「ハイ・フィデリティ」
原題/High Fiderity
監督/スティーヴン・フリアーズ
出演/ジョン・キューザック、ジャック・ブラック、リサ・ボネ、ジョエル・カーター、ジョーン・キューザック、サラ・ギルバート、リリ・テイラー、キャサリン=ゼタ・ジョーンズ、ティム・ロビンス、他。
こんばんは。物凄く偏った音楽フリークのwataruでございます。
音楽大好き、なんですが最近CD買ってません。全然聴いてません。どーにも他人の音楽に興味がなくなってしまっている・・・・・というのも、自分自身、曲を作ったりしてまして、曲作りにおいてのアイデンティティー、というか「内なるモノ」を表現するために外部の情報をシャットアウトしてしまうクセがついてしまいましてね・・・・・結局のところマスターベーション状態に陥るという最悪の状況になっております。もっともっと、深いところにダイヴしていけば
「スクエアプッシャー」みたいな、
変態的天才ワールドに到達できるのかもしれませんが、凡人の僕はそんなレベルに到達できるワケもなく。
基本的に、
音楽っていうのは自分以外の何かとぶつかって形成されるモノである。一人でもやってやれないことはないけれど、ずっと一人でやってたら限界は必ず来る。だから、他人の感性を受け入れる事は音楽をやるうえで物凄く重要な事なのだけれど、なかなかそれが出来ないでいる。でも、そういうのって、彼女が出来た、とか案外簡単な事ですんなり受け入れられるようになったりするものなんですよね。逆に、彼女と別れた、というマイナスのパワーでそれが出来るようになることもある。
僕の場合その両方だった。
一時期、爆発的な勢いで曲作りをしていた事があって、その「出会い」と「別れ」が引き金になっていたことは間違いない。まあ、べつに世に出るもんでもないんで、あくまで
「当社比」なんですが、その時期の自分の曲聴いてグッときたりしますし(笑)。しかし、明らかに最近は、プラスの情熱もマイナスの感情もなく、他人の音楽を聴いても何も感じない。まずい。
ヒジョーにまずい。
音楽に限らず、何かを創作する、ということと恋愛感情は直結している。
これが、35年生きてきて分った事。あたりまえっちゃああたりまえだけど、つまりはそーいう事なのである。だいたい、バンドやろう!って思う動機って、単純に「モテたいから」。そうやってカッコから入っていって、次第に自己表現に目覚めていき、あるものは極めてメジャーデビューしちゃったり、あるものはダラダラ続けてみて結局ダメで、気が付いたら就職するには難しい年頃になって、世の中を恨みながら賃金の安い仕事をダラダラ続けて、でもオレって音楽にはウルサイからね、最近の音楽はダメだねー!なんて酒飲みながら今の日本の音楽業界の文句言ってみたりする、ダメな大人になっちゃうわけで。ちなみに僕は後者ですが。
上に行く人と行けない人、何が違うのかと考えてみたら、「才能」とか「運」とかはもちろんの事だけど、「エネルギー」の差なんだな、と思う。人間のエネルギー。「子孫残して、繁栄しましょう」っていう、
エロエネルギーですよ。それがいわゆるフェロモンてゆーヤツで、男ならより男らしくカッコよく、女ならより女らしくて色っぽく。芸能界で恋の噂が絶えないのはそういう事なんではないですかい?
まあ、芸能界に限らず、一般社会でも「モテるヤツ」ってえのはやっぱりエネルギー過多のようで、そいつが何もしなくても、人は光に集まってくる虫のように吸い寄せられる。じゃあ、僕らみたいな、あんまりエネルギーのない連中は何をすればいいのか?
それは、「知識」を身にまとう事。「理論」で武装する事。つまり、この「ハイ・フィデリティ」の主人公ロブのよーに。彼の場合、「音楽」だった。しかし、あまりに武装しすぎた事が仇になって、女に逃げられる。
要は、何事も程々に、って事なんですよ。キチンと他人の話を聞いて、真剣に向き合う事。
大人になる、っていうのはこういう事、っていうのを教えてくれた映画です。
痛かったっす・・・・・(笑)
↑ジャック・ブラック最高っす!!
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