みなさん、お祝いメッセージをいただき本当にありがとうございます。昨日(4月24日)の岩本は夜までもこもこと原稿仕事に取り掛かっていて、気が付けば53歳の誕生日は何やら右から左へといった感じで通り過ぎていました(´▽`)。
まあ、52が53へと1つ増えただけでは、もはやそんな殊更の感慨がないのも無理はないところでもあるのですが。
ただ、最近思うことがあります。今から10年ほど前、40代前半になっていた私はある日、その当時で既に長らくお付き合いのあった周囲の方々が何時の間にかみなさん年輪を重ねていることにふと気づき、「これからは1年ごとに、周りの人たちの分も含めて自分は齢をとっていくんだな」などといった妙な思いにとらわれたものでした。そうか、これが本当の意味で「齢をとる」ということなんだな、と。
けれども最近、53歳になろうかという頃になって改めてふとまた思ったことがあります。それは「これからは、これまで一緒に齢をとってくれた人たちが、だんだん周りからいなくなっていくんだな」と。
昨年あたりからも周りで知人や親戚、あるいは私が幼い頃・若い頃にメディアで慣れ親しんだ方々の訃報が相次いだということもあるでしょう。無論、これからも新たな人々との出会いがいくつも待っているかとは思います。ただ、かつて若い頃に次々に訪れるいろいろな方々との出会いに胸をわくわくさせていた時代からは一転、この先は「出会い」と比べた「別れ」のインパクトが凄くリアルにひしひし感じられる人生が、いつか私自身がこの世との別れを告げる日まで日まで続いていくのだろうな、と。
誕生日(の翌日)なのに何やらしみったれたメッセージになりました。
ともあれ、そんな感じで今を過ごしている次第ですが、最後に一つ、このままで筆を置くのも締まりがないので、ちょっとご報告を。
いま、私の本を出そうというお話が動き出しています。これまでに他の方との共著という形では何冊か出しているのですが、今回は、恥ずかしながらフリーライターになって以来20年以上を経て初めて、私一人の名前で出す「単著」になります。時期としては今年の夏には出版しよう、といった話になっています。
テーマは――私自身。
かつて30〜40代の頃からネット上でいくつかこういう記事を書いてはきていたのですが、
「
第1話 吾輩はフリーライターである」
(
私の非常な日常/岩本太郎ブログ外伝)
今回はそれらを叩き台に、かなり加筆する格好での、いわば自叙伝のような内容になります。
岩本太郎という男がいかにしてフリーライターになり、そして今日に至ったのかというあたりを書いていくわけですが、おそらくそこでも、これまで私が多くの人々と出会って、そして……別れてきたかという話が軸になるだろうと思っています。なんて書くと何だか「終活」っぽくて良くないかな(^ ^;)。まあ、何とか楽しく読める内容にしていくつもりですが。
以上、4月24日の深夜(25日早朝)、そんな具合にメッセージへの御礼を、とりあえずの近況報告とお知らせと共に。

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