2021/2/27

「更新しました」〜キース・アウト  教育・学校・教師


「教員採用の倍率を上げるには、今いる人たちを大事にすることが一番の広報」という視点は正しいが、仕事は減らさない、人は増やさないといった状況を放置して、大切にされている気分にさせるのは難しいんじゃないのか?



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2021/2/26

「生活環境を整えないと教員の性犯罪は減らない」〜教師と性犯罪C  教育・学校・教師


 教員の性犯罪が後を絶たない。
 だから自覚を促そう、厳罰化しよう、前歴を調べよう――。
 しかし普通、問題があると元具体的な原因を探って対処しようとしないか?
 実は原因も対処法も、政府やマスメディアは分かっているのだ。
 しかし誰もそれをしない。したくないから意味のない対策に終始するのだ。

という話。
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(写真:フォトAC)

【教員の自覚を問うのは最悪手】 
 一昨年(2019年)12月の新聞記事の一部に、こんな文面がありました。
  長崎県教育委員会は今年度、公立小中高の全教職員約1万4千人を対象に「心と性に関するチェックシート」を導入した。選択式の設問で、「小児性愛」の傾向が自分にあるのか自覚してもらうのが狙いで、回答は回収しない。県教委の担当者は「自分の行為をわいせつと認識していない教員にいくら研修をやっても届かない。自覚させることで問題の根絶をめざす」と話す

 私はそうとうに頭にきて、これを取り上げそこそこ長い文章を書きました。
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 失礼にもほどがあります。それに「自覚に訴える」指導は何の打つ手もなくなった最後に繰り出すもので、効果のあった例がありません。長崎県教委の試みは、教師の意欲を挫いただけで終わったことは容易に想像できます。

 どんな問題にも原因追求には標準的な手順というものがあります。まずやるべきは実態調査です。
 無銭飲食だったら犯人の懐具合、暴力事件だったら両者の言い分、自転車盗ならその必要性――。そして性犯罪だったら昨日の「風俗に行けば?」も含めた「他に方法はなかったの?」が最初です。
「オマエの自覚はどうなっているんだ?」は調査ではなく説教です。


【悲しいほど明らかな問いと答え】 
 性犯罪の原因追求でその人の性生活を問うのは正しい方向です。具体的に言えば、
「家では満足できなかったの?」
ということです。

 しかしその問いかけを思いついた瞬間に、私の頭の中には「これはダメだ」と答えも出てきてしまいます。
 日に15時間も働いて土日も出勤する教頭を始め、毎月100時間も残業をした上に持ち帰り仕事までする教師の現状では、性生活どころか家庭生活自体が危機です。


【独身教師の生活】
 私自身を振り返っても、独身時代は朝6時30分までに学校に出かけ、基本的には8時45分までは学校にいました。なぜ8時45分なのかというと、そこから飛び出してレストランに飛び込むと9時のラストオーダーに間に合うからです。万が一遅れると、24時間営業のコンビニなどない時代ですのでアパートに帰ってのインスタントラーメンだけになってしまいます。明らかに9時を過ぎる場合は、逆に早めにレストランへ行ってから学校に戻るようにしました。もしかしたらそうした時間の使い方の方が多かったのかもしれません。
 そんな生活が毎年240日(当時の授業日数)も続いたのです。

 土日や長期休業中はずっと楽で、部活動も公式試合や練習試合でなければ午前中で終わります。あとは部屋の掃除や洗濯をし、翌週あるいは新学期の準備をすればいいだけですから生活自体は難しくありません。しかしこれでは恋愛はできないでしょう。

 まず出会いの機会がありません。あっても継続的な交際というのが難しい。少しでも時間ができたら、溜まっている仕事を進めておきたいのです。仕事を後回しにすればあとが地獄です。次から次へときますから。
 ですからがんばってデートの時間を生み出しても月に1回程度。そんな不誠実が長続きするはずもありません。教職員の結婚が職場結婚中心になるのはそのためです。

