2020/3/10

「2時半になったら子どもは学校を出なさい」〜私は素晴らしい学校改善策を思いついた!A  教育・学校・教師


 思えば夏休みや冬休みがあるから、教師は暇だなどという誤解も生まれる。
 普通のサラリーマンのように、年間を通して8時出勤、5時退勤を原則とし、
 残業が必要なら常識的な範囲で残業をし、次の日のために英気を養う。
 それで助かる人が山ほどいて、困る人が少ないなら、
 是非ともそうすべきだ。

という話。
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(「ハイキング」フォトACより)

 学期中の授業時間を減らし、削減した分を夏休みや冬休みなどの長期休業を潰して実施したらどうかというアイデアについて考えています。

【私の「新ゆとり教育」論】
 どうしても必要な夏休み・冬休み・春休みの日数はどれくらいか――。
 計算してみると、夏休みはお盆の3日間、冬休みは年末年始の5日間ほど、春休みは学校側に年度末整理と新年度準備など忙しい事情があるのでどうしても2週間は必要。そうしたことを全部考慮すると長期休業は4週間、それだけあればお釣りが来ます。
 つまり1年52週のうち、48週は授業に充てていいわけで、学習指導要領に定められた35週の実に1.4倍、現在実質的に行われている40週と比べても1.2倍になります。

 「だからその分、授業を増やせ」というのではなく、今の活動を1.2〜1.4倍の日数で行うのです。内容はそのままで、たっぷり日数をかけて行うのですからこれこそ真の「ゆとり教育」です。

 どのくらい余裕が出てくるか具体的にみてみましょう。
 現在、平均的な学校は週29時間授業時間(小学校45分、中学校50分)で200日ほど授業をやっています。したがって年間の授業時数は1160時間ほど(29÷5×200=1160)ということになります。
 それを48週かけてやるわけですから、一週の授業時数は24時間ほど(1160÷48)です。
 5時間授業を4日、週のどこか一日を4時間授業でやればちょうど24時間になります。午後2時の下校は少し厳しいかもしれませんが、2時半なら大丈夫でしょう。
 読書の時間や休憩時間を細かく見直せば、さらに20分程度は短縮できるかもしれません。

 中学校ならそのあと1時間半の部活動をやってもかまいません。それでも4時に生徒は帰宅させられます。
 先生たちはその後でゆっくりと事務仕事をしてもらえばいい。

 部活動については学校から切り離せという意見もありますが、吹奏楽やバスケットボールの指導者が地域にゴロゴロ暇を持て余しているわけではありません。切り離す(もしくはそのものをなくしてしまう)ことができないなら、むしろ積極的に取り込んで管理した方がマシです。

 すばらしいでしょ?


【夏休みや冬休みの必要性がなくなっている】
 これまで夏休みや冬休みがどうしても必要だったのは、高温多湿の日本では夏に授業を行うことが子どもの健康上きわめて危険だったからです。私たちが真似をした 欧米の場合は、ここに年度の切り替えがあって異動や進学が絡みますが、日本は関係ありません。
 冬休みは冬休みで、年末年始だからという以外に、明治・大正・昭和初期には燃料費を節約するという意味がありました。
 しかし今やほとんどの学校にエアコンが入ろうとしていますし、冬の燃料費は昔ほど負担にはならないでしょう。
 長期休業の必要性は極端に落ちています。

 また、子どもが早く学校を追い出されてしまうことについても問題はないでしょう。
 かつて学校が終わると家で一人で過ごすしかない「かぎっ子(家の鍵を持って登下校する子ども)」が話題となったりしましたが、今は学童保育が充実しています。現在でも1年生は午後3時前に学童保育についていますから、全体の開始が30分ほど早まっても大きな問題にはならないはずです。

 もちろん夏休みが3日だけだと困る人もいます。
 現在は親たちもお盆以外に2〜3日の休みをとって家族旅行に出かけたりしますが、学校の休みがお盆だけになると旅行も土日とお盆に集中してしまい、日本中あちこちで交通渋滞を起こしてしまうからです。逆に週日は閑散として、海水浴場や避暑地の収入が激減するかもしれません。
 そこで私も譲歩します。お盆以外に土日を含めて5日ほどの別の夏休みをつけましょう。先ほど「必要な休みは4週間」と言った時点ですでに含めてあります。

 もちろんそれでも観光の集中は防げませんから、各都道府県・地域ごと、学校の5日間夏休みを分散させます。
 海水浴場を持つ地域なんて8月1日前後は大人の書き入れ時ですから子どもには学校にいてもらいたい。逆に、わざわざ休みを取って海水浴に行かなくてはならない山国や都会は、8月1日前後に学校の夏休みがあればいい。そんなふうに地域の事情を踏まえて調整すればいいのです。
“学校の夏休みを制御すれば、観光地の混雑も制御できる”というのは、かつてドイツが証明して見せたことです。きっとうまくいきます。


【夏休み・冬休み、日常の授業の大幅削減――誰が反対する?】
 学校の長期休業を減らすと宣言すれば、日本中の保護者が両手を挙げて賛成してくれるのは間違いありません。子どもの長期休業にはいつも泣かされているからです。家で昼食を用意したり、学童保育に出して他のお母さんと比較される弁当作りをするなんて、まっぴらだと思っている保護者は信じられないほどたくさんいます。これを公約として出馬すれば、選挙だって勝てるかもしれません。

 学校の先生は――今までだって長期休業も勤務しているのです。日常の授業の削減(児童生徒の2時半下校)と引き換えなら、嫌がらず呑んでくれるでしょう。“長期休業をなくして普通のサラリーマンと同じように働け”という話ですから、文句を言う筋合いもありません。

 あとは子どもたちです。
 私自身が子どもだった頃も、私の知るつい最近の子どもたちも、長期休業は大好きでしたからなくすのはかわいそうだと思っていました。しかし昨今のテレビやネットニュースを見ると本気で「長期休業はいらない。学校がないと悲しい」と考えているみたいです。これに乗じましょう。報道したメディアも後押ししてくれるはずです。

 さて、以上が私の「新ゆとり教育」です。
 どこにも問題はなく、すべての人々から受け入れられると思うのですが、いかがですか?

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