「悪夢探偵」
NIGHTMARE DITECTIVE
監督・脚本/塚本晋也
出演/松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉蓮、原田芳雄、塚本晋也、ふせえり、他。
あらすじ:
ある日、少女と中年サラリーマンの惨殺死体が立て続けに発見される。二人の被害者は自室のベッドの上で何者かに切り刻まれていた。事件を担当するエリート刑事・霧島慶子と同僚の若宮らは被害者が、「0」で表示される謎の人物と最後に電話をしていたことに気付く。やがて事件の鍵が“夢”にあると推測した霧島は、他人の夢の中に入る特殊能力を持つ悪夢探偵こと影沼京一の存在を突き止め、捜査の協力を申し出るが…。(goo映画より)
古い映画ばっかりでもチト、アレなんで、たまにゃー新作方面もしっかり観ておこう、と思いまして。
ツタヤで物色しておりましたら、新作ラッシュでございましたよ。
ちょっと悔しかったのが、
「シー・ノー・イーブル/肉鉤のいけにえ」
がレンタルになってた事。
なんで悔しいのか、と言いますと僕はこの映画、すでに輸入版DVDにて鑑賞済みだったんで。
輸入版、といえば、吹替えも日本語字幕もなし。英語がサッパリな僕ですが、こーいうのは気合いでみればなんとかなる!とばかりに勢いで購入してしまったんですね。
実際のところ、「英語がわからなくても」大変に面白い、
ゴリゴリにストロングなホラー映画でございます。
ホラーに国境はないのでございます。(←あ!オレ今イイ事言った♪wataru語録☆)
.....まあ、しかし、日本語字幕があったほうが、圧倒的に作品に対する理解は深まるのは当然なので、もうちょっと待てば良かったのかな、と。うーんむ。
先物買いも程々にせねば。
あとは、
「ドリームガールズ」とか
「守護神」とか、あたりさわりのないものばかり。で、邦画の方をチェックしておりましたら、ぬあああああー!!で、
出たぁぁぁぁー!!
「悪夢探偵」。
もう、このタイトルからして、大好物。
ナイトメア・ディテクティヴ。
監督はもうず〜〜〜〜っと前から大、大、大ファンの塚本晋也。
前作
「HAZE(ヘイズ)」で、原点に戻ったかのような暴れっぷりが大変にファンとしては嬉しく、今回もまた、大暴走・塚本変態ワールドを堪能できる!!と期待に胸躍らせ、ソッコーでレンタル。
ついでに、
「あるいは裏切りという名の犬」という激シブ映画も借りちゃいました。
と、いうワケで今夜は「悪夢探偵」の感想から。
まずは、「他人の夢」に入り込む異能者、影沼(松田龍平)の描き方が大変面白い。
だって、やる気ゼロなんですもの(笑)。
「ああいやだ、ああいやだ」とブツクサ文句ばっかり言ってるし、確かに特殊な能力はあるけど強くもなんともない。自分の能力にホトホト嫌気がさし、スキあらば自殺しようとする、ヒーローと呼ぶにはほど遠い人間像。
それとは対照的に、同じような能力をもつ「夢の中の殺人鬼」、ゼロ(塚本晋也)はポジティヴ(?)にこの特殊能力を受け止めていて、なんてゆーかもう
やる気満々。
「ブッ壊してやろうぜぇぇぇぇぇ!!」
と目をギラギラさせて絶叫する様、これぞ「パンクの精神」。
最高でございます。
いわば、この映画、「悪夢探偵」誕生編、といった感じでございまして、のちのシリーズ化のための序章、と言っていいかなあ、と。実際、来年「悪夢探偵2」やるらしいですし。もう撮影入ってんのかな?あんまり「シリーズもの」がない塚本監督(鉄男以来かな?)だけに、相当にお気に入りのようですねえ。
弱っちくて、やる気がなくて、アンチでダークな、ヒーロー伝説。
う〜ン、楽しみですね。
この映画で映画初出演した、hitomiさん。
これがもー演技がヘタクソで、観ていてかなり辛い。
てゆーかイタイ。
が、しかし、この人は不思議だ。
どんなにヘタな演技をしても、台詞が棒読みでも、
一瞬たりとも目が離せない
のであります。何ていうか、上手く言えないけど、存在感がとても「映画的」。
僕は、このヒトの中に、何か「片鱗」のようなものを見た気がします。
これは将来、大化けするかもしれない。
だからもっと映画に出て、場数を踏んでいったら、物凄い女優になるかもしれません。
ガンバレhitomi!
負けるなhitomi!!
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