 もっとも職場結婚には大きな利点があって、そうでなければあとの生活が大変になります。
 超過勤務手当も出ないのに果てしなく働くという教師の働き方が、配偶者に理解されることは稀なのです。夫のみが教員という場合は妻を専業主婦にして乗り切りますが、逆の場合は夫婦間の確執のタネとなります。「家事を全部夫に任せて自分は仕事」というふうにはなりにくいからです。


【既婚教師の生活】
 私自身の結婚については改めて書くこともあると思いますが、知り合って3年目に、とりあえず籍をだけでも入れておこうという形で果たしました。一緒に婚姻届けを出しに行ったのが4回目のデートです。平均すれば1年に1回しか会っていないわけですから七夕婚みたいなものですが、それほど愛し合っていたというのではなく、互いにタイミングを計っていたら先がないことが分かっていたので勢いでやってしまったわけです。

 半年の別居婚を経て4月に同居を始めたらすぐに上の子ができて、その子が2歳になったころから私が9時までに寝かせつけてそのまま寝落ちし、午前3時から持ち帰り仕事。妻は家事を一通り済ませると午前0時か1時ごろまでの持ち帰り仕事。夫婦一緒に寝室にいるのは深夜の2〜3時間ほどですが、睡眠時間が重なっているだけで話をすることもありません。
 それが常態になると、どちらかがその気になっても声をかけるタイミングがわからなくなってしまいます。

 以上が私の性生活の簡単な描写で、それがすべてです。夫婦になった経緯は特殊ですが、あとは似たり寄ったりでしょう。
 若い独身の先生たちはいつまでも学校に残って仕事をしていますが、既婚者は同じ量の仕事を家に持ち帰ってしているだけなのです。

 幸い私は教職が好きでしたし、育児という強力な趣味を持っていましたから性犯罪に陥ることなく教員生活を終えることができました。しかしいつだって崖っぷちにいたことは間違いありません。


【生活環境を整えないと教員の性犯罪は減らない】
 おそらく政府も地方自治体もマスコミも分かっているのです。
 若い独身の教員が週末のデートを心待ちにして、既婚者たちが夫婦の時間を楽しみ、仲良くできる生活環境を整えないと教員の性犯罪は減らない。
 家族や家庭が命を懸けても守るべき価値でなくなったら、ひとは何をしでかすか分からない。

 しかしそれを認めると、いま新たに進めようとしているプログラミング学習や小学校英語、リモート学習などを撤回するか、教員を大幅に増員するしかなくなります。
 それは両方ともできない。だから個人の資質を問題にし、自覚に訴えるしかないのです。
 
 教員の働き方改革によって、これまで学校で支え励まし合ってきた若い独身の先生方が、仕事を抱えて家に帰されるようになります。これからは独りぼっちで鬱々と机に向かうわけですから、これまた心配なことです。

 しかしそうは言っても性犯罪を犯す教員は少数で被害者もわずかで、だからその程度の犯罪は我慢しましょうと、教職員と児童生徒・保護者以外は思っているのかもしれません。

(この稿、終了)

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2021/2/25

「犯罪に走るなら金を払って風俗に行けばいいじゃないか――とはならない」〜教師と性犯罪B  教育・学校・教師


 ストレスによって判断力や羞恥心・道徳心が抜け落ちるとして、
 なぜそのあとのむき出しになった欲望は、性犯罪へと向かうのか。
 犯罪に走るくらいなら風俗に行けばいいのに――、
 そんな一般社会で通じることも、学校では通用しない。

という話。
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(写真:フォトAC)

【むき出しになった欲望は、なぜ性犯罪に向かうのか】 
 私の推察の通りストレスが判断力の低下、羞恥心や道徳心の抜け落ちに繋がるとして、次に問題となるのは、それでは「むき出しになった欲望は、なぜ性犯罪だけに向かうのか」ということになります。

 一皮むいたら顔を出したのが「性」ではなく、「暴力への渇望」や「金銭への執着」で教員には粗暴犯や経済犯も多いということになっても、理屈としてはおかしくありません(もっとも教員は収入が多いというよりは支出の時間がないので金銭欲という意味ではもともと淡白な人が多いのですが)。

