僕はかぐや姫 小説

17歳、一人称は「僕」、
女なんて嫌い、男なんかもっと嫌い
(表題作)「僕はかぐや姫」
女の子なのに〈僕〉〈君〉と呼び合う女子高生たちがいます。彼女たちは、男性になりたいのでしょうか? 女性性を拒み、立ちすくんでいたあの頃の記憶を頼りに描きました。こましゃくれた文芸部員たちが主人公。「かぐや姫」は、決して男性のものにならなかった女性の象徴ですよね。
(併録)「人魚の保険」
結婚は絶対安全な保障でも契約でもない。だとしたら、一番大事な人と死ぬまで一緒にいるためにはどうしたらいいのだろう。老後の幸せに絶対の保険をかけようとする若い女性の格闘。
単行本カバー写真:フレデリック・H・エバンス「オーブリー・ビアズリー」/装丁:金井久美子
文庫カバー画&装丁:上條淳士...ファンなんです。ありがとう!