2010/2/4

やって見せ  教育・学校・教師


 たいていテレビはついている番組をチラッと見て、気に入ったところが終わるとそばを離れてしまうので、その番組が何だったか分からないことも少なくありません。先日、そんなふうに見たのは、東大医学部の女子学生のお父さんである元自衛官が、山本五十六の言葉を引用している場面でした。

「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」

 それが引用されていた言葉です。

 私たちの世界ではしばしば使われるものですから、どこかで聞いたことのある人も多いと思います。この言葉、 テレビでも褒めることの重要性ということで語られていましたが、褒めることが大切なのはあたりまえで、ことさら山本元帥に依る必要もありません。本当に大切なのは前半、「やってみせ 言って聞かせて させて見せ」の部分です。

 手本を見せ、口で説明し、その上でやってみさせ、それでできなければバカです。しかしそこまで持って行ってその上で褒めろ、というのが元帥の言葉の新鮮な部分なのです。

 よく「子どもを褒めなさい」というと、「いくら探しても褒めるところが見つからないのです」などという人がいますが、ただある存在を褒めようとすれば、よほど見目麗しいか良い声を持っているか、立ち振るまいが優れているか、そういうものがないと褒めようがありません。そして実際そんな美質を持っているような子は、そうはいないのです。

 子どもは、何かをさせて初めて褒めるところも見えてきます。しかしただ活動させただけでは悪いところもつまらないところもたくさん出てきます。そして最後は惨めな失敗に終わってだったら何もしないでくれた方がよほどいい、という場合だって少なくありません。子どもを褒めるには、絶対に失敗しないところまで持って行って、できたら褒めるのです。それがコツです。

 「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」

 おぼえておいていい言葉ですね。子どもですから「できて当たり前」のこともできるのはたいへんなことです。それに子ども自身は「ここまで教えられればできて当たり前だろう、できなきゃバカだ」とは絶対に思いません。誉められれば心から喜ぶに決まっています。

 なにしろ子どもですから。



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