2021/10/29
「海外・コロナ・ミサイル列車・すごい人」〜今週、書き漏らしたことのいくつか
海外の動きがよくわからなくなった、
外国の人たちのものの見方もよくわからない。
あのミサイル列車は何だったのか、あの人は何だったのだろう。
いろいろ考えながら、今週も平和に終わる。
という話。

(写真:フォトAC)
【海外の状況がバランスよく伝わってこない】
昨日、国内の新型コロナ感染状況は新規感染者が全国で274人、亡くなった方は9人でした。東京都だけを見ても新規感染者21名、死者3名。あまりにも急激な減少に、このままだと感染者・死亡者がゼロになる日も近いのではないかと思ってしまいます。おそらくそんなことはないでしょうが。
一方、目を海外に転じると状況はまったく違ったものになっています。現在、地球上のどの地域で感染が急拡大しているのかご存知ですか?
つい最近までは東南アジア・オセアニアが急拡大地域で、優等生シンガポール・ベトナム・台湾・オーストラリアからニュージーランドですら怪しい雰囲気でしたが、現在は東欧、ベラルーシ・ウクライナ・モルドバ・ルーマニア・ブルガリア・ロシアあたりが過去最大を更新しつつあります。中でもロシアの感染拡大は深刻です。
知らなかったでしょ?
もちろん私も先ほど思い立って調べたから書けることです。
新型コロナ禍以来、特派員やジャーナリストが国外に出られないこともあって、海外の事情はほんとうに伝わってこなくなりました。肉親や友人に死なれる悲しさや苦しさは世界共通のはずなのに、1日1000人も死んでいるロシアの感染状況が報道されてこないという不思議。合衆国の死者2000人前後はもう常態なので誰も興味を示さないのでしょうか。
世界はどんどんいびつなものになっていきます。そう言えば香港やミャンマー、一時は革命かと思われたベラルーシの政治状況はどうなったのでしょう?
【コロナ感染の感染者数・死亡者数の実感が狂ってきた】
イギリスのコロナ感染については多少の報道があります。一時は新規死者数ゼロまで記録し、コロナ禍を脱したかのように見えたイギリスも、ここのところ再び感染者数が増して――という文脈で話題にされるイギリスですが、その重大さがうまく伝わっていない気がするのです。日本人にはもちろんイギリス人にとってもそうです。
“感染者は増えても、ワクチンのおかげで亡くなる人は少ないため、ジョンソン首相は現在の態勢を維持する見込み”
と紹介される現状――昨日発表の新規死者数207名、一昨日の265名は、今年1月20日の1826名、同じく27日の1726名に比べるとずっと少ない数ですが、日本と比べるととてもではありませんが心穏やかにしていられる数ではありません。
日本の場合もっとも死者の多かったのは5月18日の216人、続いて5月7日の148人ということになりますが、前後の数字を見るとふたつとも報告遅れを加算したための突出した数字で、信じられる数としては120人くらいが最大値といえます。つまり昨日一昨日のイギリスの半分くらいが日本の最大ということです。しかも人口はこちらの方が2倍近くあるのです。
イギリスはすでに“コロナ死慣れ”をしてしまっているのかもしれないとも、本質的な死生観の違いとも受け取れる事実です。しかしそんなこともじっくり考えられないほど、情報は少なく、世界は目まぐるしく動いて行ってしまいます。
【北朝鮮のミサイル列車が気になる】
北朝鮮のミサイル列車がいつまでも気になっています。不謹慎ですが第二次世界大戦末期のドイツの80cm列車砲みたいで、ムチャクチャかっこういいと軽薄な気分になっているのです。それにしても、なぜ北朝鮮にしかないのか? そのことがずっと疑問でした。
ところが昨日、テレビで新幹線の映像を見ていて突然ひらめいたのです。
「そうだ! 架線が邪魔で、日本の鉄道からは打てないじゃなないか!」
北朝鮮はインフラ整備が遅れ、停電も多い国です。きっと列車の電化も遅れているからミサイル列車も開発できるのであって、先進国は真似ができない――そう結論付けました。そして確認のために北朝鮮の鉄道の電化率を確認したのです。
ところがあっと驚く80%。日本は世界的にも高い方ですがそれでも67%ほど。ヨーロッパの大国は軒並み60%未満で、北朝鮮に対抗できる80%越えの国はスイス・ベルギー・ルクセンブルグという小国3カ国だけでした。
