「我が教え子、ヒトラー」
原題/MEIN FUHRER/Die wirklich wahrste Wahrheit uber Adolf Hitler
監督・脚本/ダニー・レヴィ
出演/ウルリッヒ・ミューエ、ヘルゲ・シュナイダー、他。
ああ、久しぶりに映画だ......
最近自分でもテキトーな記事ばっかりで
本来の「映画ブログ」(ホラー寄り)ではなくなってきてるなぁ、と感じていまして
特に最近は素敵なホラー映画に巡り会っていなくてですね
まぁMARTYRS とかLET THE RIGHT ONE INみたいな大傑作はあったけど
これらはまだ公開されてないですしツタヤに行ってもほんと何も無いのよね。
昨日はロメロ先生の
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」
を鑑賞したのですが、僕はこれは
完全にスカだと思います。
ロメロ先生とロメロ先生信奉者には悪いんですが
ぶっちゃけつまんないです。
酒ばっか飲んでる教授とか耳の悪い老人(死に様かっこ良過ぎ!)などのナイス・キャラは居たものの
ゾンビ映画としてのインパクトが弱過ぎる。
痛烈なメッセージも逆にいやらしく感じる。
どっちかっつーと世間的にあまり評判良くない前作の
「ランド・オブ・ザ・デッド」の方が全然いいじゃない。主人公は印象薄いけど、アーシア・アルジェント(はやくサスペリア・テルザ観たいよー)のエロかっこ良さ、そして二人の男前。
そう、人間界とゾンビ界の男前二人。
人間界=チョロ(ジョン・レグイザモ)
ゾンビ界=ビッグ・ダディ。
金持ちなんか全員死んでしまえ!
こーいう過激さが僕は大好きなのよ。そしてゾンビに対する愛情も。
あれを観て、ああ、やっぱロメロ先生は健在なのだなぁと嬉しかったんですけど
今回のはちょっといただけない。でも、どんな巨匠でも駄作の1本や2本はあるというもの。
次、お待ちしております、先生!
と、いうわけで(どんなわけだ)
本日観た
「我が教え子、ヒトラー」なんですが。
↑ヒトラーだってジャージ着る
これはむちゃくちゃオモロイ!!
いや最初は重たい戦争映画かなぁ、などと思ってまして
それに、あの丸投げ大魔王・ハネケたんの
「元祖!ファニーゲーム」(元祖はつかないが)の、ほんっと使えねー親父役、そして「善き人のためのソナタ」(未見)の
ウルリッヒ・ミューエ
が主演ですしねぇ。そりゃ重そうですがな。
(実はこの「我が教え子、ヒトラー」が遺作らしい?)
ところがどっこい蓋を開けると
実はコメディなのですよ。それも相当毒のあるブラック・コメディ。
ヒトラーものといえば最近、トロピック・サンダーでブチ切れていたトム・クルーズが主演の「ワルキューレ」とかありましたねぇ。ちょっと観てみたかった。多分絶対面白いはず。
それも、実際に「ヒトラー暗殺計画」というのはあったそうなので、そういう史実を元にした「フィクション」というのは物凄く面白いのですよ。
以前観た、ベルリン天使の詩のブルーノ・ガンツのなりきりヒトラーが絶品だった「ヒトラー/最期の12日間」もとっても面白かったですし。
そして今回の「我が教え子」も
実際にヒトラーに演説のノウハウを教えた人物を、天敵であるユダヤ人に置き換える事で
とんでもなく面白いドラマが展開していくのです。
もーほんとウルリッヒ・ミューエは素晴らしいですね。まさに
THE!役者
という感じ。素晴らし過ぎる。
そしてヒトラーを演じたヘルゲ・シュナイダーも素晴らしい。
つうか、独裁者なのに実は寂しいおっさん、という所が物凄く可愛らしくて。
おっさん萌え〜♪
あとヒトラーが飼ってるバカ犬。
バカ犬萌え〜♪
側近であるゲッペルスとかヒムラーという名前はよく聞くんですけど、もうその辺のやりとりとか可笑しくてたまらない。これホント良く出来たコメディです。
戦争の悲惨さとか、もちろん伝えるところはキッチリ伝えたうえで
これだけ面白い作品はなかなか無いですよ。
↑ヒトラーだって鼻の下のばしてみたりとか

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