道場に関してですが…
上手くいかない事だらけの45年間を振り返っても、これほど上手くいかない物事にぶち当たった経験はありません。結果的に、今でも絶賛足踏み中です。
ただ、悪いのは自分が大きいのもあります。だって、家を建てるとかそんな大事なことを、今年の2月くらいに思い立って、自己資金もゼロで完全にノープランで、あわよくば今年中に建ててしまおう、とか思ってるんだもん。無理無理〜。
さすがのポジティブモンスターの私も打ちのめされて、記事を書く時間も気力すらない状態でしたが、少し落ち着いたので書いていきます。さて、何から書くか…
あ、でもご心配なく。さすがに心が折れかけていますけど、なんだかこのあまりにも上手くいかない状況が自分でも面白くなってしまっていて、ぜってぇ建ててやると気持ちが高まっております。
「全員まとめてブチ〇してやるぞコラ!」と、半分くらい80年代の長州力のような雰囲気になっております。
以下、長いよ〜。
・初めての住宅ローン
住宅ローンの仮審査を経て、連休中に(とても助かる)、今後の流れのお話を聞きに銀行へ。色々と必要な書類なども聞いたりしましたが、住宅ローン、これまた車等のローンとシステムが違いますね。
私の中では、「こういう物を建てます、これくらいで金額見積もってます」を元に、例えば二千万なら二千万を申請して、通れば一括でドカっともらえていざ工事、と思ってましたが、違いました。
着工、上棟など、区切りごとに必要な金額ずつを融資していき、工事が完了した時に満額が支払われるという仕組み。で、恐ろしい事に、その区切りの融資ごとに、手数料がバカみたいに掛かる。
「カネのねぇヤツに夢見させてやってんだから、手数料くらい払えよな」
と言われてる気が…
いや、気じゃなくて、実際に言われてる。間違いない。
・建築士にケツをまくられる
この件が、今回で一番キツかった。五月半ばから今まで、本当に気が休まる日がなくて、「家を建てるってこんなに楽しくないのかな」と、人生で一番、不機嫌な数日間を過ごしました。機嫌が悪いって、普段ほとんどないんですけどね。
その建築士さんは、もう10年以上前から知ってる人。昔、某SNSにて家を建てたい願望を発信したら、知人が「その時は是非」なんて軽くレスしてくれたことがあり、そんな事もあって、今回は事前に連絡して、色々相談してました。
しかし、なんでか知らないけど、病的な「不動産屋不信」。とにかく不動産屋と話をしたくないから絶対に連絡をよこさせるな、ジャマをさせるな、みたいな感じ。
私も建築士のやりやすさも考えて気を使って、そんな板挟みで連絡のやり取りが全部私経由で、物凄く疲れました。不動産屋さんも「こいつ、本当に請負業者決まってるんだろうな…?」と怪しんでいたに違いないですね。
こちらとしては、もう買う土地は決定していて、後は建築請負契約、平面図等を揃えてローンを通さない事には、何も始められない状況なのは知っているとは思うんですが、とにかく「焦るな」「土地はもっとよく見て考え直すことも必要」「地盤調査させろ」とか言い出して…
結果、本審査期日までに、請負契約書と平面図が揃わず、本審査が通せませんでした。
いや、本当に意味が分からなかった。ちょっとここで毒を吐かせてもらえば、もちろん、彼としても、よくわからない土地に建物を建てて後で弊害が出たら、自身の作品でもあり、責任もあり、私の事も考えての事だとは思うのですが、少し「施主」である私を無視し過ぎた。
「主導権を不動産屋に渡すな」と彼は言ってましたが、最終的には主導権が施主の私にもなく、建築士になりそうだったので、腹の中はかなり煮えくりかえってましたが、一応穏便に「もう勘弁してください」とお断りしました。
少し落ち着いた今なので、まぁ、向こうにも色々あったのだろうと、気持ちに余裕が出来ました。まとめで書きますが、今回は悪い事ばかりでもないので。時間もそれなりに割いてもらってたし。
・そうなると…
しかし本来なら、土地の引き渡しは今月末でした。はい、「でした」。でも、現状は手付金しか入れてないわけで、順調に行っていれば融資は実行されたであろう状況「でした」。
しかし建物の融資は、ウワモノの建物含め、そのウワモノが建っている土地の分もまとめて担保。なので、融資がない=土地代金未納の事態を引き起こしている状況で、これには不動産屋さんも「この状況は前例がない」とあきれ顔。そりゃそうですよね…
・ペナルティ発生もおかしくない事態へ
契約不履行と言う事は、「違約」という事。
で、不動産屋さんとしては「てめぇ、払うもん払わねぇなら、どういうことか分かってんだろうな」という事になるのは当然。私も自分の責任ではないところでこの事態は、まったく本意ではないのですが、不動産屋さんも商売。そして、とにかく購入予定の土地にほれ込んでしまっているので、私としては逃したくない。どうせあんな土地は買い手つかないけど。
やる事は一つ。
「土地の決済だけでも可及的速やかに済ませる」
のみ。
今回は向こうも「事情気の毒」的な感じで、「ペナルティを課すつもりはありませんので、とにかく決済をお願いします」との対応。仲介ではなく、売主が不動産屋だったのも幸いしたかな。助かります。
