衆議院第一議員会館B1Fの第一会議室にて19日(金)15:00から開催されました。
■10.19『首都圏反原発連合/今後の具体的戦略についての記者会見(1時間12分05秒)
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出席者は反原連から画面右から
平野太一さん(
TwitNoNukes代表)、
misao redwolfさん(イラストレーター/
NO NUKES MORE HEARTS主宰)、
原田裕史さん(
たんぽぽ舎)の三名。
まあ、詳しくは反原連のサイトを御覧いただければと思いますが、この日の主な発表内容は
【近況報告】
・「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」
・「経団連会館前抗議」「自民党本部前抗議」
【今後の具体的展開】
・「10.26 徹底討論!脱原発実現のための「脱原発法」意見交換会」
・「11.11 反原発 1000000人大占拠」
・「脱原発金曜アクションメーリングリスト」
・「その他今後の取り組みの予定等」
ただ、反原連としても来たるべき総選挙のことは大きな課題になってるようで、質疑応答では「
反原連から独自の候補者を送り出すなどの考えはないのか?」といった質問が飛んでいました。
もっとも、misaoさんは「
立候補についてはゆめゆめございません(笑)」と、あっさり答えてましたね。「私たちは議員さんができないことをやっていく」と。
あと、たんぽぽ舎の原田裕史さんからも「“そうではない人生”を目指す生き方もあると思う。それに日本では選挙に候補者を立てていくというのがあまりポジティブに捉えられていないところがある」とも。
確かに反原連は様々な団体の集まりで、それぞれが仕事をしながらやっている集団なので、そういう人たちの中から選挙へ候補者をたてるというのは難しいだろう。それに、もし仮にその人が当選して国会議員になったとしたら原発問題ばかりに取り組んでいくわけにもいかない。
さらに、そもそも反原連から選挙に候補者を送り込んだ場合、これまでの「ゆるやかなネットワーク」から「政党」への変質を余儀なくされてしまうわけで、ここはやっぱり成り立ちの経緯からしても難しいところなのだ。もちろん、各構成団体のメンバーの中にはいろいろな考えがあることだろうが、今のところ「自分は選挙に立候補したい」という人は出てきていないとのこと。
珍しく私からも質問した。
「
これまで官邸前からさんざん『野田辞めろ』『枝野辞めろ』とかやってたら、今度は『原発ゼロなど無理』という自民党が次期政権につく可能性が高くなってきました。反原連としてもそのあたりのジレンマは感じておられるのではないですか?。それに、官邸前行動にしても自民党政権になったら今までみたいな形ではたぶんできなくなるだろうし、“選挙後”のことについては、みなさんの間ではどのように考えているのですか?」
これに対しては、出席した三氏から「
反原連として『野田政権打倒』や『民主党政権打倒』といったスローガンを出したことはない(参加者がシュプレヒコールでそう言っていたことはあるが、そこはおっしゃるように『んじゃ次に自民党政権になったらそうするか』ということで、かなり意識的に考えてきた)。政権党が何党に変わろうが『脱原発』を求めるアテチュードは変わらない」との反論が、まず返ってきた。そこは確かにその通りだろうと思うので、私としては不明を恥じた次第。
もっとも、その後の御三方なりの答え方が興味深かった。
◆平野太一さん
「
自民党政権下になった場合どうなるのかというのはまだ予想がつかない部分もたくさんありますけど、デモや抗議が急にやりにくくなるということではないかもしれませんけど、どういう形になるのかというのは懸念材料としてあります。まあ、短期間の戦いとしては民主党政権下で選挙前にどれだけ訴えることが出来るのかということや、どこまで『原発ゼロ』を押していけるのかということで動いてますし、仮にその次の政権が自民党になった場合、その自民党政権の次の政権で変えるぐらいの長期の戦いになると思っていますし、かなりしっかり腰をすえていく必要があると思っていますので、今のところ実際にそういう政権になってどういう制限をされるのかというのもわかりませんので何ともいえないですけど、そのくらいの覚悟でやるつもりではあります」
◆misao redwolfさん
「
自民党政権になったら凄くやりづらくなるのではないかということで、私たちの内部では凄い前からそういう話はしております。で、いろんな人とも話もします。ただ『脱原発』というのは政治家も一言は気を遣わないといけないぐらいの世論にはなってきていますので、いきなり自民になったからといってパンッ! と“官邸前封鎖”みたいなことになると、自民のほうがちょっと印象悪くなるのかな……と。あとはやはりそこまで世論がどこまで上がってくるかによって出方も変わってくるんじゃないかというふうには思うんですけどね。ただ、やはり民主であるよりはやりづらくなるっていうのは覚悟していますけど、どこが与党になろうと脱原発というのは進めていかなければならないので、政局に合わせていろいろ私たちも工夫していくと思います」
◆原田裕史さん
「
基本的には『どこの政党だから』ということもなし、実際官邸前に来ている政治家のみなさんそれぞれ、政党の幅自体が広いわけですよね。凄く理念的な話をしてしまうと、“どうやって”というのは別として、自民党に『原発反対』になってもらうというのが、たぶん一番正面に掲げることになると思います」
――と、そんな感じでした。もちろん、これ以外にもいろいろ大事な話はあったのですが、それらについては上記の映像を御覧くださればと。ではでは。

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