
今週はキツかった・・・・
連休ボケで体がダルい。仕事もそれほど忙しくないのに、家に帰ったらグッタリして映画を観る気力もない。週末になってようやく、いつものサイクルに戻ったようだ。
と、いうわけで、復活記念(笑)、今夜はエロスでっ!!!
「卍」
監督/井口 昇
出演/秋桜子、不二子、野村宏伸、荒川良々、ほか。
上の写真が、ジャケット(及びポスター)です。なんかカッコ良くないですか?いや、カッコいいとかじゃなくて、なんちゅうかこう、芸術、って感じ?クールですよね。
原作が谷崎潤一郎で、過去何度も映画化されており、古くは岸田今日子、そして樋口可南子を経て、今回は秋桜子に不二子。しかも監督が、井口 昇!!
井口 昇・・・・・この人は、天才です(多分)。
AVの監督をやってた人です。僕は2本ほど観た事ありますが、独特です。とにかく変なんです。
変なんだけど、なんかカワイイんです。キモかわいいんです。
その後、「恋する幼虫」(これは観てない!観なければならん)とか、「クルシメさん」とか「アトピー刑事(デカ)」とか。
「アトピー刑事」は想像を絶する怪作です。
こんな発想が出来る人は、世界で井口 昇ただ一人。断言します。
キモかわいい「アンガールズ」がもてはやされる時代になって、ようやく表舞台に立つことが出来た・・・・・というか時代がやっと追いついたのか。
そんな天才が「卍」を撮った。

手前が秋桜子で、後ろが不二子。
もう、この二人がムチャクチャにいいっ!!
樋口可南子バージョンが完全に吹き飛んでしまった。岸田今日子バージョンは観たことないのでわかりませんが。ていうかあんまり観たくありませんが(笑)。
はっきり言って、この映画には「文芸」を期待してはいけません。
エロ全開なので。
とはいうものの、絡みのシーンは物凄くキレイに撮れていて、しかもイヤらしい。久々にオジさん大興奮ですよ(笑)。芸術か猥褻か、なんて事が議論される事 よくありますよね。この映画ではそんなモノどーでもよくなっちまいます。
美しいものは同時に、性的にいやらしい。
これがこの世の真理であると、僕は思います。
そして、独特の井口ワールド、炸裂。
やっぱりこの人の「間」は変なんだな〜、妙ちくりんなギャグが物凄くツボにはまってしまい、エロに興奮したりギャグに大爆笑したりとか もう大変。そのへんのアクション映画の500倍は見ごたえありますよ、マジで。
とりとめがないようで、キチンと映画になってる。
観終わった後、爽快感を感じるエロ映画なんてそうそうないですよ。

秋桜子と不二子がエロ担当なら野村宏伸と荒川良々はお笑い担当。
この写真の後ろが荒川クンなんですが、見た目がもうヤバい(笑)。
彼はいろんな映画でちょくちょく見てました。この人は演技ヘタなのか上手いのか分んないけど強烈に印象に残る。
今回の「卍」で、「この人、もしかしたら物凄く演技上手いのか!?」と僕のなかでは評価アップでしたね!
荒川クンの醸し出していた「ビミョーな狂気」、それは「鮫肌男と桃尻女」での若人あきら、今はガシュウインタツヤ(漢字わからん)が見せた、あのビミョーな狂気の演技に匹敵するほど。
野村クンもね、物凄くいい感じでしたよ!
でもやっぱ、秋桜子と不二子の熱演がなかったら、この映画は成立しなかったでしょう。
エロくて美しくて笑える究極の三拍子。こんな映画を待っていた!!

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