことにも、お金や地位や名誉にも、執着がなかったと言われます。
努力の人なのかと思ったら、「勉強とか努力は嫌いだし苦手」と言われます。勉強が嫌いだから宝塚に入った、とも。そうなると「天賦の才能」ということになるんでしょうが、対談で拝見する限りではそれを自慢することもなく卑下することもなく実に自然体で、嫉妬する人はいるかもしれませんが「敵のできない人」だと思いました。でも努力はそれなりにしていると思うなあ。
「これじゃあ皆さんの参考にならないわねえ」と言っていましたが、最後に鎌田先生に促されて「美しい歩き方講座」をして下さり、質疑応答の時間が余ったらさらにもう一曲ピアノ弾き語りでシャンソンを歌って下さいました(曲名忘れた)。
学生さんの他にも興味のある人、入学を考えている人、病院にかかっている患者さんなど、たくさんの人が詰めかけて、対談と歌に聴き入っていました。看護学校は冷房もなくエレベーターもないという省エネルギーな(?)建物で、色々とご不便をお掛けしたかと思いますが、聞きに来ていただいた方々、ありがとうございました。