2020/7/6

「欲の深い人間かどうかをテストする」〜Fire TV Stickとペディグリーペット詐欺  文具・道具・器具


 新しいFire TV Stick を購入した。
 そこで見た映画に面白い場面があったので紹介する。
 自分が欲深い人間かどうかをチェックするテストだ。

というお話。
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(「犬(ペキニーズ)」フォトACより)

【新しいFire TV Stickを買った】
「Fire TV Stick 4K - Alexa対応音声認識リモコン付属」という装置を購入しました。アマゾンのサービスのひとつ、アマゾン・プライム・ビデオをテレビで見るための道具です(コンピュータだとアマゾンのサイトから直接見ることができる)。アマゾン・プライム・ビデオには相当な数の映画が入っておりプライム会員ならほとんどが無料で見られるのです(一部有料)。

 実は数年前に4Kではない「Fire TV Stick」を購入してけっこう楽しんでいたのですが、ここのところ機械の調子が悪く、起動に時間がかかったりフリーズしたりでとてもストレスだったのです。
 当面4Kテレビを購入する予定はないのですが、いずれは買うことになります。そこで思い切って割高の「Fire TV Stick 4K」の方を購入したわけです。

 その結果どうだったのか、ひとことで言えば、
「もっと早く買い替えればよかった――」
です。とにかくサクサクとよく動く。待機時間もやや少ない感じです。新しいリモコンには以前はなかった音量ボタンがついており、電源ボタンもミュートもあってとても便利です。

クリックすると元のサイズで表示します もっとも私の場合、最近は映画よりも音楽を聴くことが多く、同じ「Fire TV Stick」からアマゾン・ミュージックを呼び出して聞くのを常としています。テレビにはサウンドバーシステムを接続してあるので音質がいいのです。昼間はたいていジャズをかけっぱなしにしていて、音楽が始まるとウサギの「ミルク」がやってきて、部屋の隅でマッタリとしていたりします。

 妻は私と違って音楽よりもテレビです。“ながらテレビ”のできる人で、推理ドラマの途中で何かに熱中して謎解き部分を見落としてもまったく苦にならないという特技を持っています。その妻が先日、新しい「Fire TV Stick」で「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(2019)を見ていて、その冒頭に面白い場面がありましたので紹介します。


【ペディグリーペット詐欺】
 主人公のひとりを演じる長澤まさみが喫茶店のテラス席に座っていると、一匹の毛むくじゃらの白い犬(ペキニーズというのかな?)を連れた若い女性が現れます。彼女は自分と長澤まさみの間に犬をつなぎ、長澤が「まあ、かわいい」と近づくと、さりげなく「彼氏さんからのプレゼントなの」と紹介します。
 それから携帯で誰かに電話するのですが、「えー、どういうこと?!」と突然、声を荒げ、聞かれたくない内容なのか携帯を耳に当てたままその場をいったん去ります。そこへ今度は初老の紳士が現れて、
「おや、マーブルアイですな、これは珍しい。私はブリーダーをしているのですが、良かったら100万円で譲ってくれないか」と持ち掛けるのです。長澤が、
「いえ、この犬は・・・」
と言いかけると紳士は、
「いや今すぐに返事をということではないのでよく考えて、その気になったらここに電話をください」
 そう言って名刺を預け、その場を立ち去ります。そこに先ほどの若い女性が戻って来ます。大きな声をあげて、
「ああ!フラれた! もうそんな犬、二度と見たくない! だれか引き取ってもらえないかな、10万円くらいで!」
と叫びます。
――さてそこで問題です。このあと長澤はどうしたのでしょう?

