「テキサス・チェーンソー ビギニング」
監督/ジョナサン・リーベスマン
製作/マイケル・ベイ
出演/ジョルダーナ・ブリュースター、マット・ボマー、テイラー・ハンドリー、ディオラ・ベアード、R・リー・アーメイ、アンドリュー・ブリニアースキー、他。
久々に、劇場で映画観ました。
よりによって
テキサスチェーンソーです(笑)。
しかも、日曜日の朝10:00の回で。
朝っぱらから大虐殺モードのwataru君でございます。
さすがに日曜日の朝っぱらからこんなドギツイ映画を観ようとする輩は京都の中で僕只一人。
ばかでかい劇場内(シネコンです。MOVIX京都のシアター10番。物凄い座席数。)にポッツーンと僕一人で、しかも前から4列目のど真ん中。
この劇場オレ様独り占め!!
と、喜んでいたところ、上映開始5分前に中年の夫婦が入ってきてしまい独り占め終了。
しかし、夫婦でこんな映画観にくるなんて・・・・
これが僕の理想の夫婦像です。
↑ジョルダーナ・ブリュースターの立派なお尻はこの映画の見所の一つ。
この映画に勝手に邦題を付けるとするならば
「ヤング・レザーフェイスとゆかいなヒューイット一家」
または
「遥かなり、テキサス/男の魂」
といったところでしょうか。
ビギニング、という事で、レザーフェイスの誕生秘話と、ガイキチ食人一家の成り立ちが語られるのですが、そーいった説明は序盤でサラッと流す程度で、あとはもーお決まりの
都会の若者が田舎者に狩られまくる
という、日本でいったら「能」とか「歌舞伎」とか「狂言」とか、そういった伝統芸能に匹敵するほどホラー映画で語られ尽くした、もう「様式美」としかいいようのない、或いは悪い言い方をすれば「予定調和」的な展開。
この映画はそれ以上に話の広がりようがないですから(笑)、当然、残虐描写に力が入ってくる、というワケですな。
↑あー!!大変!!どうなるブリュースター!?
残虐描写においては
物凄いストロング・スタイル
なので、観ていてかなり気分悪くなります。
近年、こーいったストロングスタイルのホラー映画が復活してきているのですが、例えば
「ハイテンション」や
「THE HILLS HAVE EYES」を監督したアレクサンドル・アジャも確かに強烈にストロングなのですが、やみくもに人が殺されているのに、映画としての芯は揺るがない。まずは脚本ありきで演出、みたいな感じであり残虐ではあるけれども不快ではない。
しかし、この映画の場合はひたすらに不快である。そして痛みを伴う。
残虐描写に痛みを伴うのは当然なのであるが、なんかもう・・
どーでもええわ!!
って感じになってしまって、あー、どんどん殺しなさい、そして人肉食べなさい!!と、まるで恐怖とは無縁の感情が湧いてくる。
すでにこの映画はホラー映画として機能していない。
ただ単に、人が殺されて、食べられる、スナッフ映像集という価値しかないようにも思える、
の・だ・がっ!!
↑男前レザーフェイス。
勝手に付けた邦題「遥かなり、テキサス」をまさに体現した
超・テキサス郷土愛・ガイキチ保安官(実は勝手に保安官を名乗っているだけの)ホイト=リー・アーメイ様がこの映画を救ってくれた。
で、ホイト名言集(笑)。
「女は男の制服が好きだ」
「この町はじきに暴走族やヒッピーだらけになるだろう。だが我々はここに残る!決して生まれ故郷を見捨てたりしない。家族だけで生きよう!そして我々だけが全てを超越するのだ」
「気にするな!いい男じゃなくても精肉所で働ける」
「少年が男になる時が来た」
(以上、パンフレットより抜粋)
このナイス過ぎる名言のおかげで、ようやくプラスマイナスゼロ、になった。
映画的にプラスマイナスゼロ、という事はどうでもいいって事なんだけど、すくなくとも僕の大好きな「悪魔のいけにえ」シリーズがマイナスにならなかった事は嬉しく思う。
なんだかんだいって僕はやっぱり「悪魔のいけにえ2」の
ガイキチ保安官(この映画に出てくる保安官はみんなガイキチか)、
デニス・ホッパーが大好きだったりします。
ロブ・ゾンビの
デビルズ・リジェクツ(そろそろDVD出ますね!!絶対買う♪)でもそうだったように、
保安官はガイキチと相場が決まっているようでございます。
権力のあるヤツがガイキチなら、それはどんなに異常でも正義になってしまうという恐ろしさ。
これ以上怖い事があるか?
僕らは今、そんなご時世に生きてることを理解しなくてはならない。
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