「変態島」
原題/VINYAN
監督/ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
出演/エマニュエル・べアール、ルーファス・シーウェル、ヨセ・デパウ、ジュリー・ドレフュス、他。
解説/
5分に1回、変態の連続!!
タイ、プーケット島。恵まれない子供たちを支援する篤志家たちのパーティーに参加した建築家ポールとジャンヌ夫妻。パーティーの最中に、ミャンマーの子供たちを映した映像が紹介された瞬間、二人は愕然とする。その映像には、半年前の大津波によって行方不明となった息子・ジョシュアの姿が映っていたのだ…。『変態村』のスタッフが再び集結した、究極の変態エロティック・サイコ・スリラー!(DMMより抜粋)
♪そんな素敵な島があるのなら 移住したいね 変態島♪
さてさて、今年最後の。
このブログ最後の映画の記事になってしまいました。
よりによって
「変態島」でございます。
この「変態島」の前に、「ドゥームズデイ」とか「G.Iジョー」などの素晴らしいバカ映画も観ましたし、男泣きのラストが秀逸だった西部劇「3時10分、決断の時」という素晴らしい作品にも出会えたのですが、やはりこのブログを締めくくるに相応しい作品はコレしかないでしょう!
まず最初にDMMから抜粋した解説文は、DVDのジャケ裏にも記載されていたのですけど
鵜呑みにしてはいけません。
5分に1回の変態なんてありません。
てゆーか変態島とゆータイトル自体が誇大広告とゆーかジャロに通報してもいいぐらいの偽りっぷりでございます。
言う程変態ではなかった「変態村」。
そして全く変態ではない「変態島」。
この映画、グロいシーンはありますけどもアート系に分類されるべきだと思います。
映像的にはドンピシャで僕好み。
思わずハッと息をのむぐらいに美しい映像が5分に1回。
我が子を思うあまり、次第に狂気にのみこまれていくエマニュエル・べアールの美しさ。
サバサバした感じもたまらんかった
「DISCO」とはまた違った魅力が全開でございます。
でも口元だけみると「アヒル」っぽいよね、エマニュエル・べアールって。
クリクリっとした青い瞳も素敵なのですがこの口元もチャームポイントなんではないかと。
画面から滲み出てくる尋常じゃないほどの「湿度」。
海の匂い。泥の匂い。雨の匂い。
身体にまとわりついてくるような湿度は、「狂気」を加速させているようでとても恐ろしくなる。
「変態村」でもそうだったけど、この監督さんは「眼」のアップを多用しますよね。
特に今回、エマニュエル・べアールの眼をしつこいぐらいに撮ってましたが、これもかなりの狂気っぷりでございましてね......あの眼はゾッとします。けれども吸い込まれそうなぐらいに美しい。
そして前作の「変態村」ではギャスパー・ノエ的なものも感じましたが、今作では独自のスタイルを確立しつつあるのかなぁ、という感じもしましたねぇ。
ともあれ、次の作品はどんな成長をみせるのか楽しみな監督でもあります、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ。
でも次も「変態○」とか、付けられちゃいそうよね。
↑くびれ!くびれ!

←クリックしてね♪

←もういっちょ♪

←しつこいようだがもういっちょ!

0