2007/12/26

地上の覇者  教育・学校・教師


  明日12月27日は、ダーウィンがビーグル号で航海に出発した日です(1831年)。
 およそ5年に及ぶ世界一周の旅で、ダーウィンは海岸線を移動するたびに生物が少しずつ近縁と思われる種に置き換えられていく様子に気づきました。そして、種が独立して創られ、以来ずっと不変な、そんな存在だとは考えられないと思うようになったのです。それが進化論の始まりです。

 ダーウィンは自然淘汰を中心とする進化論を唱えましたが、私たちはその理論では理解できないいくつかの事例を知っています。

 例えば、ジャイアント・パンダが、笹しか食べないという異常な食行動を取りながら、そしてあの異様に目立つ体毛を持ちながら、さらに信じられないほど小さな赤ん坊しか生めないという性質を持ちながら、現代もなお子孫を残したというような事実です。

 しかし自然淘汰で一番理解しがたいのはやはり人間でしょう。
 哺乳類で最弱の部類にはいるサルの中でも、もっとも弱く拙かったのが人間です。その人間が地上の覇者となるには、それなりの理由がなければなりません。

 サルの世界では普通、深刻な食糧危機がやってくると真っ先に殺されるのが老人と子どもです。種として生き残るためには生殖能力豊かな若いサルだけを生き残らせるほうが有利だからです。

 しかし人間は違います。タイタニックの事件でもその他の大規模災害でも、真っ先に救われるのが女性と子ども、そして老人です。おそらくそこに、人類が王者となった秘密があるはずです。私はしばしば、そのことを子どもに話し、弱い者を救わないのは人間じゃないし、地上の覇者でもいられない、といった言い方をします。


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