ここ最近映画を観ていませんでしたが
昨日、今日と久しぶりにレンタルで鑑賞しました。
久しぶりに観る映画は
「フィースト2」と
「フィースト3」と決めていたのにこんな時に限って貸し出し中ですよ近所のツタヤさん。早く観たいので借りてる方は早急に返却してくださいお願いします。
で、お目当ての作品がなかったので、とりあえず観た映画の感想を。
「ザ・バンク/堕ちた巨像」
監督さんが
「ラン・ローラ・ラン」や
「パフューム/ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァで、出演がクライヴ・オーウェンにナオミ・ワッツという素晴らしいキャストながら、全体的には「よくある話」という感じがしました。
しかし、「よくある話」ながら、なんつうか監督の作家性が存分に発揮されてる映画でもありまして、緊張感たっぷりに描かれている点が好印象でしたねぇ。
この監督さんの作家性って何だと思います?
僕は「音」だと思うのですよ。
いや、音というか.....リズム、というかビート、というか。
例えば心臓の「ドクン、ドクン」と刻むビート。
あれに近いんです。
ホラー映画でよくあるじゃないですか、扉の向こうに殺人鬼が居るのか居ないのか、それでも勇気を持ってヒロインがその扉を開こうとするような時に「ドクン、ドクン!」という効果音を使ったりとか。
人間って、心臓の音を聴いただけでもドキドキしちゃうんですよね。トム・ティクヴァという監督さんの映画の音は、そういう肉体的なビートに近いと思うのです。
ラン・ローラ・ランにしても、バキバキのテクノでしたけど、テクノって機械から音を出してるくせにめちゃくちゃ肉体的なのよね。もっとハードになるとトランスとかになっちゃうわけで、某女優さんがDJやって異常なノリになっちゃったりするのも頷けるかな、と.....
この手の映画には大袈裟なオーケストラ、というのが定番かと思ってましたが、さすがはトム・ティクヴァでございます。よく分ってらっしゃる。こういうシンプルな音が一番緊張するのですよ。「よくある話」ながら「なんか得しちゃった!」と思ったナイスな映画でございました。
あと、殺し屋が最高にかっちょいい。
ニューヨークの美術館での銃撃戦のシーンは2回観てしまいました。
鳥肌立っちまいました。
こういう展開は物凄く好きですよ。もう大好き。
「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」
モーテル系っすね。
もしくはゼム系?
まぁとにかくモーテルとかゼム的な映画でして、尺も90分以内に収まっているという大変リーズナブルな仕上がりでございまして、しかもリヴ・タイラーが主演というかなり美味しい作品ではあります。美味しいというか、この映画
不気味
なんですがね。無論いい意味で不気味。
動機とか目的が一切分らない。
殺人者たちの顔も最後の最後まで分らない。
そういう不気味さは十分に感じられる佳作、といった所でしょうか。
それにしてもリヴ・タイラー、「歳をとった」感じがしたのですけど.....
二の腕とか物凄くたくましくなっているし。それにホラー映画慣れしていないのか、怖がる表情がいまいちというかブサイクに見えてしまったり。
アルマゲ丼の時なんかもうむっちゃくちゃ美人だったんですけどねぇ。ピッチピチでしたし。
てゆーかわたし、
アルマゲ丼は大嫌いな映画なんですけどね。
なんで劇場で観ちゃったんだろう.....と後悔してる程に大嫌いなのですけどね。ほんと何で劇場で観ちゃったんだろう。謎だ。
.....アルマゲ丼は置いといてですね、
この映画、「音」が物凄く怖い。
「ドンドンドン!」という激しいノック音ももちろん怖いのですが
劇中でかかっているレコードの音がめちゃくちゃ怖いんですよ。
レコードに針を落とす瞬間の「ブチッ」という音も怖いし
古いレコードによくあるノイズも怖いし。
特に、レコード針が跳んで、何度も何度も同じ音を出す所......
ここがこの映画で一番怖いシーンです。
ホラー映画としては平凡な印象ですが、「音」だけがやけに怖いです。
そしてヒロインの逆襲という定番的な見せ場もなく、やられっぱなしの不快感も評価すべき点だと思います。
なんだかんだ言ってホラー映画は後味悪い方が印象に残りますし。

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