2020/7/13

「横滑りする思考」〜ダジャレ頭がサビついて困っている  言葉


 もともと思考が深まる性格ではなく、
 連想に囚われたり気移りしたりすることも多かった。
 しかし連想したことがいつまでも離れないというのは最近のことだ。
 いよいよ頭がサビついてきた。

というお話。
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(「森の妖精」フォトACより)

【横滑りする思考】
 若いころからものを考えるとき、深く考えるよりは連想に足を取られることが多かったように思います。
 もちろん思春期には深く思い詰めることもありましたが、それは感情が沈潜することであって思考の深まりとはちょっと違いました。
 それは例えば数学の応用問題で、あと一歩、あと一分、集中力を途切らせず頑張れば解けるといったところで乗り越えられない根性のなさ、あるいは移り気、そんな感じのものです。

 ひとの話を聞くときも同じで、もちろん相手の話の進む先を漠然と予想したり楽しみにしたり内容を吟味したりしながら聞いているのですが、同時に頭の隅で関連する別の何かに気を取られたりしていることが少なくありません。その「気を取られたりしていること」に完全に心奪われるということはないので、「うわの空で聞いている」と非難されたりトンチンカンなやり取りになって恥をかいたりということもありませんでした。しかし余計なことを考えている分、会話が深まって行かないことはあったのかもしれません。

 この“ものごとを考えている最中に関連する何かに心奪われること”――を、私は「思考の横滑り」と呼んでいます。私自身に関して使うだけで一般化する気もなく、他人の思考についてとやかく言う気もありません。
 使い方は、
「ああ、ダメだ。思考が横滑りし始めた」
とか、
「横滑りでほとんど前に進まない」
といったふうです。


【誉めるなら笑え】
 日常生活では、「思考の横滑り」はしばしばダジャレを生み出します。言葉の本来の意味だけでものごとを考えていればいいのに、同音異義語に足を取られるのです。それを口にするとダジャレになります。
 それでも若いころはそこそこウケることもあって会話に弾みをつける上で便利だったのですが、本質は変わっていないのに歳を食っただけで「オヤジギャグ」と言われるようになり、家族からは迷惑がられ、家庭内では基本的に「いたずらに反応しないのが正しい反応」というようになっています。

 稀に娘のシーナだけが二コリともせずに、
「お父さん、今の、良かった」
と誉めてくれるのですが、“誉めるくらいなら笑え”というのが私の本音です。

 その「オヤジギャグ」に最近サビが出てきて困っているのです。本来の意味とダジャレの間で、行き来がスムースにできなくなっているのです。同音異義が混乱する――。


【オヤジギャグがサビつく】
 たとえばどんなことかというと、ほんとうに不謹慎で情けないのですが、今のこの時期、
「河川が増水する恐れがありますので・・・」
というニュースを聞くと「雑炊」が浮かんでしまうのです。荒れた川を雑炊の入ったお椀が流れていくといったところまではいきません。「ゾウスイ」は頭の中で8割くらいまで「増水」なのですが2割くらい「雑炊」という言葉が入り込んで、事態の深刻さにしっかり向かい合えないといった感じなのです。

「〇〇容疑者はいまのところ避妊しているとのことです」
・・・よほど特殊な犯罪でない限り、容疑者が「避妊」しているかどうかは問題になりません。したがってここは「否認している」が正しく、もちろんそんなことは分かっているのですが「避妊」がちらつく。

 さらに不謹慎な話で最近やたらとちらついているのが、新型コロナ関連の話です。
「昨日のPCR検査で新たに陽性になった人は○○名でした」
 このニュースで聞き間違えをする人など絶対にいないと思うのですが、私の頭の隅では「新たに妖精になった人」が飛び回っています。


【悪い予感があたりつつある】
 いつ頃からこうなのかというと、最も確かで最近の記憶は2年前の「信玄GO!(新元号)」です。

 このブログで「ポケモンGO!」みたいな位置情報ゲームを地域限定でつくって配信したらどうか、例えば上田市の街中をみんなで走り回って城を攻める「真田 de GO!」なんかはどうか、と書いたのが2016年7月(2016/7/29「ポケモンGO!」2〜「真田 de GO!」)。
 それから3年たった2019年の3月に初めて「横滑りする思考」について書いていて、そこで「信玄 GO!」に触れたうえでわざわざ、
 最近、もしかしたら次第に「自分自身も困るレベル」に向かっているのではないかと、心配になる出来事がいくつか続くようになってきたのです
と書いているのです。(2019/3/18「横滑りする頭」〜正の転移、負の転移) 

 それから1年4か月。
 私の悪い予感は当たりつつあるのかもしれません。


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