2019/3/7

「親も教委も文科省も、なぜ子どもを危険に曝すのか」〜子どもたちは、世間が思っている以上に子どもだ2  教育・学校・教師

  
 文科省も都道府県教委も
 子どもの健康と健やかな成長を守るのが仕事のはずだ
 それなのに何を勘違いして あんなものを許可しようとするのだ
 ケータイ・スマホの持ち込み禁止を 保護者に納得させるための説明なんて
 いくらでもできるだろう

という話。
 

クリックすると元のサイズで表示します

 先月18日、文科省が小中学校への携帯電話やスマホの持ち込み禁止を見直すと発表し、賛否両論が巻き起こっています。
 しかし百害あって一利なしの「ケータイ・スマホ」持ち込みに関して、賛否双方があること自体が私には我慢できません。そんなのダメに決まっています。

 もちろん許可をしたうえで、
「スマホ持ち込みによる何らかの問題が発生したら文科省が責任を取る。有力な対応チームを編成して各校に派遣する。いやそれ以前に『スマホ問題対応教員』を各校に配置する」
ということであれば一切関知しません。

 しかし「緊急時に連絡が取れない」といった保護者には教育行政がいい顔をして、苦労は学校が負えというのではかないません。
 政治というのは国民の要望を聞くだけが仕事ではありません。時には国民にきちんと説明し、正しい道を選ばせるのも重要な仕事です。

 慰安婦問題だって日韓で合意ができた時に、朴槿恵政権が韓国国民にきちんと説明して理解を得るようにすればよかったのです。それをほったらかしにしたのでは、通るものも通らない。
 沖縄の辺野古の問題だって一度事態をひっくり返した当時の民主党政権が、懇切丁寧に何百回でも足を運んで説明し、理解を得るべきでした。それができなければ当初の約束通り「最低でも県外」に出すしかなかったのです。

 今回のスマホ持ち込みに関しても、大きな地震のあった大阪だから引かざるを得なかったという大阪府教育庁の事情があったとしても、全国に敷衍する必要はない。

 今も残るスマホもケータイも持たない三分の二の小学生や、やはり持つことを抑制している全国三分の一の中学生に購入を進めるような発表を、なぜ止めることができなかったのか、保護者に対するその程度の説得が、なぜできないのか。私には不思議です。
 なんなら私が行って説明してあげましょうか?

というのが今日のお話です。


【緊急時に、ケータイ・スマホが役立つとは限らない】
 お父さんお母さん、ここが決断のしどころです。よく考えましょう。要するに「スマホを持っているのに学校が禁止するから緊急時に連絡が取れない」という問題ですよね。その緊急時って何でしょう?
 大災害か何かですか? 大きな地震があったりしたとき、学校がきちんと子どもを守っているかどうか心配だから確認したい、ということですか? そこまで先生って信用できないものですか?

 え? 学校は信じているけど登下校が心配ですって?
 しかし考えてもみてください。お子さんが長距離通学で片道三十分、合わせて1時間の登下校をするとして、その1時間に大地震に見舞われる確率って、どれほどあるとお思いですか? そもそもお父さんお母さん、お二人はこれまで避難所で生活しなくてはならないような大災害に何回合われました? 普通は1回もないでしょ? そんな稀有なことが登下校の最中に起こるなんて、ほんとうに微々たる可能性じゃないですか。

 え? 心配なのは災害だけじゃなくって交通事故や誘拐ですって?
 交通事故については、深刻な事故で瀕死の状態にあるお子さんがご両親に電話をかける可能性はほとんどないと思います。それより持ち物にきちんと記名して、それを通して学校から連絡を待つ方がよほど確実です。

 また誘拐については、ケータイは何のお守りにもなりません。それどころか、覚えておいででしょうか? 2004年に奈良県で起こったいわゆる「奈良小1女児殺害事件」では、被害者の児童はGPSつきの携帯電話を持っていたのです。
 そのケータイを使って、犯人は母親に「娘はもらった」とメールし、遺体となった女の子の写真を送りつけてきたのです。さらに「次は妹を狙う」と脅しまでかける。
 誘拐に関してケータイ・スマホなんてなんの役にも立ちません。携帯を持たせているという安心感のある分、むしろ危険なくらいです。


【ケータイ・スマホでつながった三人先はすでに闇だ】
 ところでお父さんお母さん、あなた方のスマホの連絡先にいったい何件のデーターが入っていますか?
 私は350件ほどですが決して多い方ではないでしょう。普通はどれくらいかしら?