 テレビの「コンフィデンスマン」を一度でも見たことのある人ならこれが詐欺師の話だと知っていますから簡単には引っかからないと思いますが、そうでなければイチコロでしょう。

 これは「ペディグリーペット」と呼ばれる古典的な詐欺で、欲をかいた人間はその場で10万円を渡し、売れるかどうかも分からない雑種犬と、決して通じることのない電話番号の書かれた名刺を手に入れることになるのです。若い娘と初老の紳士はグルです。

 詐欺にかかりやすい人間のひとつの特性は「欲が深いこと」です。もちろん金銭に淡白すぎるから引っ掛かる詐欺というのもたくさんありますから一概には言えないのですが、映画を見ながら一緒にペディグリーペットに引っ掛かりそうになったあなたは、おのれの欲に注意した方がいいのかもしれません。

 私?
 私は大丈夫です。きちんと働いて手に入れたお給料や年金以外には、すべてに呪いがかかっていていると信じているような臆病者です。あぶく銭からは危険の匂いしかしません。
 映画のような詐欺の場面に遭遇したら、犬を連れたお嬢さんに名刺をさしあげて、「今ここを通りかかった紳士が100万円で買うと言っていましたよ」と教えてあげるに違いありません。
 たぶん・・・。



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2020/6/2

「“できる女”は複数の手段をもつ」〜ファックスの何が悪い!A  文具・道具・器具


 できる人間は複数の通信手段をもって用途別に生かす、
 たぶんそうだ。
 そして賢い国民も、古い通信インフラを容易に手放さない。
 それは必要で、安全対策として有効だからだ。

というお話。
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(「カフェで打ち合わせするビジネスマンとビジネスウーマン」パブリックドメインQより)

【小憎らしいほど格好のいい人を見た】
 二年ほど前のことだったと思うのですが、東京から自宅に戻る電車の中で、気になる人を見つけました。ガラガラの車両の斜め前に座っていた上下黒革のスーツの、20代とおぼしき人です。
 短髪で耳にピアスをしているものの爪は短く、マニュキュアの色もなく、指輪もしていない。華奢な体つきの男性とも、いかつい感じの女性とも、どちらにも見えます。女性だったら宝塚の男役系です。とにかく格好がいい。

 座席の前の折り畳みテーブルにパソコンを置いて、足を組んだまま何か仕事らしきことをしている、その姿が実に絵になる。まるで40年前の自分を見ているようです(もちろんウソ)。

 だいぶ時間が経ってからその人は仕事の手を休め、いったんPCを閉じるとバッグからタブレットPCを取り出してメールとLINEのチェック。再び仕事に戻るとそこに車内販売がやってきてコーヒーを注文する声で女性と分かりました。
 なんかすごいでしょ?

 スマホでなくてタブレットでメールとLINEのチェックというところが“仕事のできる女”感満載です。
 しかしそれだけならまだしも、私を心そこ感動させたのは、降車駅が近づいたようでPCの片づけを始めた女性が、最後にポケットからガラケーを取り出して、何かを確認し(たぶん着信履歴)、またポケットに滑り落として颯爽と降りて行ったときでした。
 カッ、ケ〜〜〜〜!! 

 最後まで拝顔の栄には賜りませんでしたが、もう顔なんてどうでもいい。少なくとも3種類の機器を用途に合わせて使い分けるなんて、同じ列車で付属テーブルにスマホを横置きにして、ちっぽけな折り畳みキーボードでちまちまブログを書いている私とは大違いです。できれば私も格好よくガラケーを取り出してみたいものです。もちろんこの年齢ですから、スマホやタブレットがあることを見せびらかしてからでないとできないことですが。


【ボクの家にはファックス付きの固定電話がある】
 通信手段の使い分けということでは、私にもやっていることがないわけではありません。
 例えばメールはプロバイダ・メールを中心に重要なものはそこに集め、あまり利用しない企業や不特定多数とのやりとりはフリー・メールを使うようにしています。フリー・メールに重要な連絡が入ることはありませんから、一カ月に一回くらい、まとめて処理すれば終わりです。
 携帯メールのアドレスは友人以外には教えないようにしてきましたが、最近はLINEでのやり取りが多くなってそれ自体、使うことが少なくなっています。しかしこの程度はだれでもやっていることでしょう。

 私が自慢したいのはファクスつきの固定電話を持っていることです。つい最近まで自慢するようなことではなかったのですが、子どもたちの世代は固定電話をほとんど持っていませんから、この際、自慢しておきます。

 いつも不思議に思うのですが、携帯電話しか持っていない世帯では、例えばネットなどで何かを購入したときなど、電話番号の記入を求められたら携帯番号を入れるのでしょうか? そうやって知らせた番号に、業者さんからの勧誘や妙なアンケートの電話がかかってきて困るといったことはないでしょうか?

