クリスマスがなんぼのもんじゃい!!
さぁさ今年もやってまいりましたよクリスマス・イブ。
雨は夜更け過ぎに雪へと変わらない!
きっと君は来ない。一生来ない!
そんな、ファッキン・クリスマス・イブをぶっ飛ばそうぜ!
ってなわけでこのブログでは毎年この日に
「僕が観た今年のベスト映画」を発表したりしていますが
気が付いたら今年で3回目なんですねぇ。
いつのまにやら3年も続いてたんですよ。
自分でもほんとよーやるわ、と思いつつなかなかやめるタイミングもなくて
これからもダラダラとやり続けていくであろうこのブログ。
これからもどうぞヨロピク♪
.......年間ベストと申しましても
僕の観る映画は著しく偏っているため本当にアテになりまへん。
ですので「なんでこんな映画を選ぶんだ!」というクレームは一切受け付けません。
だいたい「観てない」映画の方が多いですし、
「ああ、コイツはまた変な事言ってやがる」
ぐらいの気持ちで右から左へ受け流して頂ければ、と。
と、いうわけで早速年間ベスト3から発表していきましょうか。
●「別格」もしくは殿堂入り
「デカローグ」
及びクシシュトフ・キェシロフスキの作品群→「終わりなし」、「偶然」、「殺人に関する短いフィルム」、
「トリコロール/白の愛」、「トリコロール/赤の愛」
切株好きでもこういうドスンと重たい映画は観ておくべき。
歳をとってから見返しても、ずっと新鮮であり続けるであろう、「永遠」を感じさせる映画たち。
こういうヒリヒリする映画に出会えた2008年は素晴らしい年だったと思える。
●第1位
「タクシデルミア/ある剥製師の遺言」
こんな映画は今まで観た事なかったし
これから先も出て来ない。
唯一比較できるものと言ったら
「ブリキの太鼓」ぐらいか。
超弩級の変態、エロ、グロテスク、アートのごった煮状態。
もうホント「クソ煮込みうどん」みたいな映画だけど
この突き抜けっぷりは星にまで届く○○○○のよう。
人間の想像力は無限である事を知らしめるうえで大変に貴重な作品である。
こんな映画を作れる才能のある人間が地球上に存在する、という事は本当に素晴らしい事だ。
●第2位
「屋敷女」
ホラー映画としては今年ダントツで怖い。
今年というか今まで観てきたなかで一番怖い。
切株の痛々しさも一番。
そして「悲しみ」も感じさせるうえに、エロティックでもある。
アジャの「ハイテンション」よりも過激な描写もあり、この映画はフランス産切株映画の代表格になるだろう。そしてベアトリス・ダルの代表作は「ベティ・ブルー」ではなく「屋敷女」になるだろう。
......でも「ガーゴイル」でもこういう狂った役を演じてるのに、あの映画全然ダメだった。
「何がダメだったのか」、今となっては思い出す事すらできないが、とにかくダメダメだったのよ。
多分「切実さ」が無かったのかな。ていうかもうどうでもイイんですけど。
●第3位
「ノーカントリー」
アカデミー賞4部門獲得の、誰が観ても凹む映画。
とにかくもーハビエル・バルデムの気持ち悪い事といったら。
キョーレツに怖い映画だけども、不思議に穏やかな気持ちになるのは何故なのだろう?
