2013/6/18

「老いの自覚」  教育・学校・教師


 良く晴れた空や真っ白なシーツを見ていると細かくチカチカと光るものが見えることはありませんか。あるいは糸くずのようなものが絡まってゆっくり目の上を動いていたり、染色体のらせん模様のような、地図記号のJR線のような透明なものがウロウロしていたりすることはないでしょうか。それは飛蚊症(ひぶんしょう)という目の病気です。先天的なものもあれば目の打撲や強度近視、あるいは加齢によるものもあります。稀に網膜はく離や硝子体出血のような深刻な例もあるようです。

 私には若い頃からこの飛蚊症があり、鬱陶しく思うことも少なくありませんでした。ところが先月、映画館で映画を見始めた瞬間に、右目に大きな塊が入っていることに気づきました。
 視野の五分の一ほどの大きさで、ちぎったラップを丸めたようなものです。これほど大きな飛蚊を見たのは初めてです。

 以来、気になっていたのですがなかなか病院に行くことができず、今回ようやく休みが取れたので行ってきました。結果は、
「全く問題はありません。健康な、加齢による飛蚊症で、これからも繰り返し出たり消えたりします」

 健康な飛蚊症というのも分からなければ、現実に映画が見にくくて困っているのに「問題はありません」というのもツッコミどころかと思いますが、基本的に医師と私の気持ちは一致していています。網膜はく離や硝子体出血でなければいいやというところです。
 加齢では仕方ありません。

 別の話。
 車を運転していて細い路地から幹線道路に左折しようとして、右を見て、左を見て、また右を見て出ようとしたらすぐ目の前に自転車がいた、そんなことが立て続けに2回もありました。左右を丁寧に確認しながら、最後に出ようとする瞬間の、進路を見ていないのです。

 またそれとは別に、駐車場で狭い隙間にバックで入れようとして曲がる内側の車にばかり気を取られ、反対側の車と接触しそうになったこと、これもこの一年間に二回ほどありました。 
 運転には相当の自信を持っていたので非常にショックでした。
 
 さらに別の話。
 友人がボケました――と書くと何かの“お笑い”の書き出しのようですがことは深刻です。脳が委縮し、生活に支障をきたしているのです。

 もともと極度の肥満で糖尿病と高脂血症を患っており、それらの影響のようです。しかし酒や食事を制限されることを嫌って、奥さんにも話していませんでした。高校時代からの友人ですからつきあいはもう40年以上、仲間のうちの誰かがいつか、重大な健康問題を抱えることになるだろうと思っていましたがこの年齢で脳機能障害というのは予想外のことです。若いころとは違い、無理がストレートに肉体破壊につながります。

 そこまで行かないにしても、私にも確実な衰えがあります(たぶん)。もう若いころのようなわけにはいかないと、ほんとうはそんな気持ちはないのですが、「もしかしたら衰えは相当に来ているのかもしれない」「衰えていると思って注意しておいた方がいい」と、きちんと言いきかせておかないと、とんでもないミスを犯してしまうかもしれません。それが仕事上のミスならまだしも、交通事故となると人の命に関わります。

 ほんとうはまだまだやれる気でいます(というかやれない気がしていない)。しかしそれではだめなのです。たぶん。


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