 私のところには固定電話がありますので、何かの申し込みで記入が必要なときがその番号を入れることにしています。その上で固定電話自体は常に留守設定にしておくのです。基本的に出ません。
 これだと勧誘やアンケートのような電話は受けずに済みますし、重要な連絡だったら録音に残してもらえば、あとでこちらからかけ直せばいいことです。非常に便利です。

 昔はファックスに勝手に広告が送られてきて、紙やインクリボンがムダになることも多かったのですが、今はモニターで確認してからプリントアウトすればいいのでそういうことはなくなりました。もっとも社会からファクス自体が減っているせいか、最近は広告も送られてこなくなりました。


【二重三重の通信手段という安全対策】
 世の中にはなくてもいいがあれば便利というものは数多くあります。
 私の家のファックス付き固定電話などはまさにその代表格で、めったに使うことはありません。
 ただし携帯電話はよく置き忘れるのでそんなときは固定電話から呼び出して在りかを突き止めたり、外から妻に電話したとき、マナーモードで気づいてくれなかったりすければ固定電話でガンガン呼び出すなど、けっこう重宝しています。

 さらについ最近も、電話帳――しかもわざわざ保管しておいた平成5年版――を使って私の家を調べ、電話してきてくれた人がいましたが、とても重要な内容で、このためだけにも長いあいだ電話料金を払い続けてきた甲斐があったと思われるできごとでした。

 こうした生活の基盤にかける費用は一種の安全対策費です。もし私が携帯しか持っていなかったら、古い人間関係、緩い人間関係は遮断されてしまいます。何らかの理由で携帯が使えなくなったら(紛失したら、故障したら)、その瞬間からしばらくは電話を通した情報伝達手段はできなくなります。
 個人ですらそうですから社会全体となると、通信手段が一つしかないと大変なことになります。

 これまで何度も話してきましたから覚えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、1995年の阪神・淡路大震災の際、私は明石の友人を心配して何度も電話をしたのです。しかし通じたのは一週間後のこと。被災地の中から外への電話は通じたのですが、外からはなかなか通じなかったのです。
 ところが後に新聞か何かで読んで知ったのですが、世の中には賢い人がいて、その日のうちに有効な手段を使って連絡を取ることができたようなのです。
 その手段とは、なんと、電報です。

 心配しているから無事なら電話をくれといった内容だったのでしょう、相手からはすぐに連絡があり、安否確認ができたようです。電報なら、燃え盛る被災地中心でない限り、必ず届けてもらえます。

 今ならさしずめ、電話をして、メールを打って、LINEのメッセージを送り、電報を打って、さらにハガキの一枚も書けば、どれか一番最初に着いたものに反応があるはずです。もちろんその中には“ファックスで送信しておく”というのも入れておきましょう。


【必要なものはなくならない、不要なものは放っておいても消える】
 新型コロナ事態で汚染されているかもしれない現金のやり取りを忌避して、キャッシュレス決済の割合が増えているといいます。しかし私たちは現金も手放さないでしょう。

 キャッシュレス先進国というか、もはや現金の使えない国、スウェーデンでは、人々はスマホと同時にモバイルバッテリーも携帯し、常に電源確保に気を遣っているそうです。そうしないといざというとき何もできないからです。
 しかし個人がどんなに気を遣っても、ネットワーク障害や停電があると店の機械が使えなくなってしまいます。支払い手段も一つにしてはいけません。

 今も日本中にファックスがあるのは、それが便利で必要だからです。声高に「遅れている」などといわずとも、必要がなくなればいつかは消えていきます。ポケベルやPHSがそうであったように。
 しかし今は必要なもので、諸外国にどういわれようと、胸を張って使い続ければいいのです。
 

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2020/6/1

「日本では、いまだにファックスが使われていると、世界から笑われている」〜ファックスの何が悪い!@  文具・道具・器具

 
 21世紀に入ってもう20年もたつというのに、
 日本ではファックスなどという旧時代の機器がはびこっている。
 何と遅れた国なんだと、世界が笑っているそうだが、
 あの機械、そんなに悪いものか?

