↑「母ちゃん大好き」の歌で笑いをとるベン。
さて、今夜は「観た人にしかわからない」、大変間口の狭い記事でお送りいたします。
「ウルフ・クリーク」。
2004年に制作されたオーストラリア産の変化球スラッシャー映画。
未だ日本公開もされず、日本版のDVDすら出ていない。
今の所、コレを観るには輸入版DVDを買うしかないです。
僕はこのウルフ・クリークの「通常版」を所有しておりまして
それこそ穴が開く程見倒したのですけど
先日、ねこめがねのるしは店長から、ウルフ・クリークの
「アンレイテッド版」が送られてまいりました。
しかも、同監督の王道ワニ映画
「ROGUE」と
下衆な一家の、下衆っぷりがもう本当に下衆下衆な
「STORM WARNING」も同封で!
すげぇ!3本ともオーストラリアだ!
映画の内容は本当に酷いですが(←褒め言葉)、ほんっとオーストラリアに行きたくなりました。
あんな風景、本当に観れるんなら死んでもイイ。
そのぐらい美しい場所ですね。
でも映画は人殺しとかそんなんばっかなのが逆に。
逆に!!
僕が「死ぬまでに一度は行ってみたい海外」
は、今までインドかネパールだったのですが
それを押しのけて、今オーストラリアが一番です。
るしは店長!ありがとう!
そんなワケでして、今回はおそらくオーストラリア映画史上最も陰惨な映画であろうと思われる
ウルフ・クリーク/アンレイテッド
の感想をば.......
↑追いかけちゃうぜ!
アンレイテッド
とくれば、通常版には入ってないシーンがあります。
それも、かなり重要と思われるところが、2つ。
★その1
序盤。ウルフ・クリーク・クレーターへの出発前夜に
バックパッカー仲間でバカ騒ぎして、目覚めた直後。
通常版では、リズが浜辺で目覚めるシーンなのですが、
アンレイテッド版では、その前にクリスティの目覚めのシーンがあります。
なんと、クリスティ、ベンと一緒のベッドで寝ており
目覚めたあとコッソリとベンのベッドを後にするクリスティ。
「ああ、これもしかしたら酔った勢いでやっちゃったかも」
という気まずい表情.......
僕も気まずかったです(笑)。
このシーンがあると、前半の三人の恋愛模様も、かなり違った感じになって面白かったですね。
↑狙った獲物は逃がさない!
★その2
気のいいおっさん、ミックたん→→→
殺人鬼ミックたん
へと変貌した後。
どーにかクリスティを救い出したリズがミックの家から逃げ出したあと、
ベンを救いにもう一度帰ってくる場面。
通常版では、ガレージに入って
ベンのビデオとか発見したりするのですけど
アンレイテッド版では、そのガレージの前に立ち寄っている所があります。
「殺人鬼ミックの拷問部屋」。
リズは、そこで首尾よく拳銃を入手するのですが
次に向かった地下道らしき場所に落っこちて拳銃を紛失!
なにをやっとるんだ!
......と思ったら、なんとその落っこちた場所が
死体置き場
だったのです。白骨化したのとか腐敗したのとかウジが湧いてるのとか
そんなものの上に落っこちたのですから動揺しまくって、落とした拳銃なんかもうどうでもいいんですな。
一刻も早くその場から離れたくて向かった先が、あのガレージだったというわけで。
「拳銃さえ持っていれば」どうにかなった状況かもしれませんが
その後のアクロバティックな展開のことを考えると、「そこで拳銃を拾って、ミックを射殺して終わり」ではアカンのですな。残酷ですけど。
この「ええ、うっそー、マジ!?」な後半の展開こそが、この映画の醍醐味。
この醍醐味をより一層深く味わえる「アンレイテッド」な場面を見れた僕は
本当に幸せ者です。
特に重要だったのはこの2点で、あとはバイオレンス描写が少しだけ(ほんの数秒)長いとか、そんなもんですけど、ヒルハブのように最初にアンレイテッドを観てしまって、あとから日本版で発売された「劇場公開バージョン」を観るようなやるせなさはなく、単純に後から「完全版」を観るほうが嬉しいと感じましたね。
とにかく、こんな面白い映画がごく一部のマニアにしか出回らない状況が悲しい。
本日、kurosuiさんから送って頂いた
「ビハインド・ザ・マスク」も滅法面白いメタ・ホラーでしたし、これが日本語字幕、そして日本語吹替えで観れたらどんなに面白い事か......!おそらくその「面白さ」も2割ぐらいしか理解できていない英語力の乏しさを嘆きつつ、今回のレビューを終わりたいと思います。
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