「青い夢の女」
原題/MORTAL TRANSFER
監督/ジャン=ジャック・ベネックス
出演/ジャン=ユーグ・アングラード、エレーヌ・ド・フジュロール、ミキ・マノイロヴィッチ
怪奇大家族の「まぁ冥土」よろしく、この映画も
死体が主人公。
かといって、死体が動いたり喋ったり、そんな怪奇な映画ではありません。なんたって、フランス映画ですから。
世界一、美しい死体にまつわる、ブラック・コメディ。
イケメン精神分析医、ミシェル(ジャン=ユーグ・アングラード)のもとに、魅惑的な人妻オルガ(エレーヌ・ド・フジュロール)が診療に訪れる。それが、全ての始まり。
このオルガという女、一言で言うなら
変態です。
窃盗癖があり(プロ級)、男に暴力を振るわれると性的に興奮する、M女。
そんな自分の性癖を、診療室のベッドで横になりながら語るオルガ。それを聞いているミシェルは、いつのまにか眠ってしまっているのであった。ある日、いつものようにオルガの診療をしていて、ウトウト眠ってしまったミシェル。
目が覚めると・・・・・オルガは死んでいた。
「はぁーーーー!?」
取り乱しまくるミシェル。やっべ、何コレどーなってんの!?あっ、もうすぐ次の患者来る時間じゃん!!どーする、どーする!?
・・・・取り敢えず、ベッドの下に隠すミシェル。次の患者さんが寝てるベッドの下には、オルガの死体。
オルガはど変態なんだけど、物凄くセクシー。
上の写真をみてもわかるように、
常に挑発的な服装、及び態度。
ガーターベルト、ってもうこれ以上のもの無いでしょう(笑)。
でもって、ガーターをちらちら見せながら、片方づつ、ヒールをポイ、ポイッと脱ぎ捨てるのがもう
たまらんっ!!!
でも、生きてるのは冒頭20分くらいで、あとはずーーーーーっと死体役。しかしながら、死んでもなお、ミシェルを翻弄しまくる悪女ぶりは衰えない。それどころか、ますます魅力的にすらなってくるのが不思議。
対するミシェルは、死体をどーにかしなきゃいけなくて、取り乱し慌てまくり、ヒジョーに情けない。まあ、誰だって目の前に死体があったら取り乱すだろうけど。やればやるほどドツボにはまっていくミシェルを観て、クスクス笑い。
ジャン=ユーグ・アングラードは、
「キリング・ゾーイ」で、
ブチキレ・ホモセクシャル・HIV感染者の銀行強盗という凄まじい役を演じてましたが、ここでは真逆の気弱な男。この人幅広いなぁ・・・・・
僕はジャン=ジャック・ベネックスの代表作とされる
「ベティ・ブルー」を観た事はないです。加えて、
「ディーバ」も
「IP5」も。この「青い夢の女」がベネックス作品で僕が唯一観た映画、ということになります。
単なる食わず嫌い、なのかもしれませんが、どーーーにもフランス映画ってだけで、遠ざけてしまうクセがありまして。
遠ざけてしまう理由として、
「登場人物が全員オサレ」
っていうのがあって・・・・別にオサレなのはいいんですが、全員、ってのが気に入らないのかな、多分。中にはダッサダサのヤツだって居てもいいじゃん、とも思うのですが、
これは、あまりにフランス映画観なさすぎの僕の先入観なんだと思います。実際どうなんですかねー?やっぱり全員オサレなんですか。どうなんでしょう。
こんなフランス映画オンチの僕がなんでこの映画を観ようと思ったか。
それは、
エレーヌ・ド・フジュロールのガーターベルトにやられてしまったから(笑)。ただそれだけなんです。
しかし、飽きずに観れましたよー!映画としては、かなり僕好みです。犯人いったいだれ?ってミステリーもあり、意外なオチにびっくりして、最後はナイスな感じで終わりましたし。ストレスを感じずに、観賞後も実にスッキリとした気分。
さらに、出てくるやつは
変態ばっか、っていうのが僕のツボにストライク!!(笑)。
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