 これについて私は、性犯罪ばかりではなく、他の面にも出ているのではないかと疑っています。
 具体的に言えば体罰です。
 もととなる事実が100%生徒側が悪いものであっても、あるいはそもそもがSNSへの投稿を目的とした生徒の激しい挑発によるものであっても、教師が手を出したら人生が終わる、ということは繰り返される研修によって百も承知のはずです。
「人様の子どもの成長のために愛のムチ振るって、自分と自分の家族の生活を投げ捨ててはいけない」
 そんなことは言わなくてもわかっています。それにも関わらず暴力を振るってしまうのは、やはりそこに発達障害的な衝動性があるか、ストレスによる判断力の低下ないしは欠落を考えるしかないように思うのです。

 窃盗についても同じことが言えます。
 私の個人的体験として身近な教師の犯罪といえば、実は性犯罪よりも窃盗の方が多いのですが、それもコンビニでパンと飲み物を万引きしたとか、パチンコ屋で隣の席に置き去りにされたバッグを持ってきてしまったとか、情けないほどにつまらない窃盗ばかりです。思わず「どうせ学校にも地域にも教育委員会にも迷惑をかけるんだから、もっと大きなことをやってくれよ」と言いたくなるほどです。

 ここでクレプトマニア(窃盗症・病的窃盗)との関連性を考えることもできます。クレプトマニアを若年性認知症との関連で説明する立場を採れば、管理職になってからの万引き・置き引きは説明しやすくなります。しかし若い世代の窃盗は説明できませんし、長く引きずってきた窃盗症だとしたらその歳に至るまで逮捕されずに来たことが謎です。
 コンビニやパチンコ屋は防犯カメラのたくさんついている場所です。昔からやっているのならもっと早く逮捕され、管理職などにならずに済んだのかもしれません。しかし今や失うものは膨大です。
 そうなると分かっているのに、小学生でもやらないような犯罪をなぜしてしまうのか。

 しかし今は体罰と窃盗の問題は別にしましょう。逮捕されマスコミに載るような教師の犯罪は、圧倒的に性犯罪が多いのです。情けなくも恥ずかしい話ですが、主題を「むき出しになった欲望は、なぜ性犯罪に向かうのか」ということに限定します。


【「金を払って風俗に行けばいいじゃないか」とはならない】
 「教師はみんなスケベエだ」といった下品な決めつけから始めましょう。その上で「そんなにヤリたかったら金を払って風俗に行けばいいじゃないか」といった言い方にも乗っかっておきます。いずれもネット上にありふれた言葉です。

 しかしこの「風俗に行けばいいじゃないか」、教師にはけっこうハードルが高いのです。なぜならそこにかつての教え子、あるいは保護者がいるかもしれないからです。

 私が30年間の教員生活で直接、学級担任・教科担任として教えた子は4000人ほどです。しかし私の顔と素性を知っているのはそれだけではありません。父母はおよそ2倍、祖父母は4倍もいるのです。さらに言えば担任はしなくても担当した学年の児童生徒はほぼ確実に覚えていますし、部活の生徒もいます。

 私はあるとき、顧問をしていた女子バレーボール部の生徒からこんなことを訊かれたことがあります。
「先生も他の街に行ってエッチな本とか読んだりするわけ?」
 何のことか分からず聞き返すと、
「〇〇中のバレー部の顧問が、うちの近所の本屋でエッチな本を立ち読みしてた」
 こうなるとどこに敵がいるか分かりません。おまけに私は容貌怪異と言っていいほどの面立ちをしているので、行く先々ですぐにばれてしまいます。

 パチンコ好きのある先生は、隣りのおっちゃんにうっかり、
「今日は(玉が)出ませんねえ」
と声をかけたら、
「本当に出ないねえ、先生
と返されて、そそくさと店を出てきたと言います(天網恢恢・・・)。

