2007/3/15

接客業としての教職  教育・学校・教師


 この忙しい時期にドックに行かせてもらいました。ご迷惑をおかけしました。
 幸い、特に目立った悪いところもなく、苦手な胃カメラも初めてうまくいって気分よく帰ってきました。ありがとうございました。

 私と同じような駆け込み検診が多かったせいか、大変な盛況でした。その中を看護士や衛生検査技師、X線技師などが忙しく立ち歩いています。そしてあちらで話をし、こちらで検査を受けということを繰り返しているうちに、私はある種の違和感を感じるようになったのです。
 それは対応があまりにも丁寧だということです。私が少しでも気分を害さないように細心の気を使ってくれる、もう卑屈と言っていいような丁寧さです。
 医療の専門家というのは、いつからこんな卑屈な職業になったのでしょう?
 
「教師はサービス業」という言い方があります。元を質せば「もっと保護者や生徒の要望を聞いてもいいだろう」くらいなところから始まった言い方かと思いますが、今やデパートや商店並みの接客態度を期待する人も現われ始めました。学校というところは自分や自分の子どもに合ったサービスを提供するのが当然と考える人だって少なくありません(サービス業だから)。そういう人たちとむやみにケンカしても得なことはありませんから、私たちの物言いも自然と控えめになります。傍から見ればずいぶんと卑屈に見えることでしょう。

 病院内で、患者さんに対する対応をもっと良くして何度も足を運んでもらおう、外来患者・入院患者ともにたくさん増やしてもっと収益を上げようと頑張っている看護士さんなんて、一人もいません。看護士はもっと誇り高いもの、名誉あるもののために働いているはずです。同じように私たちだって、生徒や保護者に気持ちよく過ごしてもらうことよりずっと大切な何かのために働いているのです。
 
 面従腹背という言葉があります。
 もはや世の中が学校を「子どもに関するすべてのニーズに応えてくれるサービス業」とみなしている以上、ある程度それに合わせていかなくてはなりませんが、本当に大切なことは別にあるのだということを忘れず、誇り高い仕事をしていきたいものです。



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