「アイランド」。
あの国辱映画「パールハーバー」のマイケル・ベイ監督。そして、最低の映画「アルマゲドン」を撮った監督であります。アルマゲドンを見てからというもの、マイケル・ベイは僕の中では「ど阿呆監督」というレッテルが貼られっぱなしで、今後も剥がされる事はないだろう、と思っています。そんなヤツの映画でも、気になってしまって ついつい見てしまうんですが(笑)。
ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソン。役者的にはまあ良し。話の内容も、悪くないよ。面白いと思います。一部のお金持ちの為の、臓器のスペアとして生まれてきたクローンという設定。(昔、作者は誰か忘れたけど、同じような設定のクローン人間の小説を読んだことがある。スペアーズというタイトルだった。)こんな面白い設定なのに、どうしてこんなにつまらなくしてしまうんだろう?
この映画が面白くない理由、それは「絵づくり」にあると思うんです。MTV感覚っつーの?一昔前なら「おっ!カッコイイ」と思っただろうけど、もう古いっすYO!目がチカチカするだけなんだよ。あーうるさい!絵がうるさいっ。(でもそれは、ただ僕がオッサンになったから、ていうだけの話で。いやホントにチカチカするんですよ、目が。)
しかし、僕も鬼ではない。どんなにヒドイ映画でも何か1ついい所を見つけ出す特技を僕は持っている。それは、カーアクション!空飛ぶバイク、あれはカッコ良かったなあ。乗りたいぞ!あと、トラックの荷台から電車の車輪をゴロンゴロンと落として追っ手を破壊するところ。あっ、痛い痛いっ!劇場でみたので特に、音が痛く感じられ「ゴツン!」という音がするたび身が縮まる思い。車なんかもうオモチャみたいに宙をクルクル舞いまくり。こういうカーアクションは好きですよ、単純に。でも、いい所はこれだけしかないんですよね・・・・。
マイケル・ベイの映画を観る度に、「もうコイツの映画は絶対観ねえ!」と誓いを立てるんだけど、「バッドボーイズ2バッド」とか、ついつい観ちゃうんだよねえ、どうしてだろ?・・・と考えていて気が付いた。奴は映画を作る度、毎回観客をビックリさせる何かを必ず出してくるからなんだと思う。それが今回のカーアクションであり、「パールハーバー」ではフルCGで再現された真珠湾攻撃であったりするのだ。奴も映画人のはしくれ、映画は楽しませてナンボ、という事をちゃんと分かっているのだろう。しかし、映画自体はつまらないんだけどね(笑)。
いやよいやよも好きのうち・・・?

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