 そんな調子ですから教員はまず、いかがわしい場所への出入りはしません。
 東京でも八王子あたりの教員が新宿の歌舞伎町で遊ぶのは可能かもしれませんが、私のような田舎だと風俗店の数自体が少ないので、50km離れた街に行っても安心できないのです。

 教員の性犯罪といえば児童買春がやたら目立ちますが、大人相手だと逮捕されないという事情のほかに、もしかしたら大人が怖いといった事情もあるのかもしれません。子どもと違って大人の女性にはいろいろな背後関係や人生経験があるからです。そうした能力をもってすれば、すぐに身元も探られてしまうかもしれません。

 教員の生活は極めて禁欲的で、その意味で言えば現在も“聖職”であることには間違いありません。もっとも遊びに行く時間もありませんから、家で悶々としているというのも違いますが。


【話の筋が違った・・・】
 さて、ここまで書いてきて、私はとんでもない方向に足を取られていたことに気づきます。ボヤいてみたところで教員専用の風俗店ができるわけでもないし、そもそも風俗になんか行く必要もありません。ごく常識的な、普通の意味での性生活が充実していれば、何も外に求めたり犯罪に走ったりすることもないのです。

(この稿、続く)


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2021/2/24

「何が教頭を性犯罪へと仕向けたか」〜教師と性犯罪A  教育・学校・教師


 教頭という地位ありながら、50歳を過ぎて初めて性犯罪に手を染める、
 その重大さを考えてみる必要がある。
 なぜ教頭は突如、性犯罪者になりしか。
 そこには「もともとの小児性愛嗜好」では済まない何ものかがあるのだろう。

という話。
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(写真:フォトAC)

【なぜ教頭は突如、性犯罪者となりしか】 
 一昨日は「教員は犯罪と極めて親和性が低く犯罪者となりにくい。それなのに性犯罪だけは世間並みで、相対的に跳びぬけて多いと言うことができる」というお話をしました。
 しかしもちろんネット上で言われるように「教員には小児性愛者が多い」ということにはなりませんし、教員採用のシステムが選択的に性犯罪の傾向のある人間を拾い出しているとも思いません。
 ここ10数年について言えば社会の目も厳しくなり、厳罰化が進むとともに「非違行為根絶のための教職員研修」みたいなものも山ほどやっているのです。それでもなくならない以上、別の方面からも考えてみる必要があります。

 さらに一昨日お話しした神奈川と静岡の教頭先生のような例、若く担任を持っていたころの評判はものすごくよくて、だから管理職なったはずが、おそらく50歳を過ぎて初めて破廉恥罪に走ったということの重大性を考えなくてはなりません。
 ことさら教頭にこだわるのは、この職にある以上、若すぎるほど若いということはないし、一応の身辺調査はできているだろうし、校長とともに学校の看板を背負っているという意識は多少はあるだろうしという意味であって、必ずしも人格者だと思っているわけではありません。

 しかし人はどうしたらこんな犯罪者になるのでしょう?


【私が悪事を働くとき】
 私自身のお話をしましょう。
 酒が弱くて中ジョッキ1杯で顔が真っ赤になります。それからもう一杯ビールをお代わりしてウイスキーに変え、ダブルを2〜3杯飲むとそれで終了。息が苦しくなって足元もふらつき、以後一滴も飲めなくなります。
 だから友人と一緒のときも1次会のみ。乗る電車が1時間に1本しかないのを気にしてさっさと切り上げて帰宅します。もっともこの一年間は、コロナ禍でそれもないのですが――。

 ところがタイミングが合わないと駅で電車待ちをして家に戻るまでに1時間以上もかかってしまうことがあります。そして帰宅後コンピュータでメールなどのチェックをしていると元々入っている量が少ないので酔いが醒めしまい、そこから飲み直しということなります。そのウイスキーが底なしなのです。
 私としては酔って倒れ込むように眠りたいのですが飲めば飲むほど頭が冴えてしまい、眠れる気がしません。コンピュータに向かいながらそのまま720mlのボトルの半分も空けてしまうことがあります。

