相撲界は以前からこの「八百長」説が流れています。そして私が愛してやまないプロレスは、存在自体が「八百長」と呼ばれる筆頭のモノではないでしょうか。八百長…八百長…八百長で何が悪いんでしょうね。
アントニオ猪木選手が言ってました。
「仮に殴られるのが分かってたとしても、殴られれば腹が立つんだ」
馬場さんが言ってました。
「試合前に三千回ほどスクワットさせられました。今考えるとゾっとしますけどね」
猪木氏の発言は、「八百長だったら何なんだ?リングで体張ってるのは事実だ」と言わんばかりの言葉です。馬場さんの発言は、「八百長だろうが何だろうが、素人の想像を絶する時間を掛けて体を作り、ようやく神聖な場所に立てるんだ」という事実が重く感じられます。
では、そこら辺の素人を即席で選手に見立ててリングに上げ、観客からお金を取って、堂々と本物のプロと闘わせる。これはどうでしょうか。私に言わせれば、これほどの八百長は無いと思いますけどね。本物の現役選手に対しても、失礼この上ないです。チャンスが欲しい連中なんて腐るほどいるはずです。仕事が終わってトレーニングして…そんなハードな生活を何年も続けている人達が。八百長が夢を壊すとすれば、そういう形じゃないでしょうかね。
デストロイヤー選手の話ですが、昔むかし、とあるお笑い番組に出演していた時期、番組内で「ガッツ石松氏に四の字固めを掛けて下さい」との指示を断ったという逸話があります。当時のガッツ氏は、当時の現役チャンプかどうかは私の情報が定かではありませんが、その時のデストロイヤー選手の言葉で、
「仮にジョークだとしても、世界チャンプに対してそんな失礼な事は出来ない」
というものがあり、感動しました。
プロレスや相撲を「八百長だ!」などと攻撃するような人は、選手に対する礼儀や尊敬、気持ちが足りない悲しい人だと思います。ガチンコだらけでドラマの無い人生を送るくらいなら、八百長だらけでも夢と感動、笑いを人に与えられる人間になりたいもんです。もちろん、やる事はしっかりやらないといけませんけど。
最近のドラマの無い格闘技、スポーツに不満だらけのプロレスファンの独り言でした。

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