というお話。
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【日本のファックス文化が笑われている】

 東京都が新型コロナの感染者数を二度にわたって誤集計し、修正したところから、保健所が感染者数などをファックスで報告していたことが明らかになり、日本は世界の笑いものになっているそうです。アメリカではファックスはスミソニアン博物館にしかないとテレビでも言っていました。

 もっとも「世界の笑いものになっていると、日本人だけが言っている」場合も少なくないので眉に唾をつけて聞かねばなりません。今、世界は自国の新型コロナ対策で手一杯いっぱいなので、他国の不備を笑っている暇などないと思うのですが。
 それに日本がダメだとして、他の国々はどんな方法で正確な統計をとっているのか、そのあたりも聞いておきたい気持ちがあります。

 今回のコロナ事態を早くから予想して国内のすべての医療関係施設をオンラインでつないで直接本部のコンピュータに入力できるようにしてあった国・地域――もしかしたら韓国・台湾あたりはそうかもしれませんが、それが欧米諸国にある気はしません。
 Web上に入力フォームをつくるという方法もありますが、それの何がいいのかも分かりません。緊急時に新たなシステムを導入して、プログラムミスで混乱したり、不慣れによるミスを誘発する必要もないでしょう。

 直接入力でもファックスでもなく、もちろん通話・郵送・電報でもないとしたら、Eメールくらいしか思いつかないのですが、添付ファイルというのもコロナならぬコンピュータ・ウイルスを考えると怖くて使えません。そもそも添付ファイルで送るくらいならファクスで十分です。

 そこで考えたのですが、そもそも“諸外国は合理的で迅速・正確な報告・集計を行っている”という前提からして疑ってみる必要もあります。
 全国の感染者数を集計するという、それ自体が大変な作業ですし、例えばイギリスでは病院で亡くなったコロナ患者は集計されますが福祉施設で亡くなった数は計算されていないとか、あるいは中国では無症状の感染者は感染者として数えないとか、統計の基礎となる部分からいい加減だったり違っていたりすることもあります。ダメなのは日本だけではないのかもしれない。

 そこで、とりあえず最も厳格な統計づくりをしていそうなドイツを例に調べます。


【実は多くの国で正確な集計ができていない】

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 右は日経新聞からお借りした、先月末までのドイツにおける新規感染者数の推移を現したグラフです。(新型コロナウイルス感染 世界マップ
 見ればわかる通り、感染者ゼロの日が期間内に三日もあります。そうかと思うと3月19日には新規感染者が2801人だったのに翌20日には一気に2倍以上の7324人に増え、21日は半分以下の3140人。さらに翌日(22日)はゼロ。23日はまた3311人と激しく上下します。3311人は妥当な数字ですが前日のゼロはダメでしょう。
 日経新聞のミスかとも思ったのですが、ニューヨークタイムスのグラフでも同じですから間違いありません。
 日経の世界マップではどこの国も同じようなもので、ドイツはまだましなくらい、フランスなどは真面目に集計しているのか疑いたくなるほどばらつきが大きいのです。

 考えて見れば感染拡大の時期はどの国や地域も混乱の極みにあったはずです。報告の迅速さ正確さなどは二の次で、対策に追われていたに違いありません。報告し忘れたり集計をミスしたり、訂正したり、再訂正したり、まとめて三日分あげたりと、さまざまなミスが重なってあんなグラフになったのでしょう。

 日本でも東京にみるようにミスはありました。しかし諸外国に比べたらずっと少なく、ファックスでのやり取りにしてはよく善戦したと言えるでしょう。
 いや、ファックスだから善戦できたのかもしれません。


【ファックスの優位性――すべての文書は“紙”にされなければならない
 2009年には全国の世帯の57.1%にも普及していたファックスは、今や30.9%(2018年)にまで落ち込んでいます。しかし事業所に限ると今も95%が活用しているそうです(情報通信機器の保有状況の推移《平成30年通信利用動向調査》)。かくいう私も学校勤務時代には毎日のようにお世話になっていました。なぜいつまでもファックスなのか――。
 答えは簡単です。便利だからです。