しかし北朝鮮の電化率が80%だとすると、ミサイル列車が活動できる路線は全国のわずか2割程度しかなく、これを偵察衛星で補足するのはいとも簡単ではないか、なぜそんなものをつくったのだろうと逆戻りです。
で、再びミサイル発射の動画を見たら、なんと発射した路線は電化された単線区間で、発射の瞬間、架線は片側の支柱に手繰り寄せられているようなのです。確かにこれなら撃てます。
しかし支柱にそうした仕掛けがあるかどうかだって、偵察衛星から調べられるわけで――と、結局この話は堂々巡りで今に至っています。
【すごい人はすごかった話】
テレビドラマは見ないときは本当に見ないのですが、この秋は気になる番組がたくさんあって、とりあえず第一回を見て選別しようと考えました。そして真っ先にやめたのが亀梨和也主演のNHK土曜ドラマ『正義の天秤』です。
主人公が傲慢で生意気で、私はこういう人物は見るのも嫌です。おまけに医師免許を持つ弁護士というめったにない設定で、それだけでうんざり――と思ったのですが、この、医師免許と弁護士免許を併せ持つ男に心当たりがありました。現在衆議院議員選挙に新潟5区から立候補している米山隆一氏です。
女性に金を渡して関係を持ち続けたことで辞職する羽目になった前新潟県知事、といえば思い出す人もいるかもしれません。お笑いの小藪千豊に顔が似ている大男で、室井佑月の今の夫といえば「ああ、あの人」ということになる場合もあるでしょう。そうです。あの方が医師免許と弁護士免許を同時に持つ男なのです。
しかも大学は東大理V。卒業後は放射線医学総合研究所に就職し、勤務の傍ら司法試験に合格。その後なぜか東大大学院の経済学研究科で学び、続いて同じく東大大学院の医学系研究科でも学び、ハーバード大学附属病院を経て東大で医学博士を取得。結局医師として14年働いたあと、政界へ転身――だそうです。
私は羨ましくありません。
顔が小藪で妻が室井佑月の人生が、それほど楽しいとは思えないからです。しかしすごいことはすごいですね。
その他、久しぶりに会ってきた孫ふたりが、兄弟であるにもかかわらずあまりにも違った性格であることや、94歳の母がいよいよ心遠い人になりつつある話とか、いろいろ記録に残したいこともあるのですが今日はこの辺りにしましょう。
今週も平和でした。
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2021/8/5
「センスのいい広告主」〜コメント欄で宣伝活動をする人
人のブログのコメント欄に広告を載せる不届き者がいる。
相当に苛立たしいことだが、よく見ると、
意外とセンスの良い対象選びをしているのだ。
という話。

【コメントに広告が入る】
基本的には自分のためにやっているブログですから、閲覧数とか引用数とか、ブックマークだとか拍手だとか、コメント欄への投稿だとかは、あまり気にしないようにして、実際に気にしていません。
ただ、けっこう時間をかけて頑張って書いているものなので多くの人に見てもらいたい気持ちはあって、カウンタの数字が伸びたり評価がついたりするのが、もちろんうれしくないわけではありません。
コメント欄に書き込みがあれば数字のひとつでしかなかった方の生の声が聞こえ、文面から人柄も匂い立ってくるようでそれもうれしいものです。
ところがそんなコメント欄を使って商品やネット販売の宣伝をしようという輩がいます。ウキウキとコメントページを開いた挙句がそんな広告だと思わずイラっとして、速攻、削除することにしていました、以前は。
その削除のスピードが、しばらく前から急に落ちています。というのも宣伝のためにコメント欄を利用する不届き者のセンスが、実にいいからです。
【選ばれた対象】
この一か月間に業者らしき人物から書き込みを受けたのは4回。対象となった記事は次の四つです。
1. 「他人の捨てた運を拾う」〜ゴミを捨てる人、拾う人(2018/4/19)
2. 「ゼッケン67番の伝説」@(2013/9/9)
3. 校則はくだらなければ、くだらないほどいい(2011/2/24)
4. 和顔愛語、先意承問(2007/8/1)
ね?
