2007/10/2

愛情貯金の話  教育・学校・教師


 たった一言の不用意な言葉で傷ついた、不登校になった、自殺した、殺人事件に発展したといった話が次々と出てくると、怖くて話ができなくなります。一言ひと言、吟味しながら少しでも傷つけそうな言葉は回避して、当たり障りのないものだけを選ばなければならないとしたら、子育ても学校教育も苦痛以外の何ものでもなくなります。
 しかし、子どもというものは本当にそういうものなのでしょうか?

 愛情貯金という言葉があります。
 私たちには教育上どうしても子どもを叱らなければならないときがあります。それも土砂降りのごとく、頭ごなしに、烈火のごとく怒らなければならないときがあるのです。しかしそれをやったために、子どもがそっぽを向いたり言うことを聞かなくなったりしたら、それこそ身もふたもありません。不登校になられても、自殺されても、こちらが殺されてもかないません(というのは、その時、子どもは殺人犯なのですから)

 したがって、土砂降りのごとく怒っても崩れないだけの人間関係を、どうしても予めつくっておかねばならないのです。それが、愛情貯金です。日々子どもに愛情をかけ、優しい言葉や柔らかい目つき、しぐさ、行動を通し、たくさんの愛情貯金を積んでおき、そして、いざというときに烈火のごとく叱って消費するのです。

 1000万円も預金があれば、100万円〜200万円といった支出にもびくともしません。しかし5千円しか預金がなければ、たとえ1万円の支出でも家計は崩壊します。同様に、愛情預金の少ない子を激しく叱ったり不用意な言葉で傷つければ、その子との関係は崩壊し、あるいはその子自身が崩壊するでしょう。

 いざという日のために、日ごろから丁寧に積み上げなければならないのは、貯金も人間関係も同じということです。
(私はこの話を、子育てにビクビクする母親や、あの人のひと言で傷つけられたと主張する親たちに話します)


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