 今なら2時過ぎまで飲んでも翌日の午前中ずっと調子が悪いだけで済みますが、20代で独身の頃はその「飲んでも酔わない」時間を外で過ごしていました。具体的に言えば夜の8時過ぎにはいったん潰れた私が9時過ぎには復活して、あとは延々と飲み続けるわけです。その時間が「私が悪事を働くとき」でした。

 悪事と言ってもその店で知りあったばかりの女性を口説いたり、いつもはしない後輩への説教を延々としたり、路上にあったお店の看板をアパートへ持って帰ったりといった他愛ないものばかりでしたが(看板は他愛なくないな)、いずれもシラフの私だったら絶対にやらない、絶対にできない行為です。それが平然とできる。普段よりもむしろ明晰な意識をもって行えるのです。羞恥心や道徳心が見事に抜け落ちてしまっている――。


【何が彼を性犯罪へと仕向けたか】
 私の破廉恥と不道徳は今のところ飲みすぎた場合だけですが、全く異なる原因よって同じ現象が起こる可能性はないのか?

 それについて、精神科医で国際医療福祉大学大学院の和田秀樹教授は、『精神科医「高学歴な人が性犯罪に突然走るワケ」 −「脳の誤作動」で理性は簡単に壊れる』(2019.10.13 PRESIDENT Online)という品のないタイトルのネット記事で、次のように書いています。
 欲望を実際の行動に移さないような機能が人間の脳には備わっている。それが理性であり、脳科学者たちはそれが大脳皮質、とくに前頭葉の働きだとしている。
 年齢を重ね、高齢者になると次第に前頭葉が委縮し、その機能低下が起こる。そのため腹が立った時に衝動が抑えられずに暴言を吐いたり、暴力を振ったりする人が増える。これが暴走老人のメカニズムと考えられている。

(中略)
 だが、脳委縮がなくても、一時的に脳機能の低下を引き起こすことがある。原因となるのは、寝不足や薬やアルコールの影響、ストレスなどだ。そうした状況で人は普段は抑えている欲望が抑えきれなくなって、行動に移してしまう。

 そして事件を起こして来院した二人の男性に対するアドバイスとして、次のような話をしたと記しています。
「あなたの欲望そのものは、誰にもある類のもので、異常と悩むことはありません。しかし、ストレスや寝不足で、行動に移してしまったということは、ストレスや寝不足に弱いタイプなのかもしれません。それを肝に銘じて、なるべく、ストレスをため込まないようにし、過労を避けるようにしてください。あと、アルコールを飲まれるときも、外でなく、家族とご一緒のときがいいと思います」

 教員が性犯罪で逮捕されたとき、その動機として一番持ち出されるのがストレスです。
 静岡県で二件のわいせつ目的誘拐事件を起こした教頭も、
仕事のストレスがあり、弱いものを虐げたいという気持ちがあった」
「職場でパワハラやモラハラがあった。学校や教育委員会に迷惑をかけようと思った」

と発言をしています。しかしストレス反応の分析は間違っていると言えるでしょう。
 ストレスによって募ったイライラを虐待によって解消としたというよりは、ストレスによって正常な判断が抜け落ちたという方がむしろすんなりと腑に落ちるからです。


【脳や心の中を調べずに問題は解決しない】
 だからと言って許されるものではなく、裁判でも心神耗弱の認定を受けたり情状酌量の材料になったりすることはないでしょう。それでかまいません。ただし「ストレスによる破廉恥、不道徳」という主題は、今後、教員の性犯罪を防ぐという観点で一度は検討されなければならないものだと私は思うのです。

 教職は精神疾患による休職者を年に5000人以上も出す苛酷な世界です。中学校教員の8割が過労死ラインをはるかに超える月100時間超の残業に耐えています。その中にあって教頭(副校長)は毎日15時間以上、月に200時間もの超過勤務をしているのです。神経のすり減らし方も尋常ではありません。その頭の中、心の中で起こっていることの分析なしに、教師の不祥事を語ることはできないと思うのです。
 
(この稿、続く)
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