2007/12/27



長い2学期が終わります。皆様ご苦労様でした。

 相変わらずいろいろと事件・事故のあった学期ですが、終わって見れば大過なく過ごすことができました。これも皆、全員の協力のおかげかと思います。

 私たちにはそれぞれ得意不得意があり、強い部分と弱い部分があります。そうである以上互いの弱点を補って組織として強くなるしかありません。

 ホームラン・バッター、スーパー・スターばかりを集めても勝てるものではありません。そのことは読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキース、レアル・マドリードが教えてくれます。

 新しい年も、お互いの長所を噛み合わせ、すべての歯車をうまく回してより良く動かしていきましょう。

 良いお年を!

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2007/12/26

地上の覇者  教育・学校・教師


  明日12月27日は、ダーウィンがビーグル号で航海に出発した日です(1831年)。
 およそ5年に及ぶ世界一周の旅で、ダーウィンは海岸線を移動するたびに生物が少しずつ近縁と思われる種に置き換えられていく様子に気づきました。そして、種が独立して創られ、以来ずっと不変な、そんな存在だとは考えられないと思うようになったのです。それが進化論の始まりです。

 ダーウィンは自然淘汰を中心とする進化論を唱えましたが、私たちはその理論では理解できないいくつかの事例を知っています。

 例えば、ジャイアント・パンダが、笹しか食べないという異常な食行動を取りながら、そしてあの異様に目立つ体毛を持ちながら、さらに信じられないほど小さな赤ん坊しか生めないという性質を持ちながら、現代もなお子孫を残したというような事実です。

 しかし自然淘汰で一番理解しがたいのはやはり人間でしょう。
 哺乳類で最弱の部類にはいるサルの中でも、もっとも弱く拙かったのが人間です。その人間が地上の覇者となるには、それなりの理由がなければなりません。

 サルの世界では普通、深刻な食糧危機がやってくると真っ先に殺されるのが老人と子どもです。種として生き残るためには生殖能力豊かな若いサルだけを生き残らせるほうが有利だからです。

 しかし人間は違います。タイタニックの事件でもその他の大規模災害でも、真っ先に救われるのが女性と子ども、そして老人です。おそらくそこに、人類が王者となった秘密があるはずです。私はしばしば、そのことを子どもに話し、弱い者を救わないのは人間じゃないし、地上の覇者でもいられない、といった言い方をします。


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2007/12/25

もういくつ寝ると・・・  教育・学校・教師


 今日はクリスマス。しかし日本の場合、イブが終わるとクリスマスも終わったようなものですから、次はお正月、ということになります。

 登校日数もあとわずかですから、正月のしきたりや遊びについても話しておくといいでしょう。
 事始め ・門松・注連飾り・鏡餅・お節料理・雑煮・屠蘇・餅・七草粥・初詣・破魔矢・ お年玉 ・年賀状・羽根突き・羽子板・凧・独楽・双六・福笑い・かるた・百人一首・初夢・仕事始め・初荷・初売り・書き初め・鏡開き ・小正月・・・話題には事欠きません。
(例えば、元旦は元日の午前中のことで、それは「旦」の字が、水平線から昇る太陽=「日」を表しているからだって知ってました?)

 お年玉についてもむやみにねだったりムダ使いしたりしないように声をかけておくといいかもしれません。


 ところで、自分の家族や親戚の子にお年玉をやるとき、どんなことを目安にしているでしょうか? 

 私のところでは、
@未就学児は(年齢)×100円。
 ただし、必ず百円玉で渡す(ピカピカ光る玉がたくさんある方がいい)
A小学生以上は(就学年数)×1000円。
 ただし上限1万円(ということは就学10年目である高1以上は1万円)。
 と、こんなふうにしています。

 これだと毎年悩む必要はありませんし、とにかく「忘れない」というのが一番いいところです。

 今はお年玉を渡さなければならない甥や姪がすっかり少なくなってしまいました。それはそれでけっこう寂しいものです。

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2007/12/21

油断ならない  言葉


 昨日のゆずで思い出したことがあります。

 昨年7月5日に北朝鮮が軍事ミサイル「テポドン2号」を打ち上げた翌日、女の子が職員室にやってきて、
「先生! すごいよねぇ〜、北朝鮮、デコポン2号を打ち上げたんでしょ?」

