2007/6/29

ミューズとともにあれ(May the Muse be with you.)   教育・学校・教師

 古代インドの神話で代表的な音楽の神さまは、弁才天です。美と智恵と音楽の神として知られています。そしてまた、鎌倉の銭洗い弁天のように、お金を増やしてくれる神でもあります。

 弁才天は、インド神話において「サラスヴァティー」と呼ばれ、もとは同名の河を神格化したものでした。穀物を豊かに実らせる河の神様だったのです。本来、弁才という意味ではなかったのですが、弁舌の神「ヴァーチ」と同一視され、弁舌、学問、音楽の神となったとも言われています。川の流れのすずやかで美麗な音から美音天、弁才天と訳したとも言われているようです。

 ギリシャ神話で音楽の神様と言えばミューズですが、これは主神ゼウスは女神ムネモシュネーとの間に生まれた7人の娘の総称で、そのうちのひとりは太陽神(そして音楽の神)アポロンと結婚し、有名なオルフェウスを生みます。ミューズはその後、ミュージックの語源になりました。

 音楽はすべての民族とともにありましたから、すべての
民族に音楽の神様がいるようです。
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 さて、今日は音楽会。
 皆さんの音楽に神様が宿りますよう、

 ミューズとともにあれ
  (May the Muse be with you.)。


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2007/6/28

モナ・リザ   教育・学校・教師


 学校内のたいていのことは説明可能だと思っているのですが、時々どうしても分からないことが出てきます。それはたとえば本校職員室、高井先生の後ろの壁にあるモナ・リザの絵です。伝統ある本校の職員室になぜモナ・リザなのでしょう? どういった教育的配慮があってこの女性像があるのか、私には理解できません。

 理解できないと言えば、そもそもこの絵が名画である理由も分からないのです。なぞの微笑みとかいって確かに微笑んでいるようにも見えますが、大して優しい感じもしません。とにかく眉がありませんので、基本的には怖い顔です。背景もさっぱりいい感じがせず、モデルをはさんで右の背景と左の背景はずれていて合いません。
 モナ・リザのモナは婦人、リザはエリザベッタの愛称なのだそうです。フィレンツェの富豪フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であるという説があります。したがってイタリアやフランスでは「ラ・ジョコンダ(ジョコンド婦人)」と呼ばれるそうですが、金持ちの奥さんにしては服装があまりのも質素です。

 さて、昨年一昨年は「ダビンチ・コード」がベストセラーになり、映画化もされてレオナルド・ダ・ビンチの一大ブームでした。乗せられた私も、関連の本を何冊か読みましたが、その中で分かってきたこともいくつかあります。たとえば「モナ・リザ」がなぜ名画かと言うと、描いた本人が「これが私の最高傑作だ」と言って生涯手放さず、旅先にも持ち歩いたからだという話、これだと納得できます。また背景についてはこの絵を縦に丸め、円筒を作ると背後で絵が重なるというのも面白い話です(だからなんなのだ? という問題は残りますが)。

 それでもなお分からないのは、結局、なぜこの絵が、かくも立派な額に入れられて、本校の職員室にあるのかということです。


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2007/6/27

倶生神(くしょうじん)  知識


 赤井先生が昨日の文を読んで(左右の肩に神様の乗る)あの話を、「私はインドの神様で、クショウジンというのだと教わった」という話をしてくださいました。
 司命・司録がそれだというのはもちろん私の創作ですので、こちらが本物に違いないと思い、早速調べたらやはりありました(こんなときインターネットはそれ自体が神様です)。

 どんな人間でも生れ落ちた時その瞬間から、二人の神様がその人の両肩に乗かっているそうだ。
神様だから重みを感じない。この神様の名前は「倶生神」(くしょうじん)で、左の肩には、男の神様が、右の肩には女の神様が乗る。 この倶生神が、閻魔大王の命により、その人の善行・悪行の全てを記録している。男の神様は善行を、女の神様は悪行を記録し、三十五日目の閻魔大王の裁判の時、肩から降りて、閻魔大王に最大漏らさず奏上する。


 フムフムなるほどといった話です。そしてその側には、こんな話もありました。
 
 人は死ぬと七日目には三途の川の辺に到着する。ここには、人が冥土に行く為には、渡らなければならない三つの川、すなわち「葬頭川」(そうずがわ)三瀬川(みつせかわ)「渡り川」がある。 川の流れは三つに分かれていて、前世の行為(業)にしたがって、それぞれにふさわしい流れを渡ることになるそうだ。
三途とは地獄・餓鬼・畜生の三悪道のことだが、この川の辺に衣領樹(えりょうじゅ)という木がある。木の下には「奪衣婆」(だつえば)という老婆がいて、木の上には「懸衣翁」(けんえおう)というお爺さんがのっている。お婆さんが着ている衣類を脱がせ、木の上のお爺さんに渡し、木の枝に掛けると、その重みで枝が垂れる。枝の垂れ方で生前の罪の軽重が分かる仕掛けである。
その「懸衣翁」と「奪衣婆」が、35日目の閻魔大王の裁判に、陪席しているので、嘘の申告は出来ないのである。


