2006/10/31

「さて、学期の後半ですが・・・」  教育・学校・教師


 昨年一昨年と、この時期不登校に近い児童を抱えていました。それで気が付いたのですが、1学期終業式までは、2学期には、運動会には、音楽会は、と繰り返し登校刺激を与えてきたのが、ここでプツンと目標が途切れ、個人・学級ともに何かはっきりしない雰囲気に包まれる、それが11月から12月の状態です。
 反面それは、落ち着いて学習のできる時期だと言うこともできますが、児童それぞれ、この余裕のあることがよい子もいれば、そうでない子もいます。学級をもう一度見回し、それぞれにあった2学期の計画を立てて行きたいところです。
 交通事故については、もう一度、念を押してください。子ども同士のトラブルについても、可能な限り、解決していくよう対応を急いでください。
 2学期後半、がんばりましょう!
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2006/10/28

「音楽の神様」〜音楽会に寄せて  教育・学校・教師


 音楽の神として有名なのは、日本では弁財天です。もとはインド女神サラスヴァティで、川(サラス)の神・富(ヴァティ)の神と言われています。言葉の女神ヴァーチュと混同されてから、音楽の神・学問の神とされましたが、今でも水の神・富の神としての性格も持っています。

 ギリシャ神話では太陽と音楽の神アポロンが有名ですが、その妻は歌の女神カリオペです。二人の間に生まれた子はパープの名手オルフェウス。黄泉の国に妻を迎えに行き、神の指示を守らなかったばかりに、2度妻を失ったことで有名です。

 ギリシャ神話では他にミューズと呼ばれる9人姉妹の音楽の女神がいますが、このミューズ(MUSE)が「ミュージック」の語源になったといいます。

 先生方のクラスの演奏に、音楽の女神が舞い降りますように。  

         (昨年の音楽会の日にも同じことを書きましたが・・・)
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2006/10/27

「ホットニュース」  教育・学校・教師


 児童自主講座は内容的に綜合的な学習なのだからそちらでカウントしたらどうかという話があり、そうなりかけたことがあります。3年前のことです。
 ところが学校経営概要という書類を書く過程でクラブ活動=ゼロでは書きにくく、困って教育庁に相談したところ、けんもほろろに「指導要領に決まっていますから、別にクラブを創設してください」と言われ元に戻しました。教育庁に相談すればそうなることくらい考えれば分かることなのだから、聞いた私がバカだったと当時は思ったものです。しかし、結果はそれでOKでした。

 ここ数日ニュースをにぎわせている指導要領の不遵守、本学校でクラブをやっていないということであれば「履修漏れ 小学校でも!」とかいうことになって、10数台のテレビカメラの前で校長先生と私が頭を下げていたかもしれません(二人では寂しいので、教務主任の佐藤先生にも参加してもらいましょう)。

 昨年、本校の児童がハチに刺されたとき、すかさず新聞社から問い合わせがあり記事になりました。その直前にU小学校の事件があったからです。今年もハチに刺されましたが、誰も相手にしてくれません。ニュースには、かようにブームがあるのです。

 では指導要領遵守以外に喫緊の問題はあるのかというと、いうまでもそれは「いじめ問題」です。
 今年の年度始めにも「いじめられた」という訴えがありましたが、4月と現在とではまったく違います。今日「いじめ」と受け取られるような事件があれば、社会に関心の深い保護者の中には「まずマスコミに」と考える方もおられるかも知れれません。普段なら一読者の訴えにも簡単に動かないマスコミも、現在は鵜の目鷹の目ですから、あっという間に飛んできます。そこで私たちが対応を誤れば(あるいは誤らなくても)、校長先生と私と佐藤先生がテレビカメラの前に立ち、深々と頭を下げることになります。
 本地区は疑心暗鬼の渦に包まれ、やれ「○年○組の○○君が首謀者らしい」「△△は2年前にこんなことをやった」ということにもなりかねません。数年でこの地を去っていく私たちと違って、この地に暮らし続ける子どもたちは生きていけなくなります。
「いじめもいいが、今はダメだ。2〜3年我慢してほとぼりが冷めてからやれ」とはもちろん言えませんが、単なる悪ふざけも今は悪ふざけではすまず、学校帰りに新聞記者に捕まり「キミが犯人なんだってね」などと取材されかねない・・・そういう時期だということ、子どもたちも知ってていいんじゃないかと思ったりもします。
 いやこの時期でなくとも、人を傷つけるということは、そこまで覚悟して行うべきです。

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2006/10/26

「フィンランドの教育」  教育・学校・教師


 教育改革はやるたびに学校が悪くなると感じるのは私だけでしょうか?