 デコポンなんて、そんな平和なものは、打ち上げなかったと思うけど・・・。


 幕末の志士「よしだ まつかげ」について話してくれる子(オイオイ、吉田松陰だろ!)もいれば、「辛亥革命」を「甘亥革命」と書いたりする子もいる(「味に関係のある字とイノシシの組み合わせには違いないが・・・)。

 東京の下町には有名な「センソウ寺」というお寺があり、たぶんその近くに同じく有名な「アサクサ寺」があると信じている子。

 小野妹子を芋子と書き、いつまでも女性だと信じている子。

 校長先生は分かるけど、なんでウチの学校に京都先生がいるのか、ずっと不思議に思っている子・・・

 子どもはなかなか油断がなりません。

 何を持っているか、どんな形で覚えているか、常に気を配っていなければ思わぬ落とし穴があります。
 
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2007/12/20

アイデア  教育・学校・教師


 昔、
「先生、国造(くにのみやつこ)ってなに?」と聞かれて、「今の県知事みたいなものだ」
と答えたら、「先生! 県知事って何?」と、再度聞かれて呆気に取られたことがあります。
 考えてみたら社会科では歴史が先、政治経済があとですから知らなくても当然かもしれません。
 学校で習わなかったことは、知らなくて当たり前、といった時代ですから・・・。

さて、
 4年の田口先生のクラスの廊下には、書写(習字)の作品「ゆず」が飾ってあります。その一番端に柑橘類の「ゆず」の写真が貼ってありました。

「ゆず」がどんなものであるかを知って書くのと知らずに書くのとでは、おのずと字が違ってくるでしょう。あるいは書いている最中でなくても、「ゆず」を子どもに見せておくことはやはり必要だと思います。「ゆず」がどんなものか知っているだけでも、心豊かになろうというものです。

 牛の絵を描かせるのに、実際の牛を見させることはよくあることです。しかし牛のVTRを撮ってきて繰り返し流している先生は稀です。

 その昔「親知らず子知らず」という歌をクラスの合唱曲に選んだために、日曜日、わざわざ「親不知」(新潟県糸魚川市外波)まで行って何枚もの写真を撮ってきた人がいました。

 昔はそんな先生がたくさんいました。

 そして今も、そんな先生はたくさんいます。


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2007/12/19

ボーイスカウトも・・・  教育・学校・教師


 自分の子の関係で、先日ボーイスカウトの会合に行ってきたのですが、かつて30万人を誇った組織も最近では18万人台まで落ち、将来的には15万人を切ると予想されているのだそうです。

そこで連盟が調査に乗り出したのですが、調べてみると加入者はさほど減っていないのに、脱退者が多くなっている、そこから反省が始まります。なぜ次から次へと脱退者が出てしまうのか・・・。

 保護者としてはなんとなく原因が分かる気がします。

 その第一は中学校の部活動や社会体育のためです。野球はまだしも、10数年前なんてサッカー少年はそれほどいませんでした。それ以外にも最近は水泳だの新体操だの、中学生になるころには本気で極めてみたいスポーツが山ほど出てきて、休日の活動は主にそちらに傾いていきます。

 第二に、スカウト活動は小学校就学前から始まっていますから、ボーイスカウト(小5の9月から)に上進するころには野外活動など一通りのことが終わってしまっていることに原因がありそうです。一通り経験してあとはそれぞれの技能を高めて行くだけなのですが、現代の子どもはこうした辛抱強いことができません。常に新奇なものを与えていないとすぐに飽きてしまうのです。

 そうしたもろもろの「子どもの側の変化」にもかかわらず、連盟の原因追及はリーダー(指導者)の資質に求められていきます。そしてさまざまに厳しい規制の網がかけられようとしているのです。どこかで聞いたような話です。

 これを話してくれた年配のリーダーは、これでは純粋にボランティアでやっている若いリーダーたちが育たなくなってしまうのではないかと本気で心配していました。これも、どこかで聞いたような話です。

 医療ミスをされるくらいなら産科医も小児科医もいらないとばかり叩いてきたおかげで、各地の病院から次々と産科・小児科が消えてしまいました。
 警察官も国家公務員も、もう真っ当な人間のやる仕事ではいといった雰囲気になりつつあります。

 しかしがんばりましょう。現在の日本で、組織的・網羅的に子どもたちを教育できるのは私たちしかいないのです。私たちが手を引いてしまったら、教育からもれ落ちる子はものすごくたくさんいるのです。



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