いやぁしかし、下げなくていい頭をどんだけ下げたか。
・地元信金へ融資の相談へ
ほんとね、地元の信金、利率が高くて「まぁ、使う事はないだろうな」と正直、思ってました。しかし、気付いたら相談窓口に座ってました。
こちらの無担保住宅ローンは、以前書いた通り、仮審査は通ってます。なので、「ちょっと予定は変更になって、土地購入だけで」と相談に。
で、無担保の住宅ローン。増築やリフォームなど、けっこう緩そうに思えて、思わぬ落とし穴。それは、
「あくまで住宅ローンなので、建築請負契約が必要です」
との驚きの返事。そう、住宅の建設予定がない(今回はないわけじゃないけど)土地だけの購入には、適用できないとのこと。
おぉ、なるほど。
え〜っと、じゃぁ…
どうしよっか。
今回の私の担当者は、とても感じの良い、25歳の青年。すると、以前からカーローンでお世話になってる、ノリがよくて私とツーカーのベテラン行員さんが、助け船を出してくれました。
・ローンも色々あるね
比較的少額のカーローン等は、個人の信用を担保に融資。住宅ローンは、あくまで建物(と土地)を担保にして融資。上述の無担保ローンは、担保は要らないけど、住宅の建設が前提で融資。
とりあえず土地を買って、そこから建物の事をじっくり考えたいという向きには、「購入する土地を担保に融資」してくれる商品があるということ。そ、それはおあつらえ向きではないか。まるで今回の私の為の商品だ。
無担保ローンは利率の高さはもちろん、返済期間が20年と、住宅ローンと比べると少し短い=月の負担が大きくなるのがネックでした。
今回紹介された商品は、利率は融資額にて変動するものの、返済期間は30年以上とかなり長い。とりあえず融資額も、今回は土地代金だけになるので、差し当たりの工面には充分だと言えます。
予定としては来年には住宅ローンでまるっと借り換えるのが前提なので、ガマンする期間も長くはない。逆に返済期間を長く設定しておけば、月の返済額を抑えられて、自己資金を貯めやすくなることもメリットではある。
と言う事で、ひとまず申し込みをしました。
それが、5月26日(火)の事で、今は返事待ちです。イマココ、です。
・今回のまとめ
さて、ここまでくると、何か大きな力が、私の行動を阻止しようとしているのではないか?と勘繰ってしまいたくなるような「不測の事態」だらけで、心身ともにけっこうすり減りました。
土地代金だけのローンも、一般的には一年以上は利息を払わせるために借り換えは出来ない為に、最低でも着工は一年以上先になりました。でも、「悪い事ばかりではない」と先に書きましたが、理由はいくつかあります。
まず、まぁご存知のように、中国肺炎が猛威を振るって(?)いる昨今、一年先がどうなってるかは分かりませんが、多少落ち着いていてくれることを願ってます。
そしてその影響をもろに受けているのが、建築業界では「ウッドショック」と言われる木材不足。これは個人的にけっこう深刻に受け止めていて、一年二年で解消するかな…と心配ではあるのですが、現状、本当に木材が足りないらしいです。
海外ではリモートワークに対応出来るような物件を、郊外に物凄い勢いで建てていて、その影響なども含めて、日本に建築資材が入って来ていないという話を聞きました。
もし、流れが上手くいって今年に着工したり竣工したり…となっていたら、可能性として途中で木材不足、もしくはそれに伴う木材の値上がりで資材が揃わず、なんて事になっていたかも知れません。
また、これはつくづく住宅ローンを利用した場合の土地建物の購入手順がおかしいと思った事で、また後日書こうとは思うのですが、それに伴ってとにかく、土地の契約から建築までの期間が短すぎると感じています。
しかし、一旦土地は押さえて、それプラス一定期間建築も出来ないとなると、逆にその分を色々じっくり考える時間に回せる事と、これは私の頑張り次第ですが、多少でも自己資金を作って、計画を円滑に進める為の準備も出来るという事です。これが一番、大きなメリットかな。
デメリットとしては、私ももう若くありません。返済期限は満80歳までが一般的。それに合わせると、まるまる35年を使えず、来年以降となると33年とか32年とか、返済期間をフルで生かせないのです。
加えて、健康でいられることは保証されていません。そしてこのご時世、仕事だっていつ、どうなるかは分かったものではありません。状況によっては、契約社員である私への貸し渋りだって、起きないとは限りません。
これらデメリットは、私がもっと若いうちに動いていたら存在しない問題ではあるのですが、このコロナ騒動が無ければ、恐らく「道場併設の家を建てよう」という発心は無かったと思うので、色々のタイミングが重なっているんだろうな、と思うようにだけしておきます。
長くなりましたが、とりあえずまだ、心は折れてません。なんとか形になるように、楽しみに毎日を過ごそうと思います。そして、建設までの土地を無駄に遊ばせない為に、ちょっと考えてる事もあるので、それはまた書こうと思います。

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