というわけで東京都議会における例の問題については
鈴木章浩都議が「早く結婚したほうがいいんじゃないか」という野次を浴びせたことを認めて(「産めないのか?」発言については自分ではないと言っているらしい)、というか、おそらく自民党が「トカゲの尻尾切り」的に認めさせることで収拾を図ろうとしたんじゃなかろうか。
ちなみに鈴木章浩さんは以前に尖閣諸島に上陸して日章旗を立てて「
日本文化チャンネル桜」でもとうとうと下記のような見解を述べていたのだそうだ。
◆【言志】尖閣上陸議員ビデオレター・鈴木章浩[桜H24/9/5](6分30秒)
まあ、それ自体は今回の件と直接的に結びつくものとは言えないけど「守旧的にマッチョな国家主義者が時代錯誤的な家族観でもって野次ってきやがったな」と思った人も多いだろう。だから自民党もその辺を考えて「切りやすい尻尾」にしたのかも知れない。
だとすると、今後は「チャンネル桜」やネトウヨ方面がどのようなリアクションを起こすかというのも注目されるところだが、「桜」はネトウヨには批判的だし、そこからはあまりまとまった批判網は形成されないような気はする(ちなみに昨年の今頃に「桜」代表の水島総さんにインタビューに行ったら、ご本人は原発推進の立場だが「ウチの女性キャスターでも、半数ぐらいは反原発です」と仰っていた(そういう意味では「桜」って、思想の左右はともかく結構柔軟な姿勢のメディアなんだ)。
そういう意味ではネトウヨはまた何かバカな真似をやるかもしれないけど多分大したことはできねーだろうと措いとくとして、今週後半から『週刊文春』『週刊新潮』というオヤジ週刊誌は今頃手ぐすねひいて記事をこしらえにかかってんじゃないかという気がする。また女性週刊誌もこれで動くんじゃないかなあ。それも女性だから「擁護」するのではなくて、むしろ女性ゆえの「嫉妬」を踏まえてのバッシングに。
というのも、ネット上では塩村文夏さんがかつて『恋のから騒ぎ』に出た際の言動や、その後も放送作家などとして「美人すぎる――」云々として持て囃されたなどの過去の経歴が出回っている。だからそういうのを苗床に、今のところ「自民けしからん!」の論調が主流になっているところへ、伝統的に「ほんとにそうか?」という切り口を売りにしてきた週刊誌ジャーナリズムが何をやってくるか、そしてそこにテレビやネットがどう食いつくか……というところは気になってるんだけどね。折りしもサッカーW杯では日本代表の1次リーグ敗退の観測が強くなってきてるし、さりとて「集団的自衛権」云々によりシフトしようとかマスメディアは絶対考えないからな。
うん……さて、どうなるかな。

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