その存在がまるで「幽霊」のようなアントン・シガー。
自分のルールにのっとって、生真面目に仕事をこなす反面、人の生死を「コイントス」で決めたりもする。
人間を超越した存在でも、不慮の事故にあったりする皮肉。
変わりゆく時代に取り残されて行く人間。
運命とか人生とかがこれほど重くのしかかってくる映画はなかなかお目にかかれない。
......さて、以下はアカデミー賞っぽく、部門別で。
●ナイス害・スラッシャー賞
「BEHIND THE MASK」(日本未公開)のレスリー・ヴァーノン
kurosuiさんから送って頂いた映画なのですがこれが滅法面白いメタ・ホラーでしてね。
フレディやジェイソンといった殺人鬼に憧れる青年をテレビクルーが取材する、といった話なのですが
殺人鬼は殺人鬼なりに色々努力してたりするのね。
これが意外に爽やかな青年で、殺人鬼たるもの獲物を追っかけている最中に疲れたらいかんと、一生懸命身体を鍛えてたりするの。がんばれー!と応援したくなっちゃうわ。
でもって本当に「殺人鬼デビュー」しちゃったりするのだけど、その辺の映像の切り替わり方などが素晴らしいです。ただ、全編英語で英語字幕もないので殆ど「空気読む」感じで観てたのですけどね(笑)。
それでも十分にオモロイ映画でしたよ。
エンドロールに流れる、トーキング・ヘッズの「サイコキラー」という曲、ふざけた感じがナイスです。
「サイコキラー、ケツカッセイ、ファファファファーファファファファファーファー ベラ」
というあたりが特にツボ♪
●最優秀フェロモン男優賞
「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン
全身刺青のうえに全裸でファイト!
あっ、ブラブラしてますよ、何か!
むせかえるような男の色気にクラックラ。
そりゃヴァンサン・カッセルも惚れますわー。
血も涙も無いギャング映画ではなく、「情」たっぷりのヤクザ映画という感じ。
この映画でのナオミ・ワッツはほんとーにキレイ。
●最優秀おっぱい女優賞(←おっぱい女優って何)
「P2」のレイチェル・ニコルズ
女の子らしく「怯える」演技も観る方のSっ気を刺激するし、後半ブチ切れて暴れる演技も観る方のMっ気を刺激する。拉致監禁ものとしては抜群の緊張度を保ってはいるが、「アジャ」絡みにしては幾分大人しい印象も受ける。とにかくこれから公開される「ミラーズ」が楽しみだぜ!
●ベスト・おっさん賞
「ミスト」のオーリー。
見た目はまったく使えなさそうなのに
あの映画の中では一番「使える」男だった。
あの見た目で、大人の意見を言う所などが激萌え♪
なれるもんならあんな人になりたい。
まさに「おっさんの鑑」でございます。
●ベスト・ヒロイン賞
「東京残酷警察」のルカ。
僕は片腕マシンガールよりTOKYO GORE POLICEの方が好きだね!
なんたって「オーディション」のしいなえいひですから。
大人の色気ってやつですよね。
この映画のフリークス嗜好も大変に好みですし、なんつっても特殊メイクが。
その「作り物」っぽさを全面に押し出したあたりがもうファンタジーなのよ。
片腕は「若者向け」、ゴアポリスは「大人向け」という感じで
とにかく両方観なきゃ一生の損でございますよ。
そんなわけで、まぁ他にも
「フロンティア」、「いのちの食べ方」、「ファーストフード・ネイション」、「愛してる、愛してない....」、古い所ではヴェルナー・ヘルツォークの作品群とか、後は「ダークナイト」とか「ランボー/最後の戦場」とか「デイ・ウォッチ」とか「ウォンテッド」とか、色々と素晴らしい映画に出会えて、本当に今年はイイ年でしたね。
でもホラーで言ったら、本気で怖かったのは「屋敷女」ぐらいで
以前の勢いがちょっと無くなってきてるなぁ、という実感があります。
来年はどうなるんでしょうか?
とりあえず年明けは
「ヘルボーイ2/ゴールデン・アーミー」に期待!
さて以下はベストもあればワーストもある、という事で
「これはアカンやろ」というのをいくつか。
●最速鑑賞ストップ賞
「ゾンビ2009」
5分。
あとは
「ワン・ミス・コール」
「キャプティビティ」
「スポーツキル」
「シックハウス」
などなど.......
観た事を忘れてしまいたい!!
来年はホラー映画的にイイ年でありますように。
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