backstage passの中では、僕が過去に共演させていただいた方の印象を紹介していきたいと思います。
まずは「西田ひかる」さん。
5年くらい前にNHKの音楽番組でご一緒させていただいた。
その番組には、北海道のミュージシャンのコーディネイトの部分から関わらせて頂いていた。
その回は当初、細坪基佳さんのバックで出演するはずだったのだが、どういう訳かその時の他のゲスト、尾崎亜美さん、西田ひかるさんのバックでもA.ギターをひくことになり、坪さん以外の時はオケにまじることになった。
それでも半分はゲスト扱いだったので、びしっと黒のスーツでそろえたオケの方とはちょっとだけ区別がつくようにと、同じ黒ずくめでも少しカジュアルな感じの服にして欲しいといわれ、引枠で下手前方にセッティングされた。
そのため西田さんは、僕をバンドマスターと勘違いされたようで、わざわざ丁寧に挨拶にみえられた。
そんな事もあり、かなり好感度がアップしていたのだが、普段TVから受けていた印象とはかなり異なり、リハーサルでの真剣な眼、態度をみてすっかりファンになってしまった。
ケータリングのテーブルでもばったり出くわしたのだが、一生懸命紅茶をいれている姿もまた、以外に小柄で可愛らしかった。
「田中義剛さん」
義剛さんとの共演はかなり古い。
僕が高校3年の頃なので、もうかれこれ25、6年前になる。
当時色々なライブハウスやコーヒーハウスで弾き語りをしていた頃、大麻にあった「アイドール」という店でジョイントライブを一度だけした。
まだ義剛さんも酪農大学の学生だったが、東京行きは決まっていたという頃だったと思う。
ライブが終わり2人で色々話をしていた時、進路のことなどで捨鉢になっていた僕は、もうそろそろ音楽をやめようと思っているという話をした。
その話をした途端、きゅうに真顔になり、あの東北なまりで「せっかくいい音楽やってるのにもったいねえべ、やったほうがいいって」と言ってくれた。
その言葉が今もどこかに残っている。
きっと義剛さんは、僕の顔さえも憶えてはいないと思うが、ある意味自分の恩人の一人なのかもしれないと思う事がある。
「西城秀樹 with 芳野藤丸さん」
西城秀樹さんの歌を、はじめて近くで聴いて驚いた。
まさにRockerだった。
藤丸さんと僕のアコースティックギターで、「ロックサイドからのアコースティックメドレー」というのをやった。
クラプトンの「ティヤーズインヘブン」、ストーンズの「悲しみのアンジー」、ドゥービーの「リッスントゥザミュージック」、ビートルズの「ゲットバック」、ロッドの「セイリング」。
「悲しみのアンジー」は大好きな曲で、中学の時を思い出しぐっときた。
秀樹さんの曲も、ヒット曲のオンパレードで圧巻だった。
「ギャランドゥ」、「激しい恋」、「情熱の嵐」、「抱きしめてジルバ」、「ブルースカイブルー」、「バイラモス」、「ブーツを脱いで朝食を」、「ヤングマン」。
おまけに「ヤングマン」では、なんとBodhranでの参加になった。
以前に、BEGINとはBodhranでの共演もあったが、「ヤングマン」でというのは、感慨深いものがあった。
秀樹さんは、気さくな良さそうな人で、自身でもドラムを叩くせいかBodhranに興味津々な様子だった。