2006/2/24

「同行二人」  教育・学校・教師


 昨日、言うことをまったく聞かなくなったミニ豚を調教しなおし、立派なレース豚に育てなおす、という番組をやっていました。とても勉強になりました。
さて、

同行二人
 四国のお遍路さんの白衣の背中や編み笠には必ず「同行二人(どうぎょうににん)」と書かれています。一人旅であってもお大師様(弘法大師)と一緒という意味です。

 子どもが何らかの事情で悪い方向に向かい如何ともしがたくなったとき、あるいは自分自身の進む方向が思い通り行かず如何ともしがたいとき、私たちは逆転満塁ホームランのようなことを夢に見ます。大平光代さんの場合がそうであったように、何かの強い力が強引に方向を曲げてくれるとか、とんでもない運が転がりこんでくるとか、あるいは突然自分の中にある種の力が生まれてくるとか・・・。
 親や教師について言えば、そこで突然メチャクチャに怒鳴りまくったり、ボコボコに殴ったり、あるいは不登校の子を突然引きずってきて学校に投げ込むとか、コンピュータや携帯を予告もなく取り上げるとか、します。しかしたいていの場合はうまく行きません。
 ゆっくり曲がってきた行き方を直角に曲げてもどすことは、たいていの場合できないのです。
 ではこういうときはどうするかというと、ゆっくり押し戻すしかないのです。私はそれを「同行二人」と言っています。並んで歩き、ゆっくり肩で押し戻していく感じです。

 それにはまず一緒に歩ける関係にならなければなりません。つまり仲良くなるということです。そのためには、なんの指導もせず、一緒に遊ぶ時間を持たなくてはなりません。
 一緒に映画を見に行くこともいいでしょう。スキーに出かけるのもいいことです。しかし帰ってきてから「今日は遊んだんだから勉強しなさい」とは言いません。いつもと同じように、時間になったら「勉強しなさい」と言えばいいだけのことです。そして話のできる関係を築きます。
 仲良くなるために、指導を捨てるというようなことはしてはいけません。そんなことをすれば大人が媚びている、心にもなく甘くなっていると感じるだけです。子どもは、自分が悪い方向に進んでいるとき、それを止めてくれない人なんてちっとも好きではないからです。
 子どもが好ましくない方向を続けようとしたら、少し押し返します。今まで5時間もやっていたゲームをゼロにするなんてことはできません。5時間が4時間になったら当面は十分です。しかしその4時間はあっという間に5時間に戻ってしまいますから、常に押し続ける(注意していて声をかける)必要があります。がんばりましょう。
 私はときどきそんなふうに保護者と話をします。
 大変に辛抱のいることです。しかし曲がりきった子どもを正しい道に戻すには、それしかないのです。


 

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