2013/7/5

「『なんとまあ、この子たちは…』と思うとき」  教育・学校・教師


 三日間の宿泊学習、ご苦労様でした。生徒たちが行程をよく理解していて、係活動もスムースにできます。もちろん課題もいくつかありましたが、子どもたちが誠実に働く、とてもよい旅行でした。

 ただ私には、修学旅行も含めて多くの宿泊学習で共通に感じる不満があります。それはホテルの朝食のバイキングです。子どもに自由に取らせると、食事内容はどうしてあんなにひどいものになってしまうのか。コーヒーとオムレツだけとか、山盛りのポテトフライだとか・・・。今回に限ったことではありませんが、いつもかなりの子が、そうした偏ったメニューを平気でつくってしまいます。
 家庭科の内野先生が気を使い、中本先生が給食室だよりで毎日語りかけても、それをあざ笑うかのような所業です。

 もちろん食事内容の選択は宿泊学習の主要なテーマではありませんから、今回も強く指導しませんでした。しかしそんなとき自然にバランスの良い食事を選択できる子であってほしいと思うのは、決して高望みではないはずです。なぜならそれが自然にできる子もいるわけですから。結局日ごろの家庭生活が問題なのです。

 小学校高学年から高校にかけての子どもに、きちんとした朝食を食べさせるのがいかに困難かは私も知っています。その年頃の子どもたちは、朝食を食べるよりは眠っていたいのです。しかしだからといって手を抜いていい場面ではないでしょう。規則正しい生活と栄養バランスはその年頃で最も重要なテーマです。だから家庭は全力を挙げてそれを果たさなければならないはずですがそれもできないとなると、その家庭の教育力は相当に落ちているとみなさなくてはなりません。

 子どもを育てられる期間はそれほど長くありません。ひとりの子に対してそれぞれ18年程度です。しかもその18年は、同じようにべたーっと力を入れなければならないものでもありません。

 ゼロ歳児のうちは睡眠の習慣と食事や排便のリズムをつくること、1歳半になったらトイレットトレーニングを始めること、4歳までに我慢する力をつけること、小学校の低学年では学習習慣をつけることなど、それぞれ力を入れる時期とポイントとがあります。その時期を逸すればもうだめだというわけではありませんが、それでも一定の枠内に納めないと何かと不都合も生まれます。

 例えばかつて、保育園研修でオムツ(正確に言えばいわゆるトレーニングパンツ)をはいた4歳児というものを見たことがあります。保育士さんに聞けば最近けっこう多いのだそうです。

 4歳を過ぎてもトイレットトレーニングも済んでいない子です。とうぜん他の躾け項目も達成できていません。身勝手でわがままで、不満の多い子でした。あれもこれも嫌なことは決してしようとしないのです。私は客でしたので口には出しませんでしたが、心のなかで「オムツのくせに」と悪態をついておきました。

 家庭でできないことを全部持ち込んだら学校はパンクしてしまいます。だからといって家庭に戻してもできない家庭は結局できません。その家の子どもは基本的な力をつけてもらわないまま大人になってしまいます。

 多くの中学生はあとわずかで親元を離れ、一人暮らしを始めたりします。家を離れなかった子たちも昼食や夕食が外食中心となり、自分で選択しなければならなくなります。そのとききちんとした対応ができるよう、やはり私たちがもう少し頑張り続けるしかありません。


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