まずは取り急ぎ。以下の2つの映像をアップします。
■1.31反原連・国会前スピーチエリア1(47分35秒)
Video streaming by Ustream
この日は「宇都宮氏、細川氏などなどの都知事選候補がみな集まるんだって」との情報を直前に聞き、おそらくそのメインステージになるであろう国会正門前スピーチエリアに18時半のスタート前から張り付いて中継開始。予想通りマスコミ各社の報道陣が既に大勢スタンバイ。
冒頭のシュプレヒコールの後、9分10秒頃から主催者側より
「89回目の抗議行動を始めます。みなさんに予めお願いがあります。先週・先々週ぐらいから、今回の都知事選挙に立候補されている方やその支援者の方がいらっしゃっていますけれども、ここは『原発をなくしたい』という一点で繋がっている場所です。支持する候補者、あるいは政党などがみんなバラバラだけれども一緒に声を合わせていく場所ですので、自分が支持しない方がいらっしゃったりしても、決してヤジを飛ばさないようにお願いします。そういうことをされてしまうと、その人の話を聞きたい人が聞くことができなくなってしまうので、選挙の後も私たちは一緒に声を上げていくために、いま力を合わせたいと思います。ぜひよろしくお願い致します」
とのアナウンスが入る。
12分40秒頃から社民党の福島瑞穂さん、15分44秒から日本共産党の吉良佳子さん(参議院議員)と笠井亮さん(衆議院議員)がスピーチとシュプレヒコール。
超党派議員連盟「原発ゼロの会」事務局長の阿部知子さん(衆議院議員)がスピーチ中の24分30秒頃、都知事選候補者が報道陣もゾロゾロひきつれながら現場にやってきたあたりから周囲がざわつき始める。
26分00秒頃からはいよいよ都知事選候補の登場。まず宇都宮健児さんが上がると周囲から大歓声が上がる。
続いて31分38秒からは、おそらくこの日、ここで何を語るか最も注目されていた細川護熙さんの出番となったわけだが、
「みなさん、すみません」とその途端にアナウンスを入れたのはおそらくmisao redwolfさんだ。「細川さんのほうではかなり用心をして、マイクを持たずに演説されるとのことですので、静かにスピーチを聴いてください。宜しくお願い致します」
というわけでマイクなしで、壇上にも登らない(この理由は明らかにされなかった)細川さんのスピーチが始まったわけだが、私がいたポジションはスピーチエリアを挟んで反対側。当然まるで聞こえなかったし、周囲からも「聞こえない」「聞こえないよー!」「ナンセンス!」「聞いて欲しいと思ってないんじゃないの?」との声が上がる。
「いま肉声で一生懸命喋ってるからちゃんと聴いてくれよ!」
と、エリア内にいた反原連スタッフと思しき男性が周囲に訴えかけるが
「だって聞こえないもの!」「ここで話す気ないんじゃないの!」と引き続き声が上がる。
それでも「がんばってー!」との声も(聞こえなかった側から)かかったし、misaoさんも「細川さんは原発ゼロとはっきりおっしゃってくださいましたし、聞こえなかった方には、おそらく後でUstとかで上がってると思いますので、帰宅して各自でご確認をお願い致します。細川さんも大変忙しいので、これにてどうもありがとうございました」とフォローする。
さらに
「ただいまの演説ですけど、公選法上疑義がよそから出るという可能性もありますので、マイクを使ったり壇の上に登ったりしないというお話でした。そのうえで原発反対に対する思いを語っていただきました。後ろのほうの方はぜひまたUstとかで御覧になってください」
「聞こえないという声が飛んでおりますのでご説明させてください。反原連のほうではどなたにもマイクを使ってスピーチをしていただけるように準備しておりますが、ご本人やその周りの方たちの判断で、台の上は嫌だとか、マイクを使わないというご希望が会った時には、ご本人の意思を尊重して今日のような状態になっております。ご理解ください」
との反原連側からのアナウンスが入る。
実はこの際に細川氏が壇上に登らずノーマイクで話した内容については、他の方が撮った以下の映像に記録されている。さらに実はこの日、小泉純一郎氏(昼間に新橋駅前で例の調子で演説をぶっていたそうだ)も国会前スピーチエリア横まで同行しながら、直前になって去って行った様子も収められていて、なかなか興味深い。
◆細川元総理&小泉元総理が国会前「脱原発デモ」に登場(5分36秒/u3wjp)
続いて34分45秒頃から、細川氏支持を表明した湯川れい子さん(音楽評論家)が「細川さんの声が聞こえないのは本当に残念です」と切り出しながら「やはり一度総理をされた方が国会の前で、こういう高いところに立って大きなスピーチをするというのは大変難しいということもあって、選挙対策本部がそのような判断をしたというように私は聞いております」と説明しつつスピーチ。
「3年前は私は宇都宮候補を支持して壇上に立っておりました。一応華やかな仕事をしておりますので、いい加減なことをやめろと散々言われましたが、しかし今回、昨日吉永小百合さんが細川さん支援でメッセージを寄せてくださいました。これは大変なことなんです。山本太郎さんを見てもお分かりの通り、そういうことをすると芸能界は即仕事に響いてくるという構造になっております」
といった話に続いて湯川さんの紹介で39分50分頃から細川さんの奥さんの佳代子さんがスピーチに立ったわけだが、まあ話の内容は聞いていただくとして「反原発」の場だということを読みきれなかったのか、ご主人のやってきたことを協調する「選挙応援演説」をやってしまった感じで、スピーチエリアはまだ静かだったが、通りを渡った反対側の歩道からは「関係ないぞー!」とかのヤジやコールが飛ぶようになってしまった。
「ここでお願いがあります。みなさん原発をなくしたいということで熱いスピーチをしていただいておりますが、申し訳ありません、ここは選挙の演説の場所ではないので、その点はご理解いただけたらと思います。熱い気持ちは一緒です。頑張っていきましょう。あと、一般の参加者の方から『今日はなかなかスピーチができない』というお叱りも戴いております。みなさんにももちろんスピーチして戴きたいんですが、今月・来月(1〜2月)は1時間半の枠で、都知事選関連の方もいらっしゃってますので、一般の方は初めての(スピーチをされる)方や二回目の方、それから北海道や九州、四国など遠方から来られた方を優先してスピーチをお願いしたいと思っております。どうぞご協力をお願いします」
と反原連側から再びアナウンスがあった後で、misaoさんがシュプレヒコール。
……みなさん、いろいろ大変だ(^_^;
(つづく)

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