 しかしうんと絞って、友人の中でも特に信頼できる連絡先は20件だけだとしましょう。そしてすべての日本人が信頼できる20件の連絡先しかないと仮定しましょう。
 そのうえで、私のスマホにある「信頼できる20人の友人」には、それぞれ同じく「信頼できる20人の友人」がいてさらにその先に20件の友人が・・・と計算していくと、最初の1世代で20人、その20人につながる第二世代が400人、第3世代が8000人となります。ケータイ・スマホの3人先が8000人ということです。
 4人先だと16万人、5人先には320万人、6人目が6400万人、7人目で12億8000万人、日本の人口の10倍ほどになってしまいます。8人目はすでに地球の人口を越えて宇宙人と交信するしかなくなってしまうのです。

 実際にはそんな先まで行く必要はないでしょう。6世代で6400万人、つまり日本人の半数が入ってしまうわけで、それだけでも十分ですよね。6400万人全員が善人ということはいくらなんでも考えにくい。
 そこにはヤクザもいれば犯罪者もいる、異常な性向を持つ人もいれば最初から狙いがあって待ち構えている人もいる。電話口の、たった6人先ですよ。
 なぜそれを恐れない!?


【ケータイ・スマホが誘惑する】
 その人たちがお子さんにSNSを通して、
「裸の写真を送って?」
「お父さんは何している人なの?」
「お祖父ちゃんはお金持ちなんだね」
「元気とやる気の出るスゴイ薬を紹介するよ」
「私のダイエットは毎日一回、専門の医師から注射してもらうだけだの簡単なものだから大丈夫。今なら10回分は無料だよ」
「指定された場所へ行ってお金を受け取るだけの簡単なアルバイト」
などと色々なことをささやいてくるわけです。

 うちの子は小学生だから大丈夫ですって?
 確かに薬やアルバイトの件は大丈夫でしょうが、裸の写真や家族の情報はどうでしょう?
 小学生だったらLINE外しや裏アカウントによる悪口の言い合いに巻き込まれる可能性の方が高いかもしれません。スマホさえ持っていなければ、最初から巻き込まれずに済むはずなのに、あなたのお子さんは塗炭の苦しみを味わうことになるかもしれない――。

 おっと、一つ言い忘れていました。
 お子さんが高校生以上になったら貯金通帳を握りしめて頑張ってください。バカッター事件は今後訴訟があいつぐはずです。その時お子さんの不始末で請求される金額は億単位になるかもしれません。

 お子さんには信頼できる友達が20人くらいいて、その中で画像を共有しているつもりでしょうが、その20人には他にも“信頼できる20人”がいてみんなで回しているのです。その先わずか6人目で日本人の半数ですからバカッター事件がなくならないわけです。

 さあそれでもお子さんにケータイ・スマホを渡して学校に持って行かせたいのですか? 


【危険と引き換えにした”緊急時”の中身】
「今日はお茶会が長引いたから塾に迎えに行けない」とか、
「帰りはお祖母ちゃんの家に寄って、そこで待っていなさい」とか、
「部活、まだ終わらないの?」とか・・・
 そんな日常的な緊急時に対応するために、24時間365日、自分の子どもを危険にさらすのはばかげています。

 え、うちの子はしっかりしているから大丈夫だって!?

 だったら緊急時に連絡を取らなくたって大丈夫でしょ!! お宅のお子さん!
 


にほんブログ村
人気ブログランキング
4



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