 前提として学校に来る連絡のほとんどは紙に変換されなければいけないということがあります。Eメールの添付ファイルで送られてきたものでもプリントアウトして綴ります。

 とにかく紙は一覧性に優れ、両開きのA4ファイルに綴じ込んでおけばパラパラとページをめくって、どこにどんな情報があるかすぐに探し出せます。基本的に時系列でつづられますからどんなに厚いファイルでも、というよりは厚い方が、どのあたりに必要書類があるか、すぐに分かるのです。

 一度、綴じた紙は悪意によって修正することは困難で、信頼性という点でも電子データを上回ります。電子ファイルはいちいちパスワードを設定しないと、簡単に書き換えられてしまいます。
 善意による修正の場合でも紙の方が優位で、電子データだと元の記載を残したまま修正するのが難しく、コピーをして修正をすると今度は大量のクローン・ファイルに悩まされたりします。その点、紙だと修正は赤ペンで書き込めばいいだけですから簡単です。どこが修正されたかも残せます。

 綴じるという作業さえ怠らなければむしろ安全で、電子データのように予定外の“ファイル”に落として行方不明にしてしまうとか、うっかり“ごみ箱”に捨ててしまうということもありません。
 そして、これは日本特有のことですが、印鑑を必要とする書類はやはり紙でなくてはなりません。

 つまり基本的に届いた文書は紙に置き換えられなければならないのですが、だったらいちいちプリントアウトするのではなく、最初から紙で送られてくる方がよほど楽なのです。

 以上は受け手の側から見た便利さです。しかしファックスは送り手にとってもかなり便利なものです。


【送り手にとって便利な事情】
 とにかく開封率が高い。
 着信があるとランプの点滅がうっとうしく、機種によっては強制的に印字された紙が出て来ますので、意図的に無視しない限りは読んでもらえます。
 Eメールだと時に“迷惑メール”に振り分けられてしまったり、ひとによっては放置されたりしますから、日常的にやり取りしている相手でないと信頼できません。Webサイトで公開しておきながらほとんど使っていないメール・アドレスや、スパムメールが多すぎて管理を諦めてしまったアドレスというのはけっこう多いものです。

 ファックスの文書はほとんど瞬時に届きますから、電話をかけながら「今、送るから」と言って送信することもできます。
 操作が簡単で、電子機器の苦手な人でも扱えます。

 電話でうまく説明できないとき図に描いて補足しようとしても、電子データだと専用ソフトで絵を描くか手書きをスキャナで読み込んで送るしかありません。その点ファックスだと手元の紙に描いて送るだけです。実に簡単です。
 そもそもパソコンと違って電源を入れて立ち上げるということもありませんから、その点でも便利です。
 
 ここまでくると、なぜこんな便利な装置が外国ではすたれてしまったのか、その方が不思議なくらいです。
 それと、繰り返しになりますが、日本以外の先進国がどんな先端システムであんなふざけた統計をつくり上げたのか、聞いてみたいものです。

(この稿、続く)



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2019/1/11

「コンピュータ周りの整理」〜教師の文具術 partX  文具・道具・器具


 仕事部屋のコンピュータ周りのケーブルを整理しました。
 お金のかかることの大嫌いな私としては極めて勇気のいることでしたが、
 やはりやっただけのことはある、

というお話。


【仕事部屋は大変】

 このブログでは「仕事に役立つ文房具」あるいは「教師の整理術」といったタイトルで仕事に役立つ文具や物品、あるいは方法と言ったものを紹介してきましたが、実は家庭の仕事部屋の方はずいぶんいい加減で、コンピュータ周りの配線・ケーブルなどはかなりぐちゃぐちゃになって、何が何だか分からない場合も少なくありませんでした。

 以前も申し上げましたが、職場の机が汚いのは事務能力のなさを誇示しているようなものですから必死に整えますが、ほんとうは事務能力なんてないのです。家ではしょっちゅう困っています(2007/6/8「机上の空(から)論」)。

 ところが最近、年齢のせいかさまざまな機器のアダプターをとっかえひっかえ付け替えるのがひどく億劫になり、思い切って整理することにしました。それとともタップにタップを重ねるような危険な配線をやめ、もっとシンプルな配線にしたいとも思ったのです。
 そこで購入したのが、「雷ガードタップ 10個口」です。


