2018/3/19

「3学期終業式のレリゴー!」〜May it beそしてLet it be 追補  教育・学校・教師


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(イメージ PhotoACより)

【童話】
 むかしむかし、あるところに一組の蟻の母子がいました。
 父親が早い時期に亡くなってしまったので、母蟻は死に物狂いに働いて子どもを育てることになります。しかし貧乏は「赤貧洗うがごとし」というレベルまで進み、ついに母親は女としての姿を捨て、男となって肉体労働にも励み、無事子どもを一流大学に進学させることができたのです。
 その成人式の朝、母親はついに男の形(なり)を捨て母親の姿に戻り、とてつもなく美しく大きな声で歌うのでした――。

「♪蟻のママの、姿見せるのよ〜 蟻のママの、自分になるの〜♪」


【Let it go】
 先週、ビートルズの「Let it be」とエンヤの「May it be」を並べながら、「アナと雪の女王」の「Let it go」を思い出さなかったことは痛恨でした。おかげで土日と丸二日間、忸怩たる思いを抱えて過ごす羽目になったのです。そこでヤケクソになって上の話を書きました。オリジナルのつもりでいますが、1億6千万人もいる日本のことですから、きっと誰かが同じことを考えているに違いありません(と、どこまでも後ろ向き)。

 ちなみに日本語の「Let it go」で繰り返される「ありのまま」という表現、さるサイトによればむしろそれは「Let it be」の方がふさわしく、「Let it go」は「(閉じ込めていたものを)解き放て!」とか「手放せ」といったニュアンスらしいのです。
 映画では雪の女王エルサが、もはや自分の力では抑えられないほど強大になってしまった魔力を開放し、自由に使って氷の城を造り上げる歓喜の瞬間に歌われる曲ですから、まさに「解き放とう」なのでしょう。
 ただし「ありのままの姿見せるのよ、ありのままの自分になるの」は誤訳というよりはむしろ名訳で、別の言葉だったらあそこまでヒットしなかったのかもしれません。作詞家というのはほんとうにすごいものです。


【3学期終業式】
 ところで、おそらく今日あたりが、全国の小中学校の終業式のピークだと思うのですが、先生方、通知票は間に合ったでしょうか?
 どんなに仕事の遅い先生でも、これが間に合わないということはまずないと思うのですが、タカをくくっていたら私は一度だけ、当日の朝の7時近くまでかかってしまったことがあります。いい気になって総合所見欄にひとり600字以上の文章をつくり(34人のクラスでしたら2万字あまり、原稿用紙で50枚以上にもなります)、直接書き込めないので紙にプリントアウトして貼り付けるという馬鹿なことをした結果です。
 ところがもっとすごい人もいて、その人は終業式の朝、学校でも書き続けて完成したのはいいのですが印刷と貼付が間に合わず、仕方がないので授業のない副任の先生にお願いしてギリギリで生徒に手渡すことができた、という強者です。
 さらに暴露すれば、私は実際に間に合わなかったという先生も、ひとりだけですが知っているのです。その人がどんな方法でその難局を乗り越えたのか、いつか改めてお話しすることにしましょう。

 いずれにしろ3学期終業式というのは仕事の積み残しができないので先生方も必死です。

 終業式を終えてその余力で卒業式まで乗り切ると、のしかかっていたストレスが一気に解放され、それこそ「レリゴー♪ レリゴー♪」と歌い出したくなるような歓喜の秋を迎えることになります。

 先生って、ほんとうに大変なのです。


【追記:提案】
「3学期終業式」というのはあくまでも「3学期に修めるべき学業が終わったことを確認する式ですが、同時に一年間を締めくくる儀式でもあります。しかし後者についてはなんとなく不十分、最上級生なら卒業式というビックイベントがりますが、1年生なら1年生、2年生なら2年生としての一年間を振り返る雰囲気がもっとなければならないと思うのですいっそのこと3学期終業式というのをなくして、年度修了式として丁寧に一年を振り返る日にしたらどうかと思うのです。
 制度として全部を変えるのは難しいので、先生方ひとりひとりが、そういう意志をもって行うというのでも十分なのですが。

 ↑のように書いたら「うちは3学期終業式というようなものはなく、(1年の)修了式をやっています」というご指摘をたくさんいただきました。
 ホント、むしろ3学期修業式の方が少ないくらみたいです。びっくりしました。かように、学校の運営というのは地方公共団体によって異なっているのです。
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