いい話ばかりでしょう? 少なくとも私ができるだけ多くの人に読んでもらいたいと願う内容ばかりです。
ということは、投稿者は闇雲に書き込みをしているのではなく、読んでそれなりに評価して、気に入った記事に対してのみ宣伝を入れてくる、そんな奇妙な律義さをもった人なのかもしれないのです(そんな人がホントにいるのかな?)。
いずれにしろコメント欄に書き込みがあれば古い記事でも浮かび上がってくるわけで、私にも利益です。
そこで広告であってもしばらくは放置しておこうと考えたのです。もしかしたらそれこそが広告主の思惑かもしれませんが。
(上の四つについては今日、削除しました。この記事を読んでくださった方が誘導されてはいけませんので)
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2021/8/2
「いちおう、お休みにします」〜夏休みのお知らせ
月が替わってようやく先生たちも夏休みっぽくなる。
1学期の超過労働分を取り戻すには十分な時間と考える人もいるが、
4カ月のあいだ過労死直前の生活をされられたあとで、
1か月間の休養をもらってもなあ――しかし休めるときは休め。
という話。

(写真:フォトAC)
8月になりました。
7月いっぱい懇談会だの校内会議だの校内研修だの、なにかと理由をつけて年休を取れないよう縛りつけていた学校からも自由になり、今日からは外部研修・外部会議・部活動・日直当番・プール当番・行事下見と、自由な日々が続きます――と、ちょっと皮肉。
平成以降に教員になった人は知りませんが、昭和のほとんどの期間、教員にとっての夏休みは、部活と当番活動以外に何もしない夢の時間でした。それがなぜ今のようになってしまったか、これについては改めて書きましょう。
例年、学校の長期休業に合わせて私のブログもお休みにし、気の向いた時だけ更新するようにしていたのですが、今年は東京オリンピックの記録を残したいし新型コロナ感染も爆発的拡大ということで気になることが山ほどです。
したがって一応休みということにしながらも、いつもよりは多めに、随時、更新していきたいと思います。
(たぶん、さっそく明日は更新します)
正式にはお盆明けの18日あたりを再開のめどに考えています。
それまで皆さま、健康に気をつけて十分ご休養されますよう、心からお祈り申し上げます。
では、では・・・。
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2020/9/24
「カラスの不吉な滑り台」〜カラスとネズミに悩まされる@
姿も悪い、声も悪い。
傍若無人で人間を恐れず、平気で死肉も食らう――。
カラスは古来、不吉な鳥とされてきた。
同情する気がないでもないが、でもやっぱりなあ・・・
という話。

(写真:フォトAC)
【ほぼ一日おきのジョギング】
ほぼ一日おきに30分のジョギングに出ています。
毎日でないのは、
「骨は折れた部分が治ったときに太くなっている。筋肉も同じで激しい運動で細胞を破壊して、それが回復することで太くなる。だから毎日やるのではなく、回復期を置いて再生させなければならない」
という説を信じているからです。
しかし一方、私は運動なんか大嫌いで、嫌いなことには忘れやすいという性質があります。一週間に二回といった頻度では結局いい加減になって続かないに決まっています。そこで一日おきなら何とかなるだろうと思ったのですが、困ったことに一週間は7日間。月・水・金・日とやると翌週は火・木・土なのでこれも覚えられない。
そこで結局、火・木・土・日と週4日間することに決めました。「ほぼ一日おき」と書いた「ほぼ」はそういう意味です。土・日は妻の目もありますので、見栄っ張りな私としてはこれも歯止めになります。