【テーブルタップを二つつけた】
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 写真の通り、差込口が5個ずつ直角に並ぶので、大きなアダプターが隣の差込口を塞ぐいうことがないのです。タップの裏に強力な磁石がついているのでコンピュータラックに簡単につけられます。また、とにかく雷ガードもついているのでその点でも安心です。
 コンピュータ関係のプラグとアダプターはすべてここに集めました。

クリックすると元のサイズで表示します それ以外に、スマートフォンの関係だとか電気カミソリの充電器のアダプターとかがあって、これは別にしました。
 もともと使っていたテーブルタップですが、購入したものと違って裏が磁石になっていません。それに予備の電源として手元にあるとありがたいので、ラックの足の右手前に結束バンドで貼り付けました。かなり便利です。

 さて、次に問題になるのがケーブルの先端の方です。これも整理しておかないと、いちいちテーブルタップまで手繰っていかなくてはなりません。
 そこで購入したのが「ケーブルクリップ」というものです。


【ケーブルクリップ】
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 7本同時に差し込むことができますが、私の場合は4本で足りています。Amazonの資料写真ではテーブルの側面につけてジャックが上を向くようにしてありましたが(それだとおさまりが良い)、私の場合は首の重いジャックばかりなので垂れてクリップから外れやすくなるのです。しかたなく横置きにしましたが、これだって悪くはありません。

 また、一番手前のアップルのケーブルは特徴的ですから忘れませんが、その右の三つは分からなくなりそうなのでマークバンドをつけてあります。今回買ったものではなく、以前からやっていることです。よく見ると「shaver」とか「Head Massager」とか書いてあります。

 私のコンピュータは一体型で左にしかUSBの差込口のないものです。したがってバックアップ用の外部HDのために左にもクリップが必要ですが、そのために7個口の「ケーブルクリップ」を使うのはもったいないので普通のダブルクリップで代用しました。
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クリックすると元のサイズで表示します  クリップのツマミ部分はケーブルが通らない大きさなので(通るようでは抜け落ちてしまう)、いちいち外してから通し、元に戻します。この「外してから通して元にもどす」というやり方はかなり便利で、いろいろな場所で使えます。
 大きさも色も、かなりの種類があって使い勝手が良いので、ダブルクリップ、私はかなり好きで台所を中心にあちこちで使っています。
 それについては改めて紹介しましょう。

 なお、最初に紹介した「雷ガードタップ 10個口」は結構な値段ですがかなり使い勝手が良く、ケチな私としては珍しくもう一台買い、テレビの後ろにも設置しました。「テレビ」「ブルーレイ・レコーダー」「映像用ハードディスク」「サウンドバー」「Amazon Fire TV Stick」とプラグやアダプターがひしめいていたのがかなりスッキリしました。






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2018/6/5

「私は傷ついている」〜コンピュータ・リテラシーの話  文具・道具・器具


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 私は基本的に悩むということのない人間ですが、ここ十日余りはけっこう苦しんでいます。
 何があったかと言うと、コンピュータが動いてくれないのです。完全に動いてくれなければむしろ簡単なのですが、中途半端に動くから困る。


【私は悩んでいる】
 ことのはじめは2週間余り前の朝のこと、電源を入れた後でしばらく待っても何もおこらず、「あれ?」と思っていたらやがて黒い画面に「Operating System not found…」の文字。
「オペレーション・システム(OS)が見つからないって、つまりwindowsにさえたどり着いていないってこと?」
と怯えながら、あちこちのキーを意味もなく叩いてみたり、電源ボタンを押して強制終了して何度か再起動を繰り返したり、昔懐かしい「F8連打(起動時にF8のキーを連打すると修復画面に入れた)」をやってみたり、大した技術もないのであれこれ同じことを繰り返していたら、あるときスコンと入れた――windowsの最初の画面にたどり着いたのです。ヤレヤレ。

 その日はそれで済んだのですが二日後くらいに、今度は作業中に突然画面が消えてブルースクリーンになり、回復プログラムが始まってしまったのです。それはそれで大変なことですが、前回のような手も足も出ないような状況ではないので諦めて待っていると、70%、80%90%と回復が進み、95%・・・「ああ、あとちょっとだ」と思った瞬間に画面が変わって、
「回復できませんでした」
って・・・そりゃダメだろう!

