もしかして参加者数ガタ減りなんてことになってるんじゃないかな……などとか一抹の不安を覚えつつ、例によって18時前に国会議事堂前に降り立ったわけですけど、見た感じ、参加者数はここ1か月ぐらいの感じからして、むしろ盛り返したかな?
官邸も衆議院議員会館も引っ越しで忙しい(まあ今回は半ば総とっかえになりましたからね。
こういう人もいるそうだし)時期なんだけど、んなこと関係ねーよって言わんばかりに、いつもの調子でやってました。
■12月21日首相官邸前1(34分36秒)
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「
えー、野田さん、野田さんへの抗議はこれで最後になるかもしれませんが、次に来る首相はもっと私たちの声を聞かないかも知れません。けど私たちは原発がなくなるまで、原発をなくしたいという思いがあることを、ここで訴え続けます」(反原連メンバーの女性)
「
今日は神戸から来ました」という19歳の女性(↓)。
「
デモとか抗議活動っていうのには今日が初参加です。いつもはネットでみなさんの姿を見ていましたが、今日は選挙の結果にかなりがっかりして、このままでは凄く不安なので、少しでも不安を紛らわすためにも、自分で行動しようと思って東京まで来ました。
原発に直接関係あるかどうかわかんないんですけど、今の日本というのは、19でまだ20歳前の参政権を持ってない私から見てみたら、何というかコントロールされたがる人、支配を望む人が生きやすい世界。そうでない人たちは排斥される、いじめられる世界だと思っています。そういう支配を望む人たちが生きやすい世界を作っているのが、支配して日本をやっていこうとする政治の人たちだと思っています。このままでは、国民はただ利用される人であり、搾取される人であり、自由のない人であり、自分がない人であり、そういう日本は、私は愛せないと思います。
それなのに「愛国心」だとか(ここで反原連からたぶん「脱原発に関係の無いテーマは」とかの注意が入る)あ、すみません。そういうコントロールされたがる人たち、ふわっとした人たちが、今の選挙の結果とかを招いてしまったと思います。
なので、ひとりひとり考えて欲しいです。自分が何をしたいのか、日本のどこが好きか、日本のどこが嫌いか、それをそうしたら解決できるのか、考えて欲しいと思います。ありがとうございました。すみません」
そして、
misao redwolfさん。
「
野田さん、私たちは3月から9か月間もここであなたに抗議をして参りました。今日が最後と思うとちょっと名残惜しいですけれども、私たちはあなたが嘘の『収束宣言』をしたことと、大飯原発を再稼動させたことを一生忘れません。お引っ越しの準備もあると思いますけれども、最後まで私たちの訴えを聞いて、今後も、首相ではなくなっても、政治に取り組んでいただきたいと思います。それではみなさん、心を込めて『原発いらない』を野田首相に送ります。(シュプレヒコール)再稼動反対! 再稼動反対!……」
■12月21日首相官邸前2(22分53秒)
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で、お次に国会正門前へ。こちらも選挙の結果を経て参加者が減ったようにも見えず、相変わらずの熱気だった。misaoさんも相変わらず忙しい。
■12月21日国会正門前(47分44秒)
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鎌倉から来たという女性が発言していた。
「
みなさんこんばんは。私は昨夜、鎌倉市議会で行なわれたことを紹介したいと思ってここに来ました。『大飯原発の稼動をやめてください』という内容の陳情を出しまして、10分間の意見陳述をやりまして、総務常任委員会というところで通ったので、本会議(26〜27名)に上げたところ一人だけが手を挙げず、圧倒的多数で通りました。
今、市民ができることって意外にあるので、ぜひこれをあっちこっちでやってもらいたいなというのがお願いです。自民党は一応形としては圧勝に見えますけれども、私たち住民に近いところの地方の市議さんたちは意外と自民党保守から自民党的無所属の人も、私たちこうやって圧倒的多数の人が望んでいない再稼動だっていうことくらいバカでもわかっているくらいなので、意外とそういう方もこちらの意見に力を貸してくださいます。
そのことが昨日実証できましたので、是非ともみなさんがお住みの市議会、町議会などにかけていただきたいということを訴えます。(※この後、孫崎享さんの『戦後史の正体』などの推薦の推薦が続くが中略。映像を見てね)
まだまだ一人ひとりにできることっていっぱいあると思うので、私も16日の夜には悔し涙とというか絶望の涙を流しましたけど、おしどりマコさんを見習って、今はだんだん怒りのエネルギーが蓄えられているなあと思うので、ここは絶対継続していきましょう。頑張りましょう」
さらに国会正門前の横断歩道を渡って反対側の歩道に行ったら、「国民の生活が第一」というか「日本未来の党」から総選挙に出馬(東京11区)して落選したばかりの
橋本久美さんが熱弁しているのに遭遇。
「
我々は、何としてもこの脱原発運動をこのまま茶番で終わらすわけにはいかない。ガス抜きなんかじゃねーんだよっ! 原発反対運動はこのままじゃいけないんだよ! 何としても私たちは政治の力でこの国を変えていく!
この『国民の生活が第一』っていう(旗を示しながら)こんな政党はもうなくなってしまった! しかし、私たちはこの当たり前のことをスローガンにしていく! 私たちは“国民の生活が第一”という当たり前の気持ちを持ち続けたまま、今後もこ脱反原発を続けていく。ただ、このまま続けていくんじゃなく、我々の生活の中で、みなさん一人ひとりが、本当にこの国が私たちを助けてくれるのかどうか、この国会が私たちの命を助けてくれるのかどうか! みなさん、今度の選挙まで、しっかりと頑張って下さい!
もう、政党なんか要らないよ! ただの政治家集団だろッ! アメリカのゴロツキなんだ! 私たちの国を想う、そんな当たり前のことをできなくて私たちはこれからどうやって生きていけばいいんだ!! 私たちはもっと、この原発反対運動を通して国民の命を救わなきゃいけない! そんな当たり前のことを、誰一人口にしなかっただろ!! 『原発は安全なんだ』とか、そんなバカなことを毎日毎日マスコミで垂れ流す連中がこの国を牛耳ってしまったんだ! それを私たちは自覚しなければいけないんだ!」
(「
だったらどうするんだ!?」との徴収からの声)
「
私たちは何としても、この原発反対運動を通して国民の命を守るという運動を、今後も命がけで! 命がけで! 命がけで続けていく! みなさん私たちと一緒に、国民の命を守る、子供たちの命を守る、当たり前の政治を、私たちと一緒に実現していきましょう!
私たち、政党政治というものに縛られてきて、このような時代になってきました。もうそんな時代ではないかもしれない! この国は政党政治に縛られていたら、もう本当に国民の命を救えない状況になってきているんです! みなさん本当に一人ひとりが、何でもいいんです! 選挙に出てもいいんです! デモをやってもいい。何をやってもいい。
『これをやってはいけない。こんなことをやったら恥ずかしい。こんなことをやったら誰かの足を引っ張るんじゃないか』、そんなことを思わないで欲しい。この場所(国会正門前)に来たって、この場所に来ているあなた! みなさん一人ひとりが表現者なんです! 国民なんです! だからみなさん勇気を出して、この場で叫びましょう!」
「だから結局どーすんだよ」という聴衆の声もあったけど……、熱いな、面白いネーチャンじゃねーかよ(と個人的には思った)。
ともあれ、官邸前での抗議デモは年内残すはあと一回。新たな(ていうか中古の)総理大臣がたぶん選ばれた後の来週金曜日で終わる。はたしてどんなことになっていきますやら。

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