2006/2/9

「あなたは、神を信じますか?」  教育・学校・教師


 30年以上前、都会に行くと駅のあちこちに詰襟や背広姿の外国人が立っていて「アナタ ハ 神ヲ 信マスカ?」とか人々に話しかけていました。M市は都会ではありませんが、厳格なキリスト教の一派の総本山であるS市と姉妹都市という関係もあって、こうした外人が数多く見うけられ、私も何度か話しかけられました(最近見ないのは、日本への布教に失敗したからなのでしょうか?)。

 今でも「エホバの証人」のグループは大変に熱心ですし、キリスト教系ではありませんが真光関係の教団も熱心に家庭訪問を繰り返しています。それぞれの宗教の是非は別にして、そうした宗教に家族ごと心を寄せている家庭のお子さんを見ると、やはり強いなあという印象を否めません。生き方が真っ直ぐで、誘惑に容易に負けない感じがあるのです。素直であること、真摯であることも共通の性格です。

 昨日は「お天道様」の話をしましたが、かつての日本人には多かれ少なかれそういう面があったはずです。それぞれ「ウチは真言宗だ」「ウチは浄土宗だ」とか決まっているものの、宗派の違いは良く分かっておらず、神も仏もなく(神道も仏教もなく)、何とはなしに私たちを超越した存在があると信じていたような時代です。仏教だけでも5系13宗56派というくらいですから、細かく検討して自分の宗派を決めるのは難しかったのです。

 全ての物体や概念・法則が神性を持つ、あるいは神そのものであるという思想や見解のことを汎神論(はんしんろん)といいます。神を擬人化あるいは意思のある存在としてだけで捉えるのではなく、いわば「何となくいそうな気のする、名もない神」です。国語の教科書に出てくる「わらぐつの神様」もそうした汎神の一種でしょう。

 私たち公立学校の教員は特定の宗教のための宗教教育はできにないことになっています。しかしこうした汎神論における宗教教育は可能ですし、道徳も汎神論的であると考えるなら、まさに熱心に進めなければならない事柄です。私はその意味での宗教教育がとても好きでした。

 
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