 仕方ないのでまたあれやこれやってやっと回復できた――そんなことが2、3回あって、その間うまく動いている時もWordなどを使うとやたら重く、「一文字打って2秒待ち」みたいなことが何度か繰り返され、これはもう根本的なところで問題があるんじゃないかとディバイスマネージャを開いたら、なんとハードディスクが100%のまま、全く下がらないのです。重くなるわけです。
 またしばらく、あれやこれややってみたのですが、考えてみれば7年目の機械、日に12時間以上は動かしていますからハードディスクもそろそろ傷んでも不思議はない。
 そこで本格的に諦めて、新しい装置を買うことにしました。

 今後を見通してもそんなに大きな仕事をする予定もありませんから、最低の性能でよく、そこでさっさと決めて格安のコンピュータをネット販売で申し込みました。それが先々週の金曜日です。
 新しい機械が来るまで1週間。その間何もしないわけにも行かないので、その瀕死のコンピュータをなんとかなだめながら使って、その間にもう一度あちこち見なおして――、

「あれ、このプログラムが邪魔してない?」
 どうも常駐して常に働いている妙なプログラムがあるのです。そこで思い切ってそのプログラムを停止したら・・・動いた。
 まるで肛門を塞いでいた握りこぶし大の大便がスポッと抜けたみたいに(なんという表現だ!)、あとはスイスイ流れていくのです。翌日には新しい機械が来るというのに・・・。


【みなさま、どうしておられるのでしょう】
 さてこんなことを延々と書いても面倒なだけですから端折りますが、このあと直ったと思っていたコンピュータが実は直っておらず、「ああ、やはり新しいのを買っておいてよかった」と思って箱を開き、データを移したりソフトをインストールしたりと時間を使って、「ようし動かすぞ!」と思ったたらいくらもしないうちのその新しい機械でも同じような状況(ディスク100%)が起こり、しょうがないのでもう一度元の機械に向かったり、やっぱり新しいのに挑んだりと、毎日2台の機械と悪戦苦闘していたのです。
 そこで私が思ったのはこういうことでした。
 みな様、こういう場合はどうしておられるのでしょう?

 確かに私は教員時代から他の先生方よりはるかに長い時間をコンピュータの前で過ごすような人間でした。ですから普通以上にコンピュータ・トラブルに見舞われる回数は多かった、それはしかたありません。
 しかしごく平均的な使い方をしていたって不都合は起きるでしょう。あるいはWordの使い方だのExcelの関数だの、困ることはいくらでもあるはずです。そんなとき、みな様はどうしておられるのでしょう?
 特に私よりずっと若い世代、二十代、三十代、四十代あたりの先生たちは、その程度のことはチャッチャと解決してしまうのでしょうか?


【爺ちゃん遅れてるよ、こんなことも分からんの?】
 三十数年前、私はコンピュータに関しては教員の世界でほぼトップ集団にいました。最初に赴任した学校は職員数が60に近い大校でしたがコンピュータを持っていたのは私一人でしたから、トップ集団は間違いないところでしょう。
 その後もITには遅れないよう常に注意を払ってきましたから、「教員としては」という前書き付きですが、なかなか頑張っては来たのです。ところがここ10年余りの間に、ITに関しては一気に置いて行かれた――そんな感じがしています。

 SNSで遅れをとってスマホでも遅れた、そしてその間にクラウドだのIoTだので後手に回った、そしてこの始末です。スマホ決済が分からない、仮想通貨が分からない、ネットフリマが分からない――そしてもともとある程度分かっていたはずのコンピュー自体のあつかいも分からなくなって来た。

「爺ちゃん遅れてるよ、こんなことも分からんの?」
 まだ言われたことはありませんが、自分で自分につぶやいて、今のうちから慣らしておきましょう。
 ああ!!

