2008/4/30

羨ましい  教育・学校・教師


 数年前、「日本沈没」という映画を見て、その最後の場面で腹を立てたことあります。総理大臣代理の大地真央さんが、日本が救われたこと国民とともに喜びあう場面で
「最後に、私は日本を救ってくれた二人の若者に、感謝の意をささげたいと思います」
と言ったからです。映画では全編に渡って、大量の自衛隊員や警察官、総理大臣直属の国家公務員や多くの国家・地方公務員たちが、一人でも多くの市民・国民を救おうと不眠不休の努力している様子が描かれていました。なのにそうした公務員の長であるはずの内閣総理大臣が、部下である数百万の公務員を差し置いて、「二人の若者に感謝します」、それはないだろうと思ったのです。

 さて、土曜日に行われたオリンピックの聖火リレーに関して、日曜日に高村外務大臣が「日本の優秀な警察官のおかげで……」といったコメントを出していました。マスコミは市井の人々の「物々しすぎる」とか「過剰警備」といった言葉を平気で拾って流していましたから、高村大臣のこの言葉はきっと警察官の励みになったことと思います。

 私たちは昨年、総理大臣の私的諮問機関である教育再生会議によって、
「今日の学校教育は、学力低下や未履修問題、いじめや不登校、校内暴力、学級崩壊、指導力不足の教員、『事なかれ主義』とも言われる学校や教育委員会の責任体制のあいまいさ、高等教育の国際競争力の低迷など、極めて深刻な状況も見られます」
と、それこそめちゃくちゃに叩かれてしまいました。「公教育の機能不全」とまで言われて、それでも一生懸命働かなければならないのですから、教師というのも本当に大変な仕事です。

 高村外務大臣は警察の直接の上司筋に当たる人ではありませんが、それでもテレビで誉めてもらって、長野県警・警視庁、ちょっと羨ましいなと思ったできごとでした。


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2008/4/28

ゴールデン・ウィーク  歴史・歳時・記念日


 いよいよゴールデンウィークですが、毎年「大型連休!」とか舞い上がってるものの、その一つひとつの意味や価値を考えたり、児童に伝えたりするのを怠ってきたように思います。そこでもう一度、国民の休日について整理してみました。
 学年に応じて、話してみるといいかもしれません。

4月29日「昭和の日」:
 昭和天皇の誕生日。昭和の時代には「天皇誕生日」であったが、平成になり「みどりの日」とされ、2007年から「昭和の日」に変更された。

5月 3日「憲法記念日」:
 日本国憲法は1946年11月3日に公布され、47年5月3日から施行された。これを記念して祝日とされた。

5月 4日「みどりの日」:
 大型連休の固定化を狙って1989年から5月4日も休日とされた。その頃の呼び名は「国民の休日」。2007年に祝日法の一部改正が施行され、名称も「みどりの日」に変更された。

5月 5日「こどもの日」:
 元は男子の健やかな成長を祈る「端午(たんご)」の祝い。毎年午(ウマ)の月(5月)の最初(端)の午(ウマ)の日の儀式だったが、ぞろ目が縁起がいいということで5月5日に固定された。1948年の「国民の祝日に関する法律」でこの日を「こどもの日」と定めたが、最初の頃は桃の節句(3月3日 女子の健やかな成長を祈る日)が祝日でないことで、男女差別が問題とされた。

 なお、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号 最終改正平成17年5月20日法律第43号 平成19年1月1日施行)では、それぞれの休日を次のように表現しています。

昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。

憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

こどもの日が「母に感謝する日」というのは初めて知りました。ぜひ、子どもたちのも伝えたいですね。

こどもの日にプレゼントなんかもらうんじゃねぇ! 母にプレゼントする日だ!」とかね。



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2008/4/25

何が起きているのか?  教育・学校・教師


 岡山駅突き落とし事件の犯人少年が、発達障害であったという記事が出ていました。動機や経過の分かりにくい事件でしたが、そう説明されると分からないでもありません。

 広汎性発達障害の子が増えていることについて、X病院のO先生は、それは環境フェロモンのせいだといった説明をされますが、私は理解できません。もし環境ホルモンのせいなら人間のような大きな動物に変化の出る前に、カナリヤが生殖活動をしなくなったとか、ツバメが渡りをしなくなったといった変化が小動物に起きなくてはなりません。

 私は長いこと、それは「子どもを鍛えない現代の教育システム」のせいだと信じてきました(これについては、何度かお話しています)。ところが昨日、桜田先生とお話ししているうちに、それ以上に問題なのは、子どもたちが社会から受けている負のメッセージのなのではないかと思うようになりました。桜田先生は、そちらの方に問題を感じておられます。

