2007/2/28

秘法伝授@〜むし歯をなくす(その2)  教育・学校・教師


 生徒がきちんと歯ブラシをしているかどうかの確認が難しいのは、結局、私たちが洗面所にいられないから、ということに尽きます。生徒はバラバラに歯ブラシに行きますし、私たちには仕事があります。そう考えると、彼らの方から私たちのところへ来て歯ブラシをしてもらうしかないことに気づきます。

 最初が肝心ですから4月の最初の給食の時間にルールを決めます。まず机の上にランチョンマットを敷くこと、そしてコップを置き、その横に歯ブラシを並べるのです。給食当番の一人にヤカン係というのをつくり、当番は配膳のとき、一人ひとりのコップに水を入れて回ります。

 さて、給食。
 そして食べ終わった生徒から、その場で歯みがきをはじめます。3分間みがき終わったら、コップの水を口に含み、“クチュ、クチュ、クチュッ”とゆすいでから・・・その水をどうするか問題になりそうなところですが、答えは簡単。そのままゴックンと飲んでしまえばいいのです。
 汚いなんて言ってはいけません。そんなことを言ったらパンを食べたあと牛乳を飲むなんてことはできなくなります。口の中の屑を液体で飲み込むことには変わりないのですから。

 確かにマナーの上では問題があります。それが癖になってしまい、大人になってから高級レストランでつい癖が出て、恥をかくようなことにならないかと心配される方もいるかもしれません。しかし大丈夫。食事の横にコップと歯ブラシの並ぶ高級レストランはありませんから。

 人権は、しばしばバッティングします。

 子どもの「歯ブラシをしない自由」を認めること、あるいは「『教室の中で歯ブラシなんかできない』という表現の自由」を認めることは、その子の「健康で文化的な生活を送る権利」を奪うことにもなりかねません。
 どちらを優先しましょうか?
 私は迷わず後者を選びます。

 それでは皆さん、迷わずに、
“クチュ、クチュ、クチュッ”、そしてゴックン!

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2007/2/27

秘法伝授@〜むし歯をなくす(その1)  教育・学校・教師

 長く教員をやっていると、これだけはうまくできるとか、これだけは誰にも負けないといったいくつかの分野が自然と生まれてくるものです。私の場合そのひとつは歯科指導です。私のクラスは虫歯の少なさでも治療成績でも、たいていはいつも一番でした。

 むし歯を減らすには、生徒をむし歯にしなければいいのです。そのためにはまず動機づけが必要です。

虫歯になると・・・・
 
 @とにかく痛い。だから夜眠れない。
 A物がおいしく食べられない。
 Bものがしっかり噛めないので消化に悪い。したがって十分栄養が摂れない。
 C歯並びが悪くなる。
 D大人まで放っておくと全部抜けてしまうことがある。

と、このあたりまでは常識的な線です。
そして子どもは、この程度のことでは強く心を動かされません。そこで極めつけの二言。

 E顔がゆがむ。
 F息がとんでもなく臭くなる。
  (♪初めて〜のチュウ・・・オエッ!なんてヤでしょ?)


 この「顔がゆがむ」と「♪初めて〜のチュウが、オエッ!」という説明はかなり刺激的らしく、たいていの子どもがここで目つきが変わります。

 さらにダメを押したいなら、ポケットマネーで買っておいた隙間歯ブラシを全員に渡し、その場で丁寧に磨かせて匂いをかがせればそれでおしまい。
「むし歯の臭さははね、その10倍くらいすごいんだ・・・」
 その日の歯ブラシは普段の3倍くらい時間をかけてやったりします。

 ただし、分かっていてもなかなか続かないのが子ども(いや、それが人間)。実際に毎日歯みがきをさせたり、むし歯の治療に行かせるには別の方法が必要です。

 それについてはまた別にお話しましょう。


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2007/2/26

2・26  歴史・歳時・記念日


 今日、2月26日は2・26事件のあった日です。

 71年前の今日(1936年)、陸軍の皇道派と呼ばれる人々が1400人あまりの兵を動かし、斉藤内大臣他9名を殺害して、4日間に渡って首都を占拠した事件です。
 私は卒業論文のテーマが「天皇制」でしたのでこのあたりはかなり勉強しました。

 とても不思議なことですが、これだけの事件を起こしながら、クーデターを起こした中心人物たちは、天皇が自分たちの行動を支持すると信じて疑いませんでした。それは自分たちに真心があり、天皇を思って行動したのだから天皇は必ずこれに報いてくれるという思い込みがあったからなのです。

「天皇制」には様々な意味がありますが、その一つは天皇を親とし国民を子とするという、政治を親子関係になぞらえる考え方です。
 親である天皇が無限の愛情をもって国民に接する代わりに、子たる国民(赤子:せきし)は無限の奉公を誓います。そしてその擬似的な親子関係が繰り返し現れるのが天皇制だということなのです。
 例えば上司は部下に無限の愛情をもって生涯を保障します。部下はその代償として尽くし、上司の咎を責めないというようなことです。

 学校も同じでした。
 教師は生徒に対して無限の愛情と責任をもって接することが求められました。その代わり生徒は無限に教師に従い、教師に多少の不備があってもこれを責めることはしません。
 ですから昔の教師の生活はかなり破天荒で、夏目漱石の「ぼっちゃん」もそれなりの信憑性をもって迎えられたのです。

