2021/4/22

「もうひとつの“覚えてもらっていた”話と検査の実際」〜大腸検査と運の話A  生活


 そう言えば以前にも私の顔を覚えていてくれた人がいた、それがひとつ。
 そしてあまり経験をすることのない大腸の内視鏡検査の実際について、
 これから受ける人もいるかもしれないので記しておく。

という話。
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(写真:フォトAC)

【もうひとつの“覚えてもらっていた”話】 
 昨日、女医さんに覚えてもらっていてうれしかったという話をしましたが、ブログにアップした後で、前にも似たような経験があったのを思い出しました。ずっと以前、社会科見学の下見で行った東京警視庁の婦警さんです。
(しかし警視庁の受付の婦警さんって、どうしてあんなに美人ぞろいなのでしょう? もちろん婦人警官を美貌で評価するなんてセクハラのそしりを免れえませんから、絶対に人には言いませんけど)

 入り口で挨拶をして手続きをしようとしたらそのうちの一人が、
「あら先生。前にもいらっしゃいましたよね」
 2年前の私を覚えていてくれた人がいたのです。心の底で野心が動きました。もちろん動いただけで何もしませんでしたが。

 のちにその話を友人にしたら、
「あ、それ、指名手配の犯人を覚えるように覚えられたんだ、きっと」
 確かに私は人相が悪い。もしかしたら先日の女医さんもそれで覚えていただけなのかもしれません。


【大腸内視鏡検査の実際】
 どうでもいいことかもしれませんが、大腸の内視鏡検査というものについて、まだやったことのない方のためにお話ししておきましょう。

 まずこの検査は1日がかり、見方によっては二日がかりだという点は押さえておいてください。胃カメラも同じですが、前日の9時以降の飲食がまるでできないのです。水とお茶はいいみたいです。

 検査当日は9時までに受付を済ませ、一緒に受ける数人とともに応接室風の部屋に招かれ、説明を受けます。
1, 検査は一日がかりであること。
2, 午前中は下剤を飲んでお腹を空っぽにし、検査は午後1時半から始まること。
3, お腹のきれいになる順や医師の都合によって、検査室に入る順番も変わること。
4, お腹がきれいになるというのは(と言って図版を示し)、便の色がこういうの(茶色)から、こういうふう(レモン色)に変わることです。
5, ここまできれいになったと思ったら、水を流さず、看護師を呼んで見せてください。OKかどうかは看護師が判断します。
6, 下剤はOKが出るまで飲み続けます。

 目の前には下剤の水溶液が入った2リットルのウォーター・バッグが置かれています。横に分量を示す印刷がされていて、最初の1リットルを1時間かけて飲むよう書いてあります。
 私を含めると8人が同じ部屋にいましたが、最初の1時間でトイレに駆け込んだ人はいません。そのあと30分かけて500ミリリットルのミネラルウォーターを飲むころから、徐々にトイレに急ぐ人が目立つようになりました。水を飲むのは下剤が吸収されないので、脱水を防ぐためです。
 看護師も一人ひとりに訊ねて回るようになります。
「便は出ましたか?」
「はい」
「水のような?」
「はい、月曜なのに水様便」
「そうおっしゃる方は大勢おられます」
「はい」

 水を飲み終わると残り1リットルの下剤に再び向かい、全部で5〜6回もトイレに行ってレモン色になると看護師に見てもらいます。それでOKが出ると下剤は終了です。そのあとまた500ミリリットルの水を飲んで午前は終了となります。下剤の余る人もいましたが、 私は結局全部飲んでしまいました。
 総計3リットルの液体。ビールなら簡単に入るのになかなか大変でした。

【いよいよ検査】
 名前が呼ばれると更衣室で着替えます。
 上半身は肌着1枚を残して検査着。下半身はパンツも脱いで代わりに不思議なズボンを履きます。ちょうど股の「接(は)ぎ」のところから後ろに大きく切れ目の入ったズボンです。何のための切れ目かはすぐに分かりました。靴も靴下も脱いで使い捨てのスリッパに履き替えます。
 それが終わるといよいよ検査室に入り、検査台に上るのです。

 検査着の裾をたくし上げてあの変なズボンをむき出しにし、医師に背を向ける形で左を下にして、体を「く」の字に折って寝ます。
「それではお願いします」と女医。
「滑りを良くするために肛門に油(と言ったかな?)を塗ります」
「指を入れます」(一瞬にして終了。快感なし)
「カメラを入れます」
――そしてそこから5分、いや実際には2〜3分だったかもしれませんが、昨日お話しした「とても大変な」作業が続きます。私は特に下手くそなのですが、もともと大腸はものを肛門に向けて押し出すのが仕事です。ファイバースコープはそれに逆行するわけですから楽なわけがありません。
 とにかく先へ先へと肛門から直腸、S状結腸、次に下行結腸、横行結腸、上行結腸、そして終点の盲腸へ。いったん一番奥まで行ってから、ゆっくり引きながら観察する手順です。
 終点に届くと私も楽になります。

「それでは膝を曲げたまま、仰向けになりましょう。右足を上げて左足の上に組むことはできますか?」
 両足を同じように立てたのではファイバースコープの扱いが難しいのでしょう。そこで私は足を組みます。その足の先にかなり大きなモニターがあって、少し見ずらいので頭の後ろで両手を組んで、首を持ち上げて画面に目を向けます。
 自分の姿を客観的に見ることはできませんが、ちょうど夏の海辺のビーチパラソルの下で、足を組んでのんびりと海を見ている風情です。呑気な感じです。ただしお尻にはスコープが突き刺さっています。


【終わりはあという間、そしてほっとする】
 検査の終了はあっけないものです。
 ファイバースコープをさっと抜くと軽くお尻を拭いてもらい、台から降りると隣の小部屋でモニターを見ながら医師の簡単な説明。私の場合はやはり取った方がいいポリープが二つほどあること、手術は別の医師が行うので来月早々に面談し、日程等を決めること、等々。
 そして頭を下げて検査室を出ました。

 やはり手術かと、ほっとしました。
 普通なら気の重くなる場面でほっとしたことには理由があります。

(この稿、続く)

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