※今朝のニュースで「学校現場の江戸テック」とかわけのわからないことを言っていました。
 学校とコンピュータと教育に関わる話のようです(江戸ってなんだ?)。
 しかたない。また調べに行ってきましょう。江戸の話みたいですから、遅れた年寄りでも分かるかもしれません。


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2017/8/22

「夏休みの一研究」  文具・道具・器具

    〜枕を高くして寝る

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 2〜3年前から肩こりがひどくなっています。
 と言うか、朝起きると激しい肩凝りがしていて胸から上が動かないのです。しばらく体をゆっくりと動かしているとたいていはそのうちに治ってしまうのですが、ひどいときには片方だけ、午後まで痛みが続くこともあります。しかし寝ている最中に力仕事をしているわけでもないし、なぜ朝だけなのか、よほど悪い姿勢で寝ているのかもしれないと思ったりもしていました。

 ところがある日テレビの健康番組で同じ症状が紹介され、やはり寝相に問題があることが分かったのです。悪い姿勢でなているのではなく、良い姿勢のまま(多くは真上を向いたまま)一晩を過ごしているらしいのです。それでは肩も痛くなるわけです。
 普通はそうではありません。夏休みに帰省して昼近くまで眠っているアキュラの様子を見ると明らかなのですが、とにかく若い人は一晩中、と言うか寝ている間中忙しい。
 右を向き、左を向き、うつ伏せになって時には膝を引き込んで団子状態になり、上を向いて本当に「大」の字をつくったり、そうかと思うと右手を高く伸ばして「イェーイ!頑張ろうぜー!」みたいな恰好をしたり、とにかく落ち着きません。そのうち布団からはみ出してしばらくすると戻ってきたりします。
 ところが私と同じように肩こりと腰痛のひどい妻を見ていると、夜中のいつ気づいても容器に納まるツタンカーメンみたいに微動だにしないのです。良くて膝を上げているくらいで上体が全く動いていない。それが齢というものです。

 なぜそうなのかと言うと(テレビの番組によると)要するに寝相のいい人は多少動いてもすぐに戻ってしまう、横向きに寝ようとしても顔が動くだけで肩が行かない。持ち上げる肩は動いてても引き寄せる反対の肩が体の下に入っていかないのです。それだけの力がないということなのかもしれません。おかげで寝ている間じゅう寝返りに失敗し続けて、結局同じ上向きの姿勢に戻って、だから朝起きたときに体が痛くなる――そういう仕組みらしいのです。
ではどうしたらよいのか。

 ひとつ考えられるのは「寝返りのための筋肉」を鍛えること、もうひとつは引き寄せる肩が体の下に入るよう、枕を高くして首と敷布団の間に空間をつくってやることです。
 しかし筋肉をつけるのには時間がかかりますから――正直に言うと筋トレなんかさっぱり好きではありませんから――そこで私は高枕方式を追求することにしました。まず自分の体形に関する検討をします。

クリックすると元のサイズで表示します 私は肩幅が38cmとかなり狭く、頭部の幅は18cmとけっこうあるので、理論上は(38−18)/2で、10cmの高さがあれば枕に乗せた頭を支えに、クルッと肩を回すことができるはずです。しかし枕をしたまま横向きになると当然首が曲がってしまいますからさらに高さが必要になります。

クリックすると元のサイズで表示します そこで頭で抑えた状態で13cmほどの高さの枕にするため、タオルケットを四つ折りにしてその上に枕を載せ、全体をさらにバスタオルで巻いて即席の高枕とします。あれこれやってみた結果、高さを18cmほどにすると5cm沈んで13cmになることが分かりました。これで寝たらどうなるのか。

――驚いたことにこれで本当に肩こりをせずに起きられたのです。
 最初は高さのために首が痛くなるのではと恐る恐るだったのですが、そんなことはありません。まったくどこも痛むことなく、清々しい朝が迎えられます。
 考えてみれば「枕を高くして眠る」というのは「安心して熟睡する」という意味の慣用句です。昔の人は知らず知らずのうちに高い枕こそ熟睡の元と気づいていたのでしょう。すごいですね。

 ただし深酒をして寝た夜や暑くて寝苦しい夜などは知らないうちに枕から落ちてしまい、まったく枕のない状態で目覚めたりします。そうなると肩こりもハンパではありません。
 来年の夏休みの一研究は「それでも落ちない安心枕の開発」ということにいたしましょう。



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