 ところが現代は違います。
生徒に対し無限の愛情と責任をもって接することを求められる状況は変わりませんが、同時に教師には非常に高い倫理と道徳性が求められ、一部の隙もない清廉さと技量が求められるようになっているのです。

 国会議員も同じで、安部晋三さんのように子どもの頃から総理大臣になることを予定して、汚い金に手を出さないよう細心の注意を払ったり、一点の曇りもない生活を送り続けていないと、一流の政治家にはなれないのです。

 かつては相当に不道徳で脇の甘い政治家もいましたが、実力さえあればマスコミも暴き立てず、政治力のみでその人の是非を判断しましたが、今はわずかな失言や不道徳も許さず、どんなに力のある政治家も簡単に葬ってしまいます。

 同じように、どんなに力のある教師でもスキャンダル一つで軽く葬れます。皆様、身辺整理と禁欲生活(飲みすぎない、スピードを出しすぎない、余計なことを言わない等)、よろしくお願いします。
 また、私が乱行に及んだ場合は、どうぞお止め下さい。

 
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2007/2/23

家族の一生  親子・家族


 二人の子がいて、下の男の子は今年中学校1年生です。13歳ですから、この子が家族に加わって13年目ということになります。別な言い方をすれば親子4人である私の家族の歴史が、13年と言うことです。

 上の女の子は高校2年生で卒業をしたら家を離れると言っています(多分,その通りになるでしょう)。女の子ですから、おそらく二度ともどって来ません。そうなると4人家族の歴史はあと一年、全部で14年で終了です。
 家族の一生は人の一生よりずっと短いものです。私が70歳まで生きるとすると、そのたった五分の一です。

 私たちにはやりがいのある仕事とすばらしい仲間がいます。また、好むと好まざるとによらず、目の前には大量の問題があります。しかし先生方、仕事とともに家族もまた大切にしなくてはなりません。家族の一生は人の一生よりずっと短いのですから。

 
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2007/2/22

さて、年度末ですが・・・〔給食費未納〕  教育・学校・教師

 学校や官庁を批判する取材はいつまでも続くのに、不特定多数の人々を批判する取材は何ゆえこれほど短いのでしょう?
「給食費未納問題」というマスコミのキャンペーンはあっけなく終わってしまいましたが、未納問題そのものは、まだ手つかずに残っていて、これからが正念場ですので頑張りましょう(頑張りましょうと言いながら、ナンデこんなことで教員が頑張らなきゃならんの? という気持ちはずっとあります)。

 また、今回のマスコミ報道を見ながらつくづく思ったのは、学校のこと、教員のことは本当に理解されていないなあということです。
この問題に対して世間は「給食費不払いには給食を出すな」と平気で言い、例えばYahooの意識調査では未納対策に「給食を出さない」が31%(17540票)「督促し、財産を差し押さえる」が28%(16080票)というありさまです。

 児童・生徒の給食を止めたら先生たちが自分の給食を子どもたちに渡してしまう、ということがどうして分からないのでしょう? しかも本人やクラスの子どもに絶対に分からないようにやりますから、子どもたちも傷つかず保護者も分かりません。担任が食べていないことを保護者に知らせてもいいのですが、その保護者と担任の人間関係が悪ければ、むしろ担任から給食を取り上げる最高の手段ととられかねません。

「食育」を国の重要な政策とするなら、給食に関する法整備をしっかりとすべきでしょう。その上で「義務教育なのだからタダにすべき」という世論が高まれば、増税でまかなえばいいだけのことです。

 幸い今年は去年のようなことはなく、ここ数年では最も平和に給食会計を閉じられそうです。しかし未納がないわけではなく、給食会計ばかりでなく、学年会計・旅行会計等で手に負えないようならご相談ください。


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2007/2/21

教師の文具術E [消す]  文具・道具・器具


 修正液は何種類か持っていますが、ぺんてるの「修正ペンXEZL1−W」(写真左端)が気に入っています。すべて同じぺんてる社なのですが、他のふたつは使い初めに溶剤が滲み出て、紙を汚すような気がしています。「XEZL1−W」だけがきちんと白く出る、それは錯覚でしょうか?

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 字消しテープもたまには使いますが、あまり好みません。一行だけうまく消せるときは良いのですが、広く消すとどうしても分厚い感じになってしまいます。

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 鉛筆やシャープペンシルはほとんど使いませんので、消しゴムもいつまでも残っています。しかしそれなりに愛用しているのがトンボ社の「MONO」。やはりプラスチック消しゴムは消え方が違います。

 なぜ「プラスチック消しゴム」というのかというと、プラスチックのかたまりに可塑剤という一種の軟化剤を混ぜ合わせて柔らかくしてあるからです。ただし欠点があって、例えば、プラスチックの筆入れに剥き出しで入れておくと、可塑剤が漏れ出して筆箱を溶かしてしまいます。これは消しゴムの消しカスも同じで、私の机の中のトレイにもそのままの形でこびりついています。プラスチック消しゴムから紙のケースを外すことは禁物です。

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 今回、机の中をかき混ぜていたら、同じトンボ社の「MONO」が二種類出てきました。見慣れない下の消しゴムには「NON PVC ERASER」と書いてあります。これはポリ塩化ビニルを使っていない環境に優しい消しゴムという意味で、裏を返せば普通の「MONO」は環境に悪いことになります。ポリ塩化ビニルを燃やすとダイオキシンが出るとかで、したがって紙ケースには「消しクズは不燃物です」と書いてありました。もっともこれを集めて不燃物として出す人はあまり見かけません

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