この前の続き。寒風吹きすさぶ真冬の休日の午後、
都電荒川線。
西側の起点・早稲田から私が乗った電車は、たまたま途中の「荒川車庫前」止まり。必然的に乗り換えとなるが、「鉄」分を刺激された私は嬉々として車外へと飛び出す。好きなんですよ電車の車庫(笑)。物心ついた頃に、私鉄沿線の車庫のある駅のすぐ近くに住んでいたもんで。
もっとも、この荒川車庫は表通りから引っ込んだ場所へと車両が留め置かれるため、ふらりと来ても玄関越しに眺めることしかできない。車両見学を楽しむんだったら予め電話などで手続きをとっておいたほうがいいだろう。とはいえ、アポ無しの来訪者にもお楽しみはちゃんと用意されている。車庫脇に設けられた「都電おもいで広場」だ。
運転台の上に「銀座」の行先幕を出しているこの電車が、実際に和光前の銀座通りを走っていた頃の東京って、どんなだったんだろ? と思わず連想する。ちなみに、この電車の車内は現在「博物館」に使われていて、かつての都電全盛期の写真や資料が展示されている。
一息ついたところで、やってきた後続電車に乗り込んで、終点の三ノ輪橋へ。ここも近年になって「レトロ調」に改装されたらしく、ホーム脇の壁にはオロナミンCやボンカレー、亀の子束子やアサヒゴム靴の懐かしのホーロー看板が貼られていた。私が子供の頃まではごく普通に近所で見かけたものなんだけど、これらがはたして“現役”広告媒体としてスポンサーから金もらってやっているのかどうかまでは知らん。
ともあれ、三ノ輪橋電停前の商店街もいい感じでしたよ。


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