文章を書こう!  

 1997ベネッセ

読むのは楽しい、書くのは苦しい。

●今はなき文芸誌「海燕」に連載していた文章教室。原稿用紙3枚分の投稿作品を掲載し、それについて講評する。小説、エッセイが多い。なんにしろひとの書いた物を読むのは楽しい。自分で書くのは苦しい・・・。荒川洋治、白石公子、両詩人との共著。

(カバー装丁:鈴木正道)

 

001にやさしいゆりかご  小説

 1995ベネッセ

少女剣士、ぐずの肥満児、

失恋、ゲーム、

大学時代、永遠の仲間


●「001」というのは、「サイボーグ009」の中に出てくる天才ベビー。頼りない赤ん坊みたいな少年を核に、大学生の4人がつながっている関係を意味します。

●いじめられっ子にすぎなかった幼友達が、コンピュータ・ゲームの世界で成功していくのを、かつていじめっ子だった少女が眺めています。彼女は幼い頃、颯爽とした少女剣士だったのに、恋愛を繰り返しおとなになるに従ってどんどん平凡な女性に変わっていきます。人生って、なんか女性に不利な気がするというお話。

(カバー装画:近藤直子/装丁:菊地信義)

 

紫の砂漠  小説

クリックすると元のサイズで表示します1993新潮社 2000ハルキ文庫

紫色の地平線、伝説の神々、運命の旅、

真実の恋、名のない詩人、書記の町


●4つの月を持つその星では、ひとに生まれつきの性別はありません。「生む性」と「守る性」に分かれるのは、永遠のパートナーに出会った瞬間であると言われています。また、血縁は絶対的な関係を意味せず、かえって平和のために遠ざけられます。人類がこうだったらよかったのに、世界がこんなならよいのにという思いを勝手に書き散らした理想郷のファンタジー。舞台は透き通る紫色の砂の広がる砂漠です。

●見守る神、告げる神、聞く神という三柱の神によって支配される砂漠の果てに生まれたシェプシは、「砂漠へ行きたい」という強い望みによって、禁忌の場所へと近づいてゆき・・・

(カバー写真:宮寺昭男/装丁:新潮社装幀部)
(文庫カバー画:寺田努/装丁:伸童舎)

 

あの空の色  エッセイ

 1992マガジンハウス

 画像入りkindle版

セガンチーニ、ルートヴィヒ二世、

ボンヌフォワ、プルーストを想う

方向音痴のひとり旅


バックパックを背負いヨーロッパをひとりで旅した記録。

「あの空」とは、大好きなセガンチーニ描くアルプスの空の色。
その絵に魅せられて、先へ先へといくうちに、氷雨の中で立ち往生するわ、雪山で遭難しかけるわ、さんざんリスキーな状況に陥るけれども、鏡のような湖面の傍らに寝ころべば「ああ、地球ってスゴイ!」ということになるのだった・・・。

旅の迷路
イスタンブール/サントリーニ島/アテネ/ローマ/ミラノ/マントヴァ/ラヴェンナ/サン・マリノ共和国/ヴェネチア/サン・モリッツ/ヒュッセン/ミュンヘン/モンサンミシェル/イリエ・コンブレ/パリ

カバー装画:セガンチーニ「La Morte」より/野村高志 


 

至高聖所(アバトーン)  小説

 1992福武書店 クリックすると元のサイズで表示します1995福武文庫

鉱物、眠りと夢、幸福の理論、

奇妙なルームメイト


(表題作)「至高聖所」

かつて、ギリシャには「夢治療」というものがあったそうです。その治療室、つまり患者の眠る場所が「至高聖所」(アバトーン)。傷ついた心を癒すためにひたすら眠り続けるルームメイトと、鉱物的世界を夢見る主人公の大学生活。

(併録)「星の指定席」

中学の英語教師である主人公は、問題児と冬の夜空を眺めながら自分の昔と今を結びつけ、間近に控えている結婚という現実を心にしっくりと受け入れていく。

単行本カバー装画:武田史子/装丁:菊地信義
文庫カバー装画:とどろきちづこ/装丁:菊地信義




タグ: 夢治療



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