 現在日本の教育は世界でもっとも金をかけず(OECD調査で韓国とともに最低)、世界で最も家庭学習をしない(同調査最低)を世界最高水準(IEA調査世界第4位)に上げることができるほど優秀なものです。それを下手にいじって潰すことはないと思うのですが・・・。

 その日本に対して常に持ち上げられるのが、OECD調査で一位になったフィンランドです。それは教員が大学院卒に限られているとか、学校の自由裁量が大きいとか、あるいは国語教育が充実しているからだとか言われていますが、日本とって不都合なことはほとんど報道されません。それは例えば、次のようなことです。

@フィンランドは生徒数50人以下の学校が40%にものぼり、生徒数500人以上の学校はわずか3%

Aその小さな学校に、校長、教員、専門科目教員の他に、看護士、学校心理学士、特殊教員(授業中の生徒を観察し、教員に助言したり、自分が別個に授業についていけない生徒やグループの面倒をみる)、学校アシスタント(生徒数が大きい学級にアシスタントを入れる)など、大量の職員を入れている

Bそのために必要な教育予算は実にGDPの5.7%。日本のそれ(3.5%)の1.6倍です。その差2.2%は日本のGDPで計算すると約11兆円。日本の国家予算およそ80兆円から考えると、どれほど教育に金を賭けているかが知れます。

Cフィンランドには就学猶予があり、小学校の学習に耐えられない子どもは1年間就学学校に通って、きちんと授業を受けられるようになってから小学校に入学する。またそのことを親も喜んで受け入れている。

 これだけの差を横において、大学院卒だ、自由裁量だといっても始まらないでしょう。教員を叩けば何とかなるという発想、もういい加減いして欲しいものです。


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2006/10/25

「研修報告」  教育・学校・教師


 昨日は地区生徒指導委員会視察研修ということでK市にある児童養護施設2箇所を回ってきました。児童養護施設というのは、何らかの事情で親が育てられなくなった子が集められる場所で、対象は3歳〜18歳ということになっています。
 本県には15の施設がありますが、それらは全て民間経営で、国と県から50%の出資を受けて運営されています。ひとつは定員30名のところに29名、もうひとつは定員40名のところに39名と、ほとんど満員状態でした。

 そもそもは戦災孤児の収容施設で、更に遡ると学童疎開で県内にいるうちに戦災で親を亡くし、帰るところを失った子たちの面倒を引き続きみたというのが始まりで、ですから必然的にお寺やキリスト協会の付属施設が多くなります。今回見学させていただいた施設も、ひとつは現在もキリスト教系の団体の運営、もうひとつは教会から引き継いだものでした。
 収容されている子どもたちの半数は親によって直接申し込まれたものです。しかし残りは何らかの理由で児童相談所等から回されてきた子たちで、ご多分に漏れず虐待によって強制的に親から引き離された子も少なくありません(そういう子は住民票も移さず、どこの施設にいるのか親にばれないように慎重にあつかわれます)。

 テレビを見ているうちに虐待のニュースが扱われ、それに引き出されるかのように「私はこんなにひどくなかった」とか「私はもっとひどかった」という告白があふれ出ることがある、という話がありました。目の下のこの傷は、自分が5歳の時に親に鉄アレイを投げられてできたものだとか、頭に角材で殴られた後があり、結局彼らは病院に連れて行ってもらえませんので、自然治癒の醜い跡が残っているとか・・・本当に気持ちの暗くなる研修でした。

 全ての哺乳類の赤ん坊は可愛く生まれてきます。可愛く生まれなかった子は長い歴史の中では片端見捨てられ、乳を与えられずに殺されましたから「可愛くない」遺伝子を残せなかったのです。ですから赤ちゃんは常に絶対に可愛い。その赤ん坊を虐待できるというのは動物的な異常です。
 なぜ虐待ということが可能なのか、今後深く考えていかなければならないテーマだと改めて思いました。


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2006/10/24

「イジメ事件その後」  教育・学校・教師


 先々週ほぼ時を同じくして発覚した北海道滝川と九州福岡のイジメ自殺事件、どうやら今週いっぱいでニュースの中心から消えていきます。マスメディアもそんなに暇ではないということでしょう。

 このふたつの事件に限らず、イジメ事件で児童・生徒に死なれると後の対応はとてつもなく困難になります。というのは「イジメはイジメられた側がイジメと認識すればイジメだ」というように極めて主観的な側面を持つからです。被害者の方がイジメの被害を具体的に叫ばないと、何が原因なのかなかなか分からないのです。
 福岡の事件では、「もしかしたら自分のあの言葉が・・・」と不安になった生徒が一人ひとり被害社宅を訪れて謝っているそうですが、そこにも決定的な内容は出てこないみたいです。また滝川の事件でも、教育委員会が以前発表した「イジメの事実は確認できなかった」状況は変わりありません。

 本県でも10数年前に起こったS市のイジメ自殺事件では、誰が加害者なのか、何があったのか最後まで分からずじまいでした。
 私たちの仕事にとって最悪の状況は子どもの自殺です。それにイジメが絡むと、この仕事を続けることは非常に困難になります。
「イジメはイジメられた側がイジメと認識すればイジメだ」では話になりませんが、少なくともイジメの訴えがあったら最優先で取り組まなければならないのは事実でしょう。よろしくお願いします。


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