2020/2/17

「落ち着いていたのに、改めて新型コロナに振り回された話」  政治・社会


 新型コロナウイルス。
 春節で大量の中国人を招き入れた以上、日本で広がるのも当たり前だと思っていた。
 ――その時期はむしろ落ち着いていたのに、
 あまりにも広がらないのを見て妙な期待を抱き、
 やっぱり拡散している状況を見て、改めてうろたえた。

という話。
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(「ダイヤモンドプリンセス」フォトACより)

【「すでに広がっているからいいんじゃないか」と思っていたころ】
 思ったより厄介なことになってきちゃったな、というのが今の気持ちです。

 春節が始まった1月末、テレビの画面で、レンタル着物を着てマスクもせず走り回る中国人観光客が、マイクを向けられ、
「大丈夫! 日本では新型コロナは流行ってないし空気はきれいだから」
といっているのを見て、
「心配しているのはオメェがうつるんじゃないかってことじゃなくて、オメェがうつすんじゃねえかってことだろ!」
とツッコミを入れていた時期はむしろ余裕でした。

 第1便、第2便のチャーター機が武漢から連れ帰った日本人の中に意外なほど体調の悪い人がいて、しかものちに陽性と報道された時も、
「武漢の空港で中国側の検疫に引っ掛からなかった人は、多少怪しいと思ってもみんな連れてきたんだろうな。現地ではロクな医療も受けられないだろうから、できるだけ多くの日本人を連れ帰ろうとしたのだろう。ありがたいことだ」
 そんなふうに思っていたのです。

 いち早く救援機を出したアメリカや日本のような国もあれば、金も外交力もないので自国民に自力で帰るよう呼び掛ける程度のことしかできない国や、中国との関係を慮って「絶対に帰ってくるな」と逆に叱咤される国もあるのです。さらに国が救援に乗り出しても、民間機の乗務員の拒否にあい、しかたなく居心地の極めて悪い軍用機で帰さざるを得なかった国もありました。
 そう考えると、この国に生まれて本当によかったなあと思ってもいたりしたのです。

 大型クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」が横浜に入港した時点でも、おそらく体調の悪い数十人の中に感染者が4〜5人くらいいて、この人たちには入院してもらってあとは2週間も我慢してもらえば大したことはなく終わる。むしろ保健当局の監視下あるのだから幸せだ。日本のあちこちで知らないうちに新型コロナウイルスに感染して、意味のない治療を重ねたうえで重症化するよりよほどいい、そんなふうに考えていたのです。


【チャンスがありそうでうろたえる】
 ところが1月末に奈良のバス運転手の感染が明らかになり、その関係で2名の三次感染者が報告されたきり、そのあと国内での感染例が全く出てこない。これはもしかしたら国内感染はうまくかわせて、武漢からチャーター機で帰国した人たちとダイヤモンドプリンスの乗客・乗組員さえきちんと管理すれば、日本国内で新型コロナは広がることなく終わってしまうのかもしれない、そんなふうに思えてきたのです。
 やはり日本も日本人も優秀で、この国は中国にはならない、そんな誇りも感じ始めていました。

 しかしそれきりダイヤモンドプリンスの方は一向に検査が進まない、進まないくせにやるたびに二けたの感染者が出てくる。もうこうなると潜伏期間に発症する人を待っていたのか、船内で感染者を増やし続けていたのか分からなくなります。
 さらに13日になると、東京で、横浜で、和歌山で、千葉でと、次々と直接的な感染源の分からない感染者が同時多発的に現れてきます。

 私は二十数年前にガンに罹ったことがありますが、最初の病院でステージは3a期か3b期と言われて「これは終わったな」と思い、終わったと思っている間は良かったのですが、セカンドオピニオンで訪れたガン専門病院で「2期ですな」とステージを下げられてかえって震えました。生きるチャンスがあると思ったら恐怖が降ってきたのです。

 2月の第一週くらいまでは、「どうせ入り込んでいるのだから今さらじたばたしてもしかたがない」と本気で思っていたのに、それがうまくかわせるかもしれないと期待が膨らんで、そのあと“やっぱりダメみたい”と元に戻ったら、前とは違ってすっかり落ち着かなくなってしまったのです。
 不思議なもので急にそわそわして、いまさらながらアルコール消毒液などを探しに薬店に出かけたりしました。


【やはり基本が大事、インフルエンザに気をつかうつもりで】
 しかしやはり元に戻りましょう。

 中国武漢は市内全体が戦場で、体育館などの臨時も含めた医療施設は野戦病院みたいになっていて状況は極めて劣悪です。だから死者も少なくなく、今回の新型コロナでの死亡率は中国全体で2.4%にもなります。
 けれど中国以外での死亡者は香港・フィリピン・日本・フランスの4人だけ。一昨日までの感染者693名の0.6%にしかなりません。しかも新型コロナを疑わずにムダに過ごした時間もあってのことです。

 ちなみに14日の厚労省の発表では、令和2年第6週(令和2年2月3日から令和2年2月9日まで)のインフルエンザ患者数は4万4737人。全国で29の小中学校が学校閉鎖になっており、1760の学校で学級閉鎖が出ています。
445人が入院しており、うち17名はICUでの治療です。
 確かに横浜の女性のようにこの国でも新型コロナで亡くなる人はいます。しかしありふれたインフルエンザで亡くなる人だっているのです。

 おりしもアメリカでは現在インフルエンザが猛威をふるっており、アメリカ疾病予防管理センターの発表(2月9日)では、この冬の患者数は2200万人、21万人が入院し、推定死者は1万2000人。患者数は新型コロナの300倍、死者は7倍です。
 そうなると新型コロナに目を奪われず、普通のインフルエンザにも注意しておかなくてはならないことになります。高齢者や持病のある人が危険なのは同じですし、対処方法も同じです。

 手洗い、うーがい、ヤクルト!! じゃなくて“マスクと消毒”

 私にとってはいずれも習慣化されていないものですから、少し頑張りましょう。私はともかく、93歳の母にうつしてはいけませんから。


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