 私は、発達障害の勉強を始めた初期の頃、ある先生から指摘された一言を忘れることができません。それは
「この子たちを“いじめ”にあわせてはいけません。小さなときからイジメにあうと、この子たちは人間関係をそうしたものだと読み誤るからです」というものです。

“いじめ”は現在も存在しますが、特に障害のあるお子さんへのいじめに関して、学校は非常に強くコントロールできるようになっています。しかしその一方で、マス・メディアやインターネットの放出する暴力のイメージは、爆発的に増加し続けているのです。

 酒鬼薔薇聖斗はオウム事件の経験から「あの程度のことまでは(社会的に)許される」と思ったといわれています。

 そういうお子さんについては、小さなころから丁寧に社会を教えていくしかありません。そしてそうしたことを組織的にできるのは、今のところ学校しかないのです
 がんばりましょう。


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2008/4/24

おめでとう  いいこと


 山口先生のお宅に赤ちゃんが生まれました。体重2850gの元気な女の子です。写真を見せていただきましたが、綺麗な顔をした鼻の高い子です。これから楽しみですね。
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 最初の一年の子育ての目標というのは簡単です。
「生かしておく」 それがすべてです。
 親が「元気でさえいてくれれば何もいらない」と思っていられるのも、特別な場合を除けば、この時期だけかもしれません。

 それからたくさんの要求や願いがかぶせられていって、気がつくと法外なことを夢見ていたりします。しかしやはり、最低限、子どもは「元気でさえいてくれれば何もいらない」のです。

 よそ様の赤ん坊を見るといつもそんな気に戻れます。家に帰って自分の子を見るとまた元に戻ってしまいますが、時折、そんなふうに原初の気持ちに戻りたいものです。

 それにしても羨ましいですね。
 おめでとうございます。



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2008/4/23

家庭訪問  教育・学校・教師


 事故にあわないように気をつけてください。
 特に新任の先生方、どうしても上ばかり見て走るので足元が見落としがちになります。移動時間にたっぷり余裕を持って、あわてないように走行してください。

 遅刻しないように留意してください。
 約束を守ることは、信頼を築く上で一番の基礎です。家庭をお持ちの(特に女性の)先生方がそうであるように、中には1時間年休、あるいは2時間年休できわどく家庭訪問を受け、そのまま職場に戻ろうと考えている人もいるのです。

「5時以降(勤務時間外)にきてください」とか、「夜なら空いています」などと平気で言える人もいれば、2時・3時といった時間に割り振られても、何もいわず引き受けてくれる保護者も少なくありません。そういう人たちの心意気に応えましょう。
 たかだか15分か20分で回る家庭訪問、じっくりと話をする場ではありません。どうしても長引くようなら、一度切り上げて、最後にまた戻ってくればいいのです。

 ただし、私の場合
「時間を守りたいので、とりあえずここまでにしてください。全部回ったらまた戻ってきますから」
 そう言って「お願いします」と言われたことはありません。
「いえ、別の機会で結構です。急ぐ話ではありませんので・・・」
 それが普通でした。


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2008/4/22

叱り方というワイルドカード  教育・学校・教師


 「確かにオレのやったことは悪いけどヨー、あの叱り方はねェんじゃネ?」
 昔からの不良の言い分です。しかしそれが保護者も用いるようになったことは驚きです。

『確かにウチの子も悪いかもしれません。でも・・・
「みんなの前で叱るなんて」
「あんな汚い言葉で叱るなんて」
「昔のことまで持ち出して叱るなんて」
おかげで子どもは学校に行きたくないと言っています。これで不登校にでもなったらどう責任を取ってくれるのです?』

 どう責任を取るのかとすごまれれば、責任の取りようはありませんから仕方なく教師は謝る。
「もうお子さんを傷つけるようなことはしません」
 しかし子どもが傷つかないような叱り方と言うものが世の中にあるのでしょうか?
 自分は悪いことをしてしまったと思って傷つく、先生からの信頼に傷が入ったかもしれないと思って傷つく、友だちからの信頼も失うかもしれないと思って傷つく、だから二度とそんなことはしないでおこう思う、それが叱られることの効用です。叱られて傷つかないとしたら、叱ること自体に意味がなくなります。

 また保護者が「叱り方が悪い」と抗議し、教師が謝っているその間、発端となった子どもの問題は完全に棚上げになってしまいます。つまりどんなに悪いことをしても、教師の叱り方を問題にすれば悪事はチャラになってしまうのです。そんな馬鹿なことはないと思っても、それが現実です。

 こうした逆転に対して対抗する手段は今のところありません。ひたすら忍従し、非難されるような叱り方をしないよう、細心の注意を払うしかないのです。もし他に方法があるとしたら、そもそも叱らないで済むよう前もって十分な下準備をしておくしかないということです。


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