 三つの川が三つに分かれているというのがよく分かりません。三途の川が1本なのか3本なのかはたまた9本なのかということも分かりませんが、数字が合わないのは仏教ではよくあることです。三途の川のこちらの岸辺(此岸:しがん)で何が起きているかは改めてお話しましょう。今は彼岸(向こう岸)の話です。

 しかしそれにしても、「女の神様は悪行を記録し」というのもとんでもない話です。古来女性の方がおしゃべりと決まっています。あることないこと悪行をベラベラしゃべられたらたまったものではありません。何故こちらが女なのでしょう?


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2007/6/26

司命(しみょう)・司録(しろく)   知識


 森羅万象すべてのものに神が宿っているという考え方を汎神論(はんしんろん)と言います。日本の神道はこれに近いもので「八百万(やおよろず)の神」というのはものすごくたくんさんの神という意味で800万という数字自体には意味がありません。

 すべてのものに神が宿っていたらまったく気が抜けないのであって、誰も見ていない場所でも、悪いことはできません。このことを、私たちの祖先は「お天道様が見ている」と言いました(天道は太陽神になぞらえて太陽のことを指す場合もあります)。

 奈良にある白毫寺(びゃくごうじ)に行ったとき、そこの閻魔像の両横に司命・司録というふたつの像があるのを見つけました。国の重要文化財だそうで、後で調べたら司命は判決文を言い渡す役、司録はそれを記録する書記官といった役どころのようです。しかし当時そんなことは分からなかったので、帰ってきて子どもにこんな話をしました。

「みんなの肩には生まれたときから二人の神様が乗っている。右の肩に司録さん、左の肩に司命さん。右の司録さんは君たちがやってる『良いこと』をみんな記録し、左の司命さんは君たちのやっている『悪いこと』をみんな記録している。そして君たちが死んで閻魔様の前に引き出されたとき、二人の記録が全部読み上げられるんだ。大丈夫かな? 司命さんの『悪いこと』閻魔帳の方が圧倒的に厚くて、いつまでも読み上げられるなんてことないよね」

 公立学校は特定の宗教教育をやってはいけないことになっています。しかし心の中に神様がいないと、「人に迷惑をかけなければ」何でもあり、になってしまいます。心の片隅にでも、神様の住まう子どもを育てたいものです。

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2007/6/25

花意竹情  言葉


問題:この言葉、校内のある場所に掲げられていますが、どこにあるのでしょう?

答え:和室

意味・その他:
宋の詩人・蘇東坡(そとうば)の詩の一説。「かいちくじょう」と読む。
「花のおもむき 竹の風情」ということで 「花は人を惹きつける心を持っており、竹は風にまかせて素直に揺れる情を持っている」と言う意味のようです。 書の世界では好んで使われる言葉で,篆書では「花」は「華」に作るとされています。困ったことにどう調べてもこれ以上のことは分かりません。これが学校に飾られているということは、そうした人間性がひとつの理想と考えられたからなのでしょう。

蘇東坡について、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には以下の通りあります(要約)

*本名は蘇軾(そしょく 1037年1月8日 -1101年8月24日)。中国北宋代の政治家、詩人、書家。号は東坡居士あるいは蘇東坡。字は子瞻(しせん)。唐宋八大家の一人。蘇洵の長子であり、弟の蘇轍とともにそれぞれ大蘇、小蘇とも称される。北宋代最高の詩人とされ、その詩は『蘇東坡全集』に纏められている。
余談ではあるが、現在中華料理のポピュラーな品目である東坡肉(トンポウロウ)は、彼が黄州へ左遷させられた際に豚肉料理について詠じた詩からつけられたという(自ら料理したとも言われる)。


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2007/6/22

傷つくことはない  教育・学校・教師


 何かを人に頼むとき、それが難しい事柄であればあるほど、冷たく断られそうで気が重くなります。これについて、今朝、ちょっといい話を聞いたので紹介します。

 それは
「100人にひとりしかイエスと言ってくれないような難しい依頼をするときは、99人にノーと言われなければならない」
ということ、つまり
ノーといわれるたびにイエスに近づいている
わけで、そのことを喜びとしようというのです。

 なるほどと思いました。

 私も傷つきやすいタイプですのでしばしば躊躇って来ましたが、これからはどんどん先生たちにお願いしようと思いました。(ハハ)
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