「オメガマン」
原題/THE OMEGA MAN
原作/リチャード・マシスン
監督/ボリス・シーガル
出演/チャールトン・ヘストン、アンソニー・ザーブ、ロザリンド・キャッシュ、ポール・ロスコ、他。
あらすじ/
アメリカ、ロサンゼルス。ソ連と中国の間で細菌戦争が勃発し、ほぼ全ての人類が息絶えた世界。唯一健康な状態で生き残ったのは、自らが研究/開発していた抗体ワクチンを注射したネビルだけであり、ワクチン無しでかろうじて生き残った人々は、肉体を蝕まれて肌や髪が真っ白になり、太陽光線にあたる事が出来ない身体になっていた。彼らは自分達を「家族」と称して徒党を組み、自分達を苦しめる元凶となった科学技術を敵視し、その担い手であったネビルにも敵対していた。
ネビルは一人で「家族」との戦いに明け暮れる日々を続けていたが、ある日「家族」では無い女性の姿を発見して追跡した。だがネビルは追跡先の地下の酒場で「家族」の待ち伏せにあって捕まり、スタジアムで処刑される事が決まった。しかし処刑の直前、ダッチという若者に助け出され、案内された先で、追跡していた女性であるリサと出会い、さらに8人の少年たちと対面した。細菌による症状を見せ始めていたリッチーという少年を救うために、ネビルは自分の血で血清を作成し、リッチーは回復した。その間にネビルとリサの間に愛が芽生え、彼らはより安全な場所を求めてロサンゼルスを離れる事を決めた。だが、悲劇が次第に忍び寄ってきていた…(wikiより抜粋)
オーメーガー
マーン!!
と言って変身したりするウルトラ系映画ではございません。
いや、ある意味ウルトラ系かも(笑)。
こんばんは、wataruです。
今夜は
「オメガマン」です。
オメガマン、というタイトルだけだと特撮ヒーローものっぽい響きがしますけど、
実はコレ、「地球最後の男」の2度目のリメイク作品なんですねぇ。
この映画が公開された年は、1971年。なんと僕と同い年でございます。
それだけに、古くさい匂いはプンプンするんですけども
逆にそれが堪らなくイイ感じでございましてね。
わたし、ウィル・スミスの
「アイ・アム・レジェンド」よりも
このチャールトン・ヘストンの
「オメガマン」を支持いたします。
だってめちゃくちゃオモロイんですもの!!
未だに原作も読んでおりませんし
映画化された第1作も観ておりません。
よって、比較する対象がウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」
(しかも一度劇場で観たっきりで、かなりいい感じらしい別エンディング・バージョンも未見という、非常に狭い見方ですけど)しかないんですけどねぇ.......。
オメガマンを観て、率直に思ったのは、
なんなんでしょうか、このお気楽さは。
この一言に尽きます。
ウィル・スミスだってどう観ても「博士」には見えないけどチャールトン・ヘストンだって全然博士には見えません。そのへんは似たり寄ったりですが、ウィル・スミスと決定的に違うのは
悲壮感が全く無い。
やけに楽しそうぢゃない......これならアンタ、誰にも出会わなくても、一人で上手くやっていけそうぢゃん?
でも、ちゃーんとヒロインも途中から出てきたりするんですけど
この女がまた
あんたついさっきまでディスコで踊ってたでしょ?
というような、超イケイケのお姉ちゃん。めっちゃ
アフロです。
それもハンパないアフロで、中に小鳥の1匹や2匹飼ってそうな勢いです。
またその登場の仕方も、凄まじいものがありまして(笑)。
これはもう、自分の目で確かめていただきたいので敢て書きません。
↑そのうえ脅される
ウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」での、闇の住人たちは
ダーク・シーカーズと呼ばれて、知能もあまりなく、やけに身体能力の高いゾンビみたいな感じでしたけども、こちらではただ単に
「日光に弱い人」です。
日光に弱い、以外は人間と殆ど変わらず、これじゃ勝負になりません。
当然、たった一人のチャールトン・ヘストンに何百人でも勝つことが出来ないでいます。
住んでる所も最初からバレバレなのにもかかわらず。
だったら燃やしちゃえばいいじゃん、と思うんですが、それすらも出来ないヘタレ・ダーク・シーカーズ。
彼らは、非常に知能も高くカルト教団化していますが、
「文明の利器を使ってはならない」(←火はオッケーだけど、銃などの武器はNG)
という掟に縛られているんでありまして......
なかなか「エコ」な感じなヤツラです。でももうちょっとやり方考えた方がいいです。
ダーク・シーカーズがしっかりと「社会」を構成しているのにも驚きでしたが(そういう意味では、ネビルは唯一の天敵、つまり伝説の怪物→オレこそが伝説だったのだ、というふうに原作はなってるんですよね?でもそれは最後の最後に猿の惑星的どんでん返しな展開ですよね?)、対するネビルのやりたい放題ぶりにも驚き。相変わらずマネキンに話しかけてたりするんですけど、哀愁までは感じられない。
で、ヒロインが現れたら現れたで色気づいちゃって、
やっちゃうし。
これが、ウィル・スミスの場合はどうだったか、というといきなり「神のお告げがどうのこうの」と言い出す
電波系だったので、性欲もどっかに行っちゃったんじゃないかと(笑)。
このオメガマンを観て、ウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」を観る目が変わりました。
あの納得できない劇場公開版でも、悲壮感漂う「地球最後の男」を
ウィル・スミスはちゃんと演じ切っていたのだと。
少なくとも「切実さ」はレジェンドの方が伝わってきていたので、これはますます別エンディングが観たくなりますねぇ。ダーク・シーカーズがCG処理の薄っぺらい怪物だったのが一番気に入らないんですが、あの「超使えるワンコ」との別れのシーンは泣きそうになりましたし。
オメガマンも作られた時代が違えば、こんな風になっていたのかな。
ネビルが一人、映画館で自分で映写機をまわして観ていた映画が
「ウッドストック」
なのも時代ですし、劇中で流れる音楽も時代ですし(レア・グルーヴっぽい!)、なによりヒーロー、を求めていた時代だと思うから。
脱力必至のオメガマン、これはコレで最高にオモロイです!
↑マモーっぽい
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