「最低30分は必要」と言われたので、時間は素直に従うことにしました。しかし、(繰り返しますが)運動なんて大嫌いですから10秒だって余計にやりたくない、歩くのも嫌だ――と、そうなるとジョギングコースや速度はかなり厳密なものになってきます。
(最初の5分で郵便局まで走って、次の5分で神社の杉の木の前を通って・・・)
走りながら何度も時計に目をやってペースを確認する姿は我ながらすばらしいアスリートなのですが、フォームはめちゃくちゃ息も絶え絶えですから傍目にはすぐにばれてしまうでしょう。
それでも元来が頑固で融通の利かない性質ですから、かれこれ一年半も続けてこられています。
【嫌なカラスと出会う道】
このみっともないジョギングについては人様に話すつもりもなかったのですが、これからお話しする「嫌なカラスと出会う道」について、当然あるだろう「だったら別の道を通ればいいじゃないか」という疑問に前もって答えておこうと思ったからです。
あれこれ試したのですが、家の玄関をスタートしてきっかり30分で帰ってくるには、あちこちに適当な目標のあるその道をどうしても通らなくてはならないのです。
それは3回目の5分間(つまり走り出して15分後)を示す角を左に曲がった先の、畑の中にあります。高さ2mほどの農業用の資材棒が4〜5本立っていて、その先端から逆さづりにしたカラスが、紐でぶら下げられて風に揺れているのです。
もちろんつくり物ですが恐ろしくリアル(*1)で、怖くて直視できません。
*1
どのくらい“リアル”かというと――気持ちが悪いのでリンクはつけませんが、怖いもの見たさで調べてみようという人は「カラス除け_人形」か何かで検索してみてください。すぐに出てきます。1体3000円以上のものが効果があるみたいです。
同じ畑では数年前、本物のカラスがものの見事に十字架に磔(はりつけ)になっていたことがありましたから、畑の耕作者の怒りのほどがわかろうというものです。もしかしたら今ある4〜5羽のつくり物カラスの中には、ひとつくらい本物も混ざっているのかもしれません。
【「カラスの葬式」を逆手に取る】
なぜそこまでリアルなカラスを置かなければならないかというと、それはひとえにも二重にもカラスが頭が良いからです。生半可な置きものだと、すぐに見分けてしまいます。
また、俗に「カラスの葬式」と言われるように、カラスは仲間が死ぬとその場所に一斉に集まってくることがあります。別れを惜しんでのことではありません。そこが危険個所だと、みんなで教え確認し合っているのです。
本物の死体を磔にしたりリアルなカラス逆さづりにしたりするのは、そうした学習能力を逆手にとってのことなのかもしれません。
しかし無関係な私には、ただ、ただ気味が悪いだけです。
【不吉な滑り台】
カラスといえば奇妙な思い出があります。

*2
これついて子どもから問われ、「あれはウルトラセブンのヘルメットのケースだ」と答えたら本気にされそうになって慌てたことがあります。
そのドームの縁を3羽ほどのカラスが歩いているのが見えたのですが、ふと気づくと1羽がてっぺんに登っていって、そこから滑り台の要領で滑り降りてきたのです。するとそれを見ていた他の2羽も、同じように登っては滑り始めます。
下まで降りるとまた順番にひょこひょこと登って行って(なぜ飛んでいこうとしないのだろう?)、何度でも繰り返し滑り降ります。要するに遊んでいるのです。
犬や猫は賢い動物ですのでそのくらいはするのかもしれませんが、カラスの脳みそなんておそらくクルミの大きさほどもありません。そんな小さな頭脳のどの部分で、人間の子どものような遊びを思いついたのでしょう。
すごく不思議でした。
ただそれから数年して教育会館の本格的解体が始まったら、中で古い自殺体が発見されたという新聞記事が出て、ぞっとしました。
カラスはやはりカラスです。
しかしそれにしても、今日のジョギング、やはり気が重いよなあ。
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