映画かと言われればちょっと「?」な感じかもしれません。
「ファイナルファンタジーZ/アドベント・チルドレン」。
これ以前に、ありましたよね。大コケしてスクェアの映画部門閉鎖にまで陥れた大駄作が。
あれのどこが「ファンタジー」なのか全然分んない。メカも、
「これ、エイリアン2じゃないの!?」
としか思えない冴えないものばかりで、ディテールにこだわりすぎるあまりに全体を見失っているストーリー。声優もスティーブ・ブシェミとか有名な俳優を使ってるにもかかわらず、パッとしないキャラクター達。致命的なのはヒロインが「イケてない」こと。こんなに褒める事のできない映画もそうそう無いでしょう。ある意味貴重ではありますが。
だーかーらー、最初っからゲームの世界観を引き継いだ方が全然良かったんですよ。
この「アドベント・チルドレン」はそういう意味では成功していると言っていいでしょう。
ファイナル・ファンタジーZというゲームをクリアした人しか、この映画(?)を見る資格はない、といっても過言ではない・・・・というか観てもピンとこないかもよ。だって、これはクリア後のその後の世界の話。同窓会的な雰囲気もあり、かつてこのゲームに燃えまくった人には涙ちょちょ切れるくらいに嬉しい。もちろん、僕も涙ちょちょ切れまくれる資格アリなんで。
一番嬉しかったのが、アイツですよ!
悪の華、「セフィロス」!!
しょこたん(中川翔子=しょこたん・ぶろぐで有名。世界初ヲタク・コスプレ・アイドル)もセフィロスと結婚したいって言うぐらい、ムチャクチャにカッコイイ悪役。しかも最強。しかもラスボス。
セフィロスがねー、ちょっとだけ復活してクラウドと闘うんですよ。これだけで涙ちょちょ切れるんですが、バトルの最中のセフィロスの台詞がまたカッチョ良くて!!
ここでセフィロス名言集。
●「お前への贈り物を考えていた・・・・。絶望を送ろうか。」
●「お前の一番大切にしているものは何だ?・・・・・・それを奪う喜びをくれないか。」
●「私は・・・思い出にはならないさ。」
か、かっこいいぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!これでこそ悪の華!!!
いちいち台詞がカッコイイ。ちょっとだけ復活とはいえ、やっぱこの人がいないと「Z」じゃないね。
クラウドは相変わらずネクラ。暗いよアンタ!!見た目ホストじゃないっすか(笑)。暗いホストなんて、あんたはヒロシか?これから明るくなって欲しいです。
ティファは、秋葉原でフィギュアを買いそうになった程(笑)いい感じ。萌えっすね。
シドったら、チョイ悪オヤジじゃないか。
ユフィは忍者のくせに乗り物に弱く、弱いくせにパラグライダーで登場し、降りたとたん吐きそうになっているのに笑った。広末涼子似。
バレットはラッパーみたいなファッションだったのでビックリ。
ヴィンセント・・・・謎。
後半のたたみかけるようなバトルはなかなか燃える!!召喚獣バハムート登場!!ひええぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜。もう完全に重力を無視した超人バトルに目が回ります。
そして、ラストシーンで、エアリスとザックスが・・・・・涙なくしては観れませんっっ!!
と、ここまでは褒めちぎりましたが、ちょっとだけ不満も。
それは「人体のフォルム」がチト、甘いような気がすること。とくに「腕」にその甘さが見える。その腕は人形にしか見えん!それからティファの胸が大きすぎ。巨乳好きにはたまらんかもしれんが、全体を見ると歪に見えるんです。服を着込んでいるキャラはそれほど目立たないけど、素肌が見えていて体のラインがハッキリしたキャラはこの傾向が強く見える。胴体と腰、腰と足、それぞれのバランスも悪い。ユフィの体のラインはかなり歪だ。惜しいなーーー、これさえクリアしてれば完璧なのに!相変わらずディテールへのこだわりはハンパじゃないんでね。髪の毛の揺れ方、濡れた感じ、洋服の布の質感、風になびく動き、武器のメタリックな輝き・・・・どれを見てもこだわりが感じられる。
・・・・と、不満を書きつつも、やっぱりこーいうのは嬉しい。素直に。
かつて、僕はこのゲームに3ヶ月費やした。序盤、新羅カンパニー脱出イベントで爆死、(ここで爆死したと友人に言ったら「そんな人珍しいっすよ」と笑われた。)ラスボス戦で圧倒的にレベルが追いついておらず、そこで1ヶ月近くも負けつづけ、これではいかんと攻略本片手にひたすらレベルを上げまくった日々。そうやって苦労して苦労して苦労して苦労して、死ぬ思いでクリアしたゲームだったんである。思い入れもハンパなく大きい。(そしてこれが生まれて初めてプレイしたRPGでもあったから。)
これでようやく、僕の中の「Z」は完結した。
・・・・・そして、クラウドとティファは結婚しちゃうんだろーなー、多分。子供も出来たりして。あ